オリンパス・ボイストレックシリーズ
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(OM・ボイストレックシリーズから転送)
ボイストレック(Voice-Trek)は、OMデジタルソリューションズ(旧・オリンパス映像事業部)がかつて開発・販売していたICレコーダー及びデジタル録音システムのブランド・商標である[1]。
沿革
[編集]オリンパスは1969年にマイクロカセットレコーダーの1号機である「ZUIKO PEARLCORDER」を発売[2]。マイクロカセットレコーダーは、以後、小型・軽量という特長を活かして、会議や講演会等の録音用途に用いられてきた。
ICレコーダーはこのような系譜に連なるもので[3]、オリンパスは1997年にICレコーダーD-1000を日本国外で発売し、翌1998年にはボイストレックとして日本国内で発売した[2][4]。
その後、2005年にはUSB端子でPCに直接接続できるボイストレックV-20[5]が、また、2008年にはボイストレックシリーズではないものの、オリンパス初のPCMレコーダーであるLSシリーズの初号機種となるLS-10が発売されている[3]。
オリンパスは2006年から2013年まで8年連続で日本国内でのICレコーダーのシェア首位を維持してきた[3]。しかし、2014年のシェアは35.6%で、38.3%を獲得したソニーの後塵を拝したものの、OMデジタルソリューションズへ事業移管後の2022年には9年ぶりとなる日本国内でのICレコーダーのシェア首位を奪還した[6]。
2023年4月に事実上の後継ブランドとなるWSシリーズ(WS-882・WS-883)の登場に伴い、ボイストレックの商標も終了となった。
脚注
[編集]- ^ 最長90分、最大297件の録音、45gの小型軽量スタイルリッシュなICレコーダー「Voice-Trek V-90」 オリンパス光学工業株式会社、1999年5月10日
- ^ a b 喜田哲生「LINEAR PCM RECORDER LS-10」 JASジャーナル Vol.49 No.4(通巻395号) (PDF) 社団法人日本オーディオ協会、2009年4月1日
- ^ a b c ICレコーダー シェアNo.1『BCN AWARD 2014受賞』 オリンパス
- ^ どこでも録音、スピーディに文字変換 モバイル音声文字変換システム「Voice-Trek VT1000RV」 オリンパス光学工業株式会社、1998年6月24日
- ^ レビュー:ビジネスに使えるICレコーダーフットワークが軽くなるICレコーダー、オリンパス「Voice-Trek V-20」 (1/2) ITmedia LifeStyle、2005年3月18日
- ^ ICレコーダー 部門別受賞企業一覧 BCN AWARD