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セパルトゥラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
SEPULTURAから転送)
セパルトゥラ

ドイツ ハイデルベルク公演(2023年)
基本情報
出身地 ブラジルの旗 ブラジル
ミナスジェライス州ベロオリゾンテ
ジャンル グルーヴ・メタル
スラッシュメタル[1][2]
デスメタル[1][2]
ヘヴィメタル[1][2]
オルタナティヴ・メタル[2]
プログレッシブ・メタル[2]
スピードメタル[2]
ブラックメタル(初期)
活動期間 1984年 - 現在
レーベル Cogumelo Records
ロードランナー・レコード
SPV
ニュークリア・ブラスト
共同作業者 ソウルフライ
カヴァレラ・コンスピラシー
公式サイト オフィシャルサイト
メンバー デリック・グリーン (Vo)
パウロ Jr. (B)
アンドレアス・キッサー (G)
グレイソン・ネクルトマン (Ds)
旧メンバー マックス・カヴァレラ (Vo/G)
イゴール・カヴァレラ (Ds)
エロイ・カサグランデ (Ds)
ほか別記参照

セパルトゥラSepultura)は、ブラジル出身のヘヴィメタルバンド[1]

南米のロック・アーティストとして、世界的な成功を収めたグループの一つ。バンドはカヴァレラ兄弟が主導した時代と、現行の2つの期に分かれる。

来歴

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マックス・カヴァレラ在籍時代(1984年 - 1996年)

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若き日のマックス・カヴァレラ(Vo/G)
イゴール・カヴァレラ(Ds) 2006年

1984年、マックスとイゴールのカヴァレラ兄弟を中心として、ミナスジェライス州ベロオリゾンテで結成。翌1985年にワグナーがサルコファーゴ結成のため脱退、パウロ Jr.とジャイロ・ガウデスが加入し、マックスがヴォーカルを兼任。同年、オーヴァードーズとのスプリット・アルバムでレコード・デビューを果たした[3]

1986年には、バンド名義でのフル・アルバム『モービッド・ヴィジョン』を発表する。同作は、翌年にはドイツのレーベル「シャーク」を通じてヨーロッパでも発売された[3]。2枚目のアルバムを発表した後の1987年にジャイロが脱退。後任として、マックスのローディーを務めていたアンドレアス・キッサーが加入した[3]

ブラジルで活動していた当時はヴェノムらの影響が色濃くブラックメタル色の強いサウンドであったが、ロードランナー・レコードと契約しアメリカに本拠地を移す中で、洗練されたスラッシュメタル・スタイルに変遷。その音楽性は1991年の『アライズ』で頂点に達した。バンドは、同アルバムで全英アルバムチャートのトップ40入りを果たし[4]、アメリカのBillboard 200でも初のチャート・インを果たして119位に達した[5]

折からのポスト・スラッシュグルーヴ・メタルムーブメントの中で発表した『ケイオスA.D.』(1993年)は母国ブラジルの民族音楽楽器リズムを取り入れた重みのあるサウンドで、ビルボードチャートのトップ40に入る。続く『ルーツ』(1996年)では、マイク・パットンコーンのジョナサン・デイヴィスと共演する一方で、ブラジル人ミュージシャンやブラジル先住民族とも共演して、ブラジル伝統音楽の色を強く打ち出した。

しかし、1996年にイギリスで開催された「モンスターズ・オブ・ロック」のステージに立つ直前、息子が急死したことを知らされたマックスが、妻でありバンドのマネージャーでもあるグロリアと共に会場を去ってしまう。土壇場でボーカリストを失ったバンドは3人編成でステージに立つことを余儀なくされた[2]。この出来事がきっかけとなりマックスはバンドを脱退した。

新生セパルトゥラ以降(1997年 - 現在)

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ドレッドヘアー時代のデリック(Vo) 2009年

1997年、バンドは新ボーカリストにデリック・グリーンを迎え、翌1998年にアルバム『アゲインスト』を発表。同アルバム収録曲「カマイタチ」では、日本の和太鼓集団鼓童と共演した[2]

2002年、バンドはロードランナー・レコードから離れ、新たにドイツのSPVや日本のビクターエンタテインメントと契約[6]。同年には全曲ともカヴァーのEPレヴォルソングス』をブラジルでリリース。2003年にはSPVからアルバム『ロアーバック』をリリースした。

2006年、10作目となるアルバム『ダンテ XXI』発表後、イゴールが脱退。バンドは後任に元ウドラのジーン・ドラベラを加えて活動を続ける。2008年には、母国ブラジルで放映されたフォルクスワーゲンのテレビCMに出演した[7]。2009年には、「時計じかけのオレンジ」にインスパイアされたアルバム『A-LEX』を発表した[2]

2010年、バンドは新たに大手レーベル「ニュークリア・ブラスト」と契約して[8]2011年には移籍第1弾アルバム『カイロス』を発表。同年ジーンが脱退[9]。後任は元アンドレ・マトスのエロイ・カサグランデ。

セパルトゥラ2013年コンセプト・アルバムとなる13th『The Mediator Between Head and Hands Must Be the Heart』をリリース[10]2016年にはアンドレアス・キッサーが、地元ブラジル開催のパラリンピック閉会式でプレイ[11]

2017年、14thアルバム『Machine Messiah』をリリース[12]。翌2018年には、17年ぶりの来日公演を開催[13]

2023年12月8日、バンド結成40周年を記念し、2024年にラストツアーを開催することを発表した[14]。18か月間にわたって開催される予定で、ツアー終了後の2025年に解散する予定と発表した。

2024年2月6日、フェアウェル・ツアーのリハーサル数日前に、エロイ・カサグランデ(ドラムス)が別のプロジェクト(スリップノットでの活動)に専念するために突如脱退。バンドの声明によると、この脱退に関してバンド側は事前に聞かされていなかったという。フェアウェル・ツアーにはエロイに代わり、グレイソン・ネクルトマンが参加する[15][16]

補足

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バンド名の「セパルトゥラ」とは、彼らの母国語であるポルトガル語で「墓」を意味する。モーターヘッドのアルバム『アナザー・パーフェクト・デイ』の収録曲"Dancing on Your Grave"にちなみ、結成メンバーのマックス・カヴァレラが名付けた。

かつて、創設者マックスとイゴールは長年に渡って確執があり、マックスが1996年にセパルトゥラを脱退してから10年近く顔を合わせることすらなかった。しかし、2007年カヴァレラ・コンスピラシーというプロジェクトを共に立ち上げ、兄弟での音楽活動を再開している。

メンバー

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現ラインナップ

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旧メンバー

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ディスコグラフィー

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スタジオ・アルバム

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ライブ・アルバム

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コンピレーション・アルバム

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  • The Roots of Sepultura (1996年)
  • ブラッド・ルーティッド - Blood-Rooted (1997年)
  • ザ・ベスト・オブ・セパルトゥラ - The Best of Sepultura (2006年)

EP

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脚注

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  1. ^ a b c d Sepultura reviews, music, news - sputnikmusic・2015年9月24日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i Sepultura|Biography”. オールミュージック. All Media Guide. 2015年9月24日閲覧。
  3. ^ a b c 『ルーツ』日本盤CD(RRCY-3018)ライナーノーツ(有島博志)
  4. ^ ChartArchive - Sepultura
  5. ^ Sepultura - Awards : AllMusic
  6. ^ 『レヴォルソングス』日本盤CD(VICP-62084)ライナーノーツ(有島博志、2002年12月12日)
  7. ^ セパルトゥラ (Sepultura)、フォルクスワーゲンのCMに出演! - CDJournal.comニュース
  8. ^ Sepultura Signs With Nuclear Blast Records - Blabbermouth.net - 2015年6月7日閲覧。
  9. ^ Former Sepultura Drummer Jean Dolabella: 'I'm Very Happy And Excited With My New Path' - Blabbermouth.net - 2015年6月7日閲覧。
  10. ^ セパルトゥラの新作『The Mediator Between Head And Hands Must Be The Heart』が10月発売] - amass
  11. ^ セパルトゥラのA・キッサー、リオ・パラリンピック閉会式でパフォーマンス - BARKS
  12. ^ セパルトゥラ「いつでも新しいセパルトゥラを作り続けている」 - BARKS
  13. ^ セパルトゥラ、17年ぶりの来日決定”. BARKS (2018年1月13日). 2018年9月21日閲覧。
  14. ^ SEPULTURAがフェアウェル・ツアーを発表!”. BURRN! ONLINE (2023年12月9日). 2024年3月8日閲覧。
  15. ^ セパルトゥラ、長年のドラマー エロイ・カサグランデの脱退を発表”. amass.jp (2024年2月28日). 2024年3月8日閲覧。
  16. ^ ヘヴィ・メタル/ハードコア・バンドを巡るドラマーの動き”. リズム&ドラム・マガジン (2024年3月7日). 2024年3月5日閲覧。

外部リンク

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