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WOWOWシナリオ大賞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

WOWOWシナリオ大賞』(ワウワウシナリオたいしょう)はWOWOWが主として自社のテレビドラマで活躍するシナリオ作家を募集・育成するために設立した公募である。なお、本項においては2018年から2年間だけ設けられた「WOWOW新人シナリオ大賞」の受賞および受賞作品も掲載する。

概要

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2007年3月創設。原則として大賞作品には賞金500万円、優秀賞には賞金100万円が贈呈された[1]。応募資格はプロ・アマを問わず、共同脚本も可能であった[1]。応募期間は基本的には3月中旬告知・9月下旬締切で、翌年3月発表であったが、その年によって告知および発表時期は異なっていた。2018年に創設された「WOWOW新人シナリオ大賞」も含め、大賞受賞作品は同年度中にテレビドラマ化されていたが、公式サイトにおいて「WOWOWシナリオ大賞」(2016年度を以って終了)および「WOWOW新人シナリオ大賞」の公募および受賞を終了することが発表された[2]

受賞者・受賞作品一覧

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応募総数 大賞 優秀賞 その後の活躍
2007 1 582 杉山嘉一 「Go Ape」 田黒睦 「あの頃、柔道(やわら)して」
鴻池康久 「サラブレッド」
杉山嘉一 「名探偵コナン 工藤新一への挑戦状」(2011年)、「Diner ダイナー」(映画・2019年)
2008 2 471 三好晶子 「蛇のひと」[3] 坂口理子 「フロイデ! 〜歓喜の歌でサヨナラを〜」
島悠子 「婆娑羅(ばさら)」
村川愛 「燃やして灰にして箱に入れて鍵をかけて」
坂口理子 「連続テレビ小説 マッサン」(脚本協力・2011年)、「かぐや姫の物語」(アニメ映画・2013年 ※高畑勲との共同脚本)、「メアリと魔女の花」(アニメ映画・2017年 ※米林宏昌との共同脚本)、「フォルトゥナの瞳」(映画・2019年)
2009 3 730 福島俊朗 「仄かに薫る桜の影で」 吉田真童 「第2教室」
工藤裕子 「誕生日には、薔薇の花を」
2010 4 587 福島カツシゲ 「エンドロール〜伝説の父〜」[4] 澤美奈 「オーバーホール」
多和田久美 「猫を探しています」
2011 5 591 (該当作品なし) 伊勢尚子 「ハートに火をつけろ」
中西隆裕 「父さんはムーンフェイス」
播磨弘規 「プラタナスの枯葉」
2012 6 492 香坂隆史 「愛の告発」 井上志津 「帰郷」
水野知佐子 「未亡人の背中」
香坂隆史 「オトナの土ドラ 火の粉」(2016年)、「サイン-法医学者 柚木貴志の事件簿-」(2019年)
2013 7 544 栄弥生 「十月十日の進化論」 森戸恭子 「レフェリー!」
柳田隆行・三村路子 「ブサメン帝国、応答アリ」
2014 8 482 川崎クニハル 「双葉荘」[5] 大谷洋介 「タクハイ・ドライバー」
ネオ・ポフスキー 「駱駝色の女」
掘脇れいく 「姐さん」
大谷洋介 「白鳥麗子でございます」(2016年)
2015 9 424 小山ゴロ 「稲垣家の喪主」[6] さいこりえ・山口智 「50才で、カフェ始めました」
牧圭一 「刑務所の土」
藪野ゆうき 「mind dive」
2016 10 455 舘澤史岳 「食い逃げキラー」[7] 新井まさみ 「洛中洛外ソロウェディング」
高島麻利央 「のぼる」[8]

選考委員

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太字は選考委員長

第1回
  • 崔洋一(映画監督)、吉田紀子(脚本家)、野村正昭(映画評論家)、高見澤尚樹(WOWOW制作局長)、青木竹彦(WOWOWプロデューサー)
第2回 - 第5回
  • 崔洋一奥寺佐渡子(脚本家)、椋樹弘尚(プロデューサー)、野村正昭、峯崎順朗(WOWOW制作局長)
第6回
  • 崔洋一、奥寺佐渡子、椋樹弘尚、野村正昭、大村英治(WOWOWドラマ制作部長)
第7回 - 第9回
  • 崔洋一大石哲也(脚本家)、渡辺千穂(脚本家)、野村正昭、青木泰憲(WOWOWドラマ制作部長)
第10回
  • 崔洋一、大石哲也、渡辺千穂、野村正昭、井上衛(WOWOWドラマ制作部長)

WOWOW新人シナリオ大賞

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2018年創設。原則として大賞作品および優秀賞の賞金はWOWOWシナリオ大賞と同額。応募資格(第1回の場合)は、プロのシナリオ作家を目指す人であること、2018年3月31日時点で40歳以下であること、そして受賞後にドラマの開発に参加できることであった[9]。選考委員は第1回・第2回ともに脚本家の羽原大介が務めた。

受賞者・受賞作品一覧

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応募総数 大賞 優秀賞 その後の活躍
2018 1 399 圓岡由紀恵 「赤いトマト」[注 1]
2019 2 413 光益義幸 「父と息子の地下アイドル[11][注 2] 三田俊之 「ヤッホー!」
藤田委輔 「選択のとき」
弓削勇 「息を籠める」

選考委員

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第1回・第2回

脚注

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注釈

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  1. ^ 2019年3月10日に伊藤淳史主演により「ドラマW 今日、帰ります。」のタイトルで放送された [10]
  2. ^ 2020年2月23日に松重豊主演により「ドラマW 父と息子の地下アイドル」のタイトルで放送予定[12]

出典

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  1. ^ a b 第10回WOWOWシナリオ大賞”. WOWOW. 2019年11月29日閲覧。
  2. ^ 「WOWOWシナリオ大賞」終了にあたり”. WOWOWシナリオ大賞. WOWOW. 2019年11月29日閲覧。
  3. ^ “WOWOWシナリオ大賞に「蛇のひと」”. 朝日新聞デジタル. (2009年3月6日). https://www.asahi.com/showbiz/tv_radio/TKY200903060210.html 2019年11月28日閲覧。 
  4. ^ “第4回WOWOWシナリオ大賞に『エンドロール~伝説の父~』”. TOKYO HEADLINE (ヘッドライン). (2011年3月14日). https://www.tokyoheadline.com/337198/ 2019年11月28日閲覧。 
  5. ^ “WOWOWシナリオ大賞に元フジテレビ社員の川崎クニハル氏”. サンケイスポーツ (産業経済新聞社). (2015年3月5日). https://web.archive.org/web/20150601011132/https://www.sanspo.com/geino/news/20150305/oth15030519410025-n1.html 2019年11月28日閲覧。 
  6. ^ “広末涼子、森山未來が出演 - WOWOWシナリオ大賞受賞作『稲垣家の喪主』放送”. マイナビニュース (マイナビ). (2017年7月17日). https://news.mynavi.jp/article/20170117-a158/ 2019年11月28日閲覧。 
  7. ^ “青柳翔が食い逃げ犯を捕まえる! WOWOWドラマ初主演「食い逃げキラー」”. CINRA.NET. (2018年1月19日). https://www.cinemacafe.net/article/2018/01/19/54980.html 2019年11月28日閲覧。 
  8. ^ 高島麻利央 第10回WOWOWシナリオ大賞 優秀賞受賞”. ニュース. 松竹芸能 (2017年3月10日). 2019年11月28日閲覧。
  9. ^ 第1回WOWOW新人シナリオ大賞[大賞賞金:500万円]”. 公募ストック. 2019年11月29日閲覧。
  10. ^ “「第1回WOWOW新人シナリオ大賞」受賞作、伊藤淳史主演で映像化”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年1月16日). https://www.oricon.co.jp/news/2127554/full/ 2019年11月28日閲覧。 
  11. ^ 第2回WOWOW新人シナリオ大賞 受賞作決定!』(プレスリリース)PR TIMES、2019年3月5日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000004836.000001355.html2019年11月29日閲覧 
  12. ^ “松重豊、地下アイドルのプロデューサー役でドラマ主演 井之脇海、若月佑美ら出演”. ORICON NEWS (oricon ME). (2019年12月24日). https://www.oricon.co.jp/news/2151800/full/ 2019年12月25日閲覧。 

外部リンク

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