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サブノーティカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Subnauticaから転送)
サブノーティカ
Subnautica
ジャンル オープンワールド
対応機種 PC
PlayStation 4
Xbox One
Nintendo Switch
PlayStation 5
Xbox Series X/S
開発元 Unknown Worlds Entertainment
発売元 Unknown Worlds Entertainment
PLAYISM日本の旗 PS4, PS5)
発売日 PC
2018年1月23日
PS4
世界の旗 2018年12月4日
日本の旗 2020年3月19日
Xbox One
世界の旗 2018年12月4日(日本未発売)
Switch
世界の旗 2021年5月14日
PS5, Xbox Series X/S
2021年5月14日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
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サブノーティカ』(Subnautica)はUnknown Worlds Entertainmentが開発したオープンワールドサバイバルゲームPC版がSteamで2018年1月23日に発売された後にEpic Gamesや各種家庭用ゲーム機向けにも発売。日本では、PlayStation 4版が2020年3月19日に発売され[1]Nintendo Switch版は2021年5月14日に発売(DL版は13日)。

概要

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乗っていた宇宙船「オーロラ号」が正体不明の攻撃を原因とした事故によって墜落し、脱出ポッドによって脱出に成功するも、表面がほぼ海の海洋惑星「4546B」にたった1人不時着した主人公(プレイヤー)が、海を探索し生き延びながら資源を集め、様々な物を作り冒険をしながら最終目的「星からの脱出」を目指す[2]

本作は行動範囲が非常に広い一方、地図やマッピング機能は無く、これまでの経験や、位置情報を表示できるアイテム「ビーコン」などから探索する地理を覚えていく必要がある[2]。さらに、地形の大半が海に沈んでいるため、長くもぐり続けてはいられない。また、難易度別に複数のモードが収録されており、メインとなる「サバイバル」、渇きと飢えが無く難易度が下がる「フリーダム」、一度の死によってセーブデータが削除される「ハードコア」、探索を排除し自由に建築できる「クリエイティブ」が存在する[2]

本作の続編となる『Subnautica: Below Zero英語版』を開発しており、2019年1月30日より早期アクセス版を配信[3]、2021年5月14日に製品版が発売された。

開発

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制作期間は5年で、2013年の前半に開始され、開発予算は1000万ドルだった。元はiPad用のカジュアルアプリとして立ち上がったプロジェクトで、開発期間は半年の予定だった[4][5]

サバイバルゲームとしては、プレイヤーに何も分からないところから何かを発見した時の興奮や満足感、達成感を味わってもらうため、あえて明確に説明しないようデザインされた[5]

また開発が開始した2013年に「サンディフック小学校銃乱射事件」という残酷な事件があったこと、アメリカで学校銃撃事件が毎日のように起きていること、銃規制法に対する改善が進まないことから、銃を扱うゲームを開発するために何年も労力を費やせないとして、本作は「殺さないゲーム」としてデザインされた[5]

当初は潜水艦のカスタマイズ要素を想定していたが、アーリーアクセス版のユーザーからゲーム性に対する不評が寄せられたため実装は見送られた。代わりに船が炎上するアクシデントや恐怖心を煽るようなクリーチャーといったスリリングな要素が追加された[4]

あらすじ

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宇宙船「オーロラ号」が正体不明の攻撃を受け、惑星4546Bに墜落する。墜落前にポッドで脱出できた主人公は他の生存者を探すが、無事だったのは自分一人だけだった。帰還のあてとしてオーロラ号の残骸から宇宙船の設計図を見つけるが、高度な部品が必要で、燃料の問題もあったため完成させられる見込みは薄い。主人公は救助を求めるため、海中の残骸や物資で信号装置を製作し、近場にあった島から救難信号を発信する。幸運にも惑星の近くを運行していた宇宙船が発信に気付き、主人公へ救助に向かうと告げる。だが宇宙船は空からの降下中、島から発射された砲撃によって撃ち落とされてしまう。

主人公はここが普通の惑星ではないことに気付く。島を探索するとそこには未知の文明による建造物がある。さらに調査を進めるとその文明に纏わる様々な出来事が判明する。文明はかつてこの惑星に住んでいた先住民が遺したものであること、惑星は生物の研究を行う実験場であったこと、惑星には未知の感染症が蔓延していること、先住民は感染症の治療法を見つけられずこの惑星から出て行ったこと、感染症の拡大を防ぐために惑星からの脱出を阻む砲撃システムが作られたこと、主人公は既にその病気に感染しており治癒しない限り砲撃システムを解除できないこと。

主人公の容態が悪化する。また主人公は幻覚のようなものを見始める。主人公は探索を続け、先とはまた別の島で人間が暮らしていた痕跡を見つける。それはオーロラ号が墜落するより以前、事故でこの惑星に不時着した遭難者グループのものだった。彼らは感染症または生物の脅威により既に亡くなっていたが、記録には深海に何らかの手掛かりがあることが記されていた。

主人公の容態はさらに悪化していく。主人公が見ていた幻覚も、次第にメッセージ性の強いものへと変化していく。主人公は治癒の手掛かりを求め、深海を探索する。深海には先住民が遺した研究施設があり、先住民がこの惑星の生態系を詳しく研究していたことが分かる。主人公はさらに探索を続ける。やがて海底火山に辿り着き、そこでセキュリティの厳重な研究施設を見つける。

主人公は施設の最奥で、巨大な海洋生物(シーエンペラー)と遭遇する。シーエンペラーは人間と同等の高い知性とテレパシー能力を持つ、特殊な生物であった。主人公がこれまで見ていた幻覚は、自身の存在を気付かせようとするシーエンペラーからのメッセージだった。シーエンペラーは自分が感染症の治療研究のために先住民に飼われていたこと、繁殖のために卵を産んだが、研究施設の環境では孵化させられず困っていることを話す。また主人公が感染症に苦しんでいることも知っており、治療法を教える代わりに卵の孵化を手伝って欲しいとも話す。主人公はシーエンペラーの望みを聞き入れ、彼女に代わって卵が孵化できる環境を整える。無事に卵は孵り、幼体の持つ抗体によって主人公の感染症も治癒される。シーエンペラーは我が子の出生を見届けると力尽きて倒れる。

主人公はもといた海域へと帰り、惑星の砲撃システムを解除する。またそれまで見つけた物資や先住民が遺した未知のアーティファクトから、宇宙船を組み立て、燃料の問題も解決する。主人公は宇宙船に乗り込み、惑星からの脱出と故郷への帰還を果たす。

評価

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PS4国内版の担当者は、AUTOMATON JPからのインタビューにおいて、ゲームを遊んだ子供やその親から「殺しのないゲームが遊べて本当に嬉しい」という手紙がよく届いたと語っている[4]

AUTOMATON JPは本作を人によってはホラーゲームに感じるとして、その理由を全く親切設計でないこと、暴力がないこととしている。また本作の面白いところとして制作側が積極的にプレイヤーを怖がらせようとしていないにもかかわらず、とても怖いことを挙げている[4]

受賞歴

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  • 第15回英国アカデミー賞ゲーム部門:ORIGINAL PROPERTY[6]
  • 2018-NAVGTRアワード:Game of the Year[7], Sound Effects[7]
  • 2018 ゴールデンジョイスティックアワード:PC Game of the Year[8]

脚注

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  1. ^ 長岡頼 (2020年3月19日). “海中オープンサバイバル「サブノーティカ」PS4日本版が本日発売 チュートリアルやガイド、マップもない本物のサバイバルを体験しよう”. GAME Watch. インプレス. 2020年5月10日閲覧。
  2. ^ a b c メスカブト森田 (2019年11月15日). “『Subnautica サブノーティカ』PS4が2020年2月20日発売予定の、異形尽くしの異星の海でケツがザワつくサバイバルをプレイレビュー”. ファミ通. KADOKAWA. 2020年5月10日閲覧。
  3. ^ Subnautica: Below Zero Out Now as Early Access Title” (英語). Game*Spark (2019年1月31日). 2020年8月19日閲覧。
  4. ^ a b c d Junpoco (2019年3月20日). “[GDC 2019]“ほぼ失敗”だった「Subnautica」は,プレイヤーの声で生まれ変わった。プログラマーのJonas Boetel氏が,本作のアーリーアクセスを振り返る”. Aetas, Inc.. 2024年3月11日閲覧。
  5. ^ a b c AUTOMATON JP (2019年3月20日). “海洋オープンワールド『Subnautica サブノーティカ』開発者インタビュー&担当者コラム。“殺さないサバイバル”はなぜ恐怖をもたらすか”. AUTOMATON.. 2024年3月12日閲覧。
  6. ^ BAFTA Games Awards winners 2019”. 2024年3月13日閲覧。
  7. ^ a b 2018 Awards”. 2024年3月13日閲覧。
  8. ^ Kazumasa Hirano (2018年11月17日). “『フォートナイト』がGotYに輝いた「Golden Joystick Awards」振り返り。フロム・ソフトウェアの宮崎英高氏が生涯功労賞を獲得など”. AUTOMATON.. 2024年3月13日閲覧。

外部リンク

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