コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

エディンバラ数学会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
The Edinburgh Mathematical Society
略称 EMS
設立 1883年, 141年前
種類 数学会
所在地
  • スコットランド
会長 タラ・E・ブレンドル英語版
受賞 サー・エドマンド・ホイッテーカー記念賞英語版
ウェブサイト https://www.ems.ac.uk/
テンプレートを表示

エディンバラ数学会(エディンバラすうがっかい、英語: Edinburgh Mathematical Society)とはスコットランド数学学会

歴史

[編集]

1833年、エディンバラの教師と学者が、アレクサンダー・ユール・フレイザー英語版アンドリュー・バークレー英語版[1][2]カーギル・ギルストン・ノットの主導により創立した[3]。初代会長は、1883年2月2日の会合で選ばれたエディンバラ学会英語版の数学主任ジョン・スタージョン・マッカイ英語版[3]

エディンバラ数学会は、数学協会が世界中で創られた時代に創設されたが、大学講師とよりはむしろ学校教師によって創られたという点で稀だった[3]。これは、当時のスコットランドにおいて、数学の学術的な地位が非常に小さく、数多の腕の良い数学学部生が学校教師になったためである[4]。創立メンバー55人には、教員、教役者、学生、多くのケンブリッジ大学の学者がいた[2]。教員の割合は他の学会と比べても高く、1926年までは、大学会員は13%だった[5]。しかし、1930年代頃から教師の比率は減少して、1930年から1935年までの間、教師らによる紀要への寄稿は一度もなかった[4]。これは、学術的地位の募集の数が増加したことと、教師らに新職業訓練期間が要求されたことによる[4]

現在のエディンバラ数学会は、主に学者によって占められている[4]

活動

[編集]

同学会はスコットランドにおける会合や研究行事を計画し、資金を提供している。会合は年に8回行われ、数学者が講演を行う[6]

4年に一度、スコットランドに関係のある傑出した数学者にサー・エドマンド・ホイッテーカー記念賞英語版を授与している[7]

ヨーロッパ数学会のメンバーで[8]、2008年には、Council for the Mathematical Sciencesのメンバーにもなった[6]

出版物

[編集]

1894年より、ケンブリッジ大学出版局から学術ジャーナルProceedings of the Edinburgh Mathematical SocietyISSN 0013-0915) を出版している[9]。年に3回発刊され、純粋数学から応用数学まで幅広くカバーしている[6]

1909年から1961年の間、同学会はProceedingsから初等的または教育的な記事が排除されることを望んだ、グラスゴー大学教授ジョージ・アレクサンダー・ギブソン(George Alexander Gibson)の提案により、雑誌『Edinburgh Mathematical Notes英語版』を発刊していた[10]

出典

[編集]
  1. ^ Biographical Index of Former Fellows of the Royal Society of Edinburgh 1783–2002. The Royal Society of Edinburgh. (July 2006). ISBN 0-902-198-84-X. https://rse.org.uk/wp-content/uploads/2021/07/RSE-Fellows-BiographicalIndex-1.pdf 
  2. ^ a b EMS Founder Members” (英語). Maths History. 2022年6月23日閲覧。
  3. ^ a b c The Edinburgh Mathematical Society”. mcs.st-and.ac.uk. 16 September 2014閲覧。
  4. ^ a b c d Marit Hartveit (December 2009). “Death of a Schoolmaster”. EMS Newsletter: 27–30. オリジナルの2016-03-04時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160304113048/http://www.ems-ph.org/journals/newsletter/pdf/2009-12-74.pdf. 
  5. ^ Flood, Raymond; Rice, Adrian; Wilson, Robin (29 September 2011). Mathematics in Victorian Britain. Oxford University Press. p. 172. ISBN 978-0-19-162794-1. https://books.google.com/books?id=YruifIx88AQC&pg=PA172 
  6. ^ a b c About the Edinburgh Mathematical Society”. ems.ac.uk. 12 November 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。16 September 2014閲覧。
  7. ^ Whittaker Prize”. ems.ac.uk. 17 September 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。16 September 2014閲覧。
  8. ^ Member Societies”. euro-math-soc.eu. 17 September 2014時点のオリジナルよりアーカイブ。16 September 2014閲覧。
  9. ^ Proceedings of the Edinburgh Mathematical Society”. journals.cambridge.org. 16 September 2014閲覧。
  10. ^ Edinburgh Mathematical Notes”. mcs.st-and.ac.uk. 16 September 2014閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]