V エア
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設立 | 2014年1月20日(全民航空(2013年)から) | |||
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運航停止 | 2016年9月30日 | |||
ハブ空港 | 台湾桃園国際空港 | |||
親会社 | トランスアジア航空 | |||
保有機材数 | 4機 (2016年2月現在) | |||
就航地 | 9都市 (2016年3月現在) | |||
本拠地 | 台湾 台北市内湖区 | |||
代表者 |
林明昇(董事長) 隆章琪(総経理) |
V Air | |
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各種表記 | |
繁体字: | 威航 |
簡体字: | 威航 |
拼音: | Wēi Háng |
英文: | V air |
V エア(中: 威航、英: V Air)とは、かつて存在した台湾の航空会社。トランスアジア航空によって設立された格安航空会社(LCC)であった[1]。拠点空港は台湾桃園国際空港。
概要
[編集]2013年に「全民航空」という名称で設立された。ブランド名は公募によって決められ[1]、「V」の由来は「Voyage (旅)」、「Vision (ビジョン)」、「Vivid (鮮やか)」、「Victory (勝利)」、「Venture(ベンチャー)」など肯定的なイメージの言葉が多く、新しい会社が市場で人気を得られる言葉だとしている[2][3]。タイワンツキノワグマをロゴマークに採用した[4]。台湾桃園国際空港を拠点に、タイ、日本、中国、韓国等の路線へ就航する計画であった[5]。
2016年に入り経営不振が明らかとなり、8月には親会社のトランスアジア航空との合併(後に撤回し、10月1日から1年間の休業とした)[6]、運航している路線の休・廃止が発表された[7]。
2016年9月30日、すべての運航路線の営業を終了し、台北と関西・那覇・福岡・チェンマイの各路線は、トランスアジア航空が引き継いだ[8]。ただし、親会社のトランスアジア航空は、2016年11月22日に解散した[9]。
沿革
[編集]- 2013年
- 11月 - 設立(Vエアとしては2014年1月20日)
- 2014年
- 4月 - 初号機を受領 [10]
- 12月17日 - 台北/桃園 - バンコク/ドンムアン線就航[11](タイへ就航)
- 2015年
- 2016年
保有機材
[編集]2016年時点[20]
- エアバスA321-231型機 : 2機 (194席)、ウイングレット装備機
- エアバスA320-232型機 : 2機 (180席)
運航路線
[編集]台湾桃園国際空港を拠点に、主に北東アジア、中国大陸、東南アジア方面の路線を計画していた。当初は、初就航先は日本とする見込みであるとされていた[21]。
- タイ
- 台北/桃園 - バンコク/ドンムアン[11](2014年12月17日 - 2016年9月30日)
- 台北/桃園 - チェンマイ[11](2015年1月7日 - 2016年9月30日、トランスアジア航空が運航継続[8])
- 中華人民共和国
- 大韓民国
- 日本
- 台北/桃園 - 茨城[14](当初はチャーター便、定期便は2016年3月15日[23][24] - 2016年9月18日[25])
- 台北/桃園 - 名古屋/中部[15](2015年12月15日 - 2016年9月30日)
- 台北/桃園 - 大阪/関西[26](2016年1月23日 - 2016年9月30日、トランスアジア航空が運航継続[8])
- 台北/桃園 - 福岡[26](2016年1月15日 - 2016年9月30日、トランスアジア航空が運航継続[8])
- 台北/桃園 - 東京/羽田[24](2016年3月11日 - 2016年9月17日[25])
- 台北/桃園 - 沖縄/那覇[27](2016年7月1日 - 2016年9月30日、トランスアジア航空が運航継続[8])
- フィリピン
日本への就航状態
[編集]日本には2015年9月に台湾桃園国際空港と茨城空港を結ぶチャーター便で初就航し、12月には台湾桃園国際空港と中部国際空港を結ぶ定期便が就航した。以降、台湾桃園国際空港と日本各地を結ぶ路線の拡大を進め、2016年には関西国際空港、福岡空港、東京国際空港(羽田空港)、那覇空港の発着路線を就航した。
しかし、日本 - 台湾線は第三国の格安航空会社(LCC)も含めて複数社が乗り入れる市場となったことから供給過多となり、競争環境の激化による採算悪化・経営難となってしまい、2016年8月に同年9月での日本線の運航休止を決定することとなった[29]。
脚注
[編集]- ^ a b 社名は「Vエア」 年末めどに運航へ 中央通訊社 フォーカス台湾 2014年1月23日
- ^ “復興航空、新LCCの名称は「V air/威航」に! 採用者は10年間乗り放題!”. Traicy. (2014年1月24日)
- ^ “復興航空、設立するLCCの名称「V air」に決定”. FlyTeam. (2014年1月24日)
- ^ “復興航空傘下のLCC「Vエア」、ロゴマークには可愛い“台湾黒熊””. フォーカス台湾 (中央通訊社). (2014年3月26日)
- ^ “【台湾】復興航空がLCC新会社の詳細発表、ロゴは黒熊”. NNA. (2014年3月25日)
- ^ 佐藤 正晃 (2016年8月28日). “Vエア、トランスアジア航空との合併を撤回 1年間の休業へ”. Traicy編集部
- ^ “Vエア、全面運航停止を正式発表 最終便は9月30日”. Traicy編集部. (2016年8月9日)
- ^ a b “台湾・復興航空が解散 事故続き客離れ止まらず”. 日本経済新聞. (2016年11月22日)
- ^ “復興航空傘下のLCC「V air(威航)」が公式サイトをオープン! 熊を用いた可愛く親しみやすいロゴが特徴!”. Traicy. (2014年3月24日)
- ^ a b c “台湾LCCのVエア、12月17日から台北/バンコク線に就航へ”. FlyTeam. (2014年11月26日)
- ^ a b “台湾LCCのVエア、4月10日から台北/マカオ線に就航”. FlyTeam. (2015年3月27日)
- ^ a b “台湾LCCのVエア、8月24日から台北/釜山線に週2便で就航へ”. FlyTeam. (2015年8月6日)
- ^ a b “台湾LCCのVエア、9月に茨城/台北間でチャーター便 日本乗り入れ初”. FlyTeam. (2015年7月14日)
- ^ a b 外国人国際航空運送事業の経営許可について (PDF) - 国土交通省 2015年11月12日
- ^ “台湾LCC「Vエア」、来年3月までに日本4路線を開設へ”. フォーカス台湾 (中央通訊社). (2015年10月17日)
- ^ a b Vエア、 “3月27日から台北/マニラ線に就航へ 週4便”. FlyTeam. (2016年2月17日)
- ^ “台湾Vエア、9月運航停止 親会社へ合併”. Aviation Wire. (2016年8月9日)
- ^ “撤銷合併 復興航空:威航先停業1年” (中国語). RTI/中央社. (2016年8月27日)
- ^ V Air Fleet - PlaneSpotters.net
- ^ “台湾系格安航空「Vエア」 初便は日本路線の公算高”. フォーカス台湾 (中央通訊社). (2014年5月1日)
- ^ “Vエア、7月10日で台北/マカオ線を運休”. FlyTeam. (2015年6月2日)
- ^ “台湾Vエア、茨城就航 週4往復で観光訴求”. Aviation Wire. (2016年3月15日)
- ^ a b “台湾系LCCの「Vエア」 日本路線強化へ 来年3月から羽田と茨城に就航”. フォーカス台湾 (中央通訊社). (2015年12月28日)
- ^ a b “Vエア、9月下旬に羽田/台北線と茨城/台北線の運休を発表”. FlyTeam. (2016年8月8日)
- ^ a b “台湾Vエア、日本3路線開設へ 中部、関西、福岡”. Aviation Wire. (2015年11月12日)
- ^ “Vエア、7月1日から那覇/台北・桃園線に就航 日本路線は6路線目”. FlyTeam. (2016年4月25日)
- ^ “Vエア、7月14日に台北/マニラ線を運休 就航から109日”. FlyTeam. (2016年6月16日)
- ^ “台湾Vエア、羽田と茨城9月運休”. Aviation Wire. (2016年8月9日)
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- V エア (@vair_japan) - X(旧Twitter)