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RT-2PM2 (ミサイル)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
SS-27から転送)
名称
工場名 15Zh65
米国名 SS-27、SS-25B Mod 2(Silo-based ICBM)、SS-X-29(Mobile ICBM)
条約番号 RS-12M2(Silo-based ICBM)、RS-12M1(Mobile ICBM)
シックル RT-2PM2 Тополь-М
任務 大陸間弾道ミサイル
開発国 ロシア
最初の試射 1994/12/20
配備年 2000-
配備先 戦略ロケット軍
設計 MIT、KB Yuzhnoe
製造 ボトキンスクミサイル工場
性能・仕様
構成 3段式固体燃料ロケット
全長 22.7m
直径 1段目1.86m、2段目1.61m、3段目1.58m
発射重量 47,200kg
射程 10,000-11,000km
命中精度 350m CEP
ペイロード 単弾頭,1,000-1,200kg
弾頭 550kT 核弾頭
誘導装置 慣性誘導

RT-2PM2 トーポリMキリル文字:РТ-2ПМ2 «Тополь-М»)はロシアによって開発された大陸間弾道ミサイル。RT-2PM2とその派生型ミサイルに付けられたアメリカ国防総省番号は、SS-27。NATOコードは、シックルBと命名されている。

概要

[編集]

RT-2PM(SS-25)トーポリの改良型で、ソ連時代の1980年代より開発が開始された。1994年に発射実験が行われ、部隊配備開始は1997年、作戦能力獲得は1998年のことである。当初はミサイルサイロから配備が開始されたが、後にMZKT-79221ロシア語版英語版をベースとしたTEL車両にも搭載・配備されるようになった。2008年1月時点で46基がミサイルサイロに、6基がTEL車両に配備されている。2015年までに69基を配備予定[1]。迎撃対策として核爆発対応も進められており、放射線電磁パルスに対するシールドを有している。

2005年にはアメリカ合衆国弾道弾迎撃ミサイルに対抗するために、新型再突入体の試験が行われた。これは、宇宙空間・高層大気圏において軌道変更能力を持ち、それにより被迎撃性を減少させている[2]

発展型として潜水艦発射弾道ミサイルのものもあり、R-30(SS-NX-30)として2005年から試射が行われている。後継として、MIRV化したRS-24が開発され、2010年から配備されている。

2023年4月13日に北朝鮮が発射した火星18はトーポリMを基にしていると、マサチューセッツ工科大名誉教授のセオドア・ポストルは指摘した[3][4]

  • 発達系譜
RT-2 ICBM
 
 
 
 
 
 
RT-2PM 車載移動化
 
 
 
 
 
 
 
 
 
スタールト1 商用ロケット
 
 
 
 
 
 
 
 
RT-2PM2 改良型
 
 
 
 
 
 
 
 
 
R-30 SLBM
 
 
 
 
 
 
 
RS-24MIRV
 
 

登場作品

[編集]
エースコンバット アサルト・ホライゾン
NRF(新ロシア連邦)軍が使用する。
エースコンバット インフィニティ
ユージア連邦軍が使用する。
デビルズサード
ソロプレイのミッション7にて、劇中の主敵である旧ソ連残党のテロ組織「SOD(School Of Democracy)」が有する兵器として、同組織の表の顔である民間警備会社「ゼニート警備」の拠点内の一角にTEL車両搭載型が2基登場。これを見た主人公のアイヴァン・ザ・テリブル曰く、「トーポリM。ソ連の移動型ICBMランチャーだ。悪かねえ」とのことだが、同行していたデルタフォースのボブ大尉の判断によって、近くに停車していた燃料タンク車共々爆薬をセットされ、最後にはボブの手で遠隔起爆装置を操作されて爆破された。

脚注

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  1. ^ Russia to re-equip its new mobile ICBMs with multiple warheads
  2. ^ Russian warhead alters course midflight in test
  3. ^ 牧野愛博 (2023年7月28日). “北朝鮮の「火星18」はほぼ100%ロシアの、「SS27(トーポリM)」だった…!!「射程1.1万km、ワシントンに広島型の数十~数百倍の核爆弾を降らせる能力」の衝撃”. 現代ビジネス. 講談社. 2023年9月13日閲覧。
  4. ^ 北朝鮮の新型ICBM発射、ロシアの役割巡る議論に火をつける”. ロイター (2023年8月19日). 2023年9月13日閲覧。