ネイト・ドッグ
ネイト・ドッグ(Nate Dogg、1969年8月19日 - 2011年3月15日)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロングビーチ出身[注 1]のR&B歌手。本名:ナサニエル・ドウェイン・ヘイル(Nathaniel Dwayne Hale)。
人物
[編集]西海岸を代表するヒップホップ歌手の一人であり、スヌープ・ドッグは従弟にあたる。そのスヌープとウォーレン・Gの3人で1990年にヒップホップユニット213を結成。
1992年にリリースされたドクター・ドレーのデビューアルバム「ザ・クロニック」及び、1994年にリリースされたウォーレン・Gのシングル「Regulate」に客演として参加し大ヒットしたことで、大きな成功と名声を手にした[2]。
1998年にソロデビュー。2004年には213としてアルバム『The Hard Way』をリリースした。
ソロプロジェクトよりもヒップホップ勢とのコラボレーションでの評価が高く、2001年にはシェイド・シエスト(Shade Sheist)との「Where I Wanna Be」、2003年には50セントとの「21 Questions」がビルボードチャートの全米トップとなっている。2004年には、ネイトが客演してチャートインしたシングルの数は60を超えた。曲のいわゆる「フック」の部分で登場することが多かったことから、「キング・オブ・フック(King of Hooks)」の異名を取った[3]。
2007年と2008年に脳卒中で倒れ、その影響で身体の一部に麻痺を発症させていた。病気以後は音楽活動を中断してリハビリテーションを行うなどの闘病生活を送っていたが、2011年3月15日にカリフォルニア州ロングビーチにて死去[4]。41歳没。
ディスコグラフィ
[編集]スタジオ・アルバム
[編集]- G-Funk Classics, Vol. 1 & 2 (1998)
- Music & Me (2001)
- Nate Dogg (2003)
コラボレーションアルバム
[編集]- The Hard Way with 213 (2004)
主な出演
[編集]映画
[編集]- ヒップホップ・プレジデント Head of State (2003年)
ライブ
[編集]- ヒューストン「I LIKE THAT feat. CHINGY, I-20, NATE DOGG」(ヒューストン 「It's already written」に収録)
- エミネム「SHAKE THAT feat. NATE DOGG」(「カーテンコール ~ザ・ヒッツ~」に収録)
- エミネム「SHAKE THAT(REMIX) feat. NATE DOGG、Obie Trice & Bobby Creekwater」(「Eminem Presents The Re-up」に収録)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “Dogg”. City of Clarksdale (2017年12月8日). 2023年4月12日閲覧。
- ^ “Nate Dogg obituary”. The Guardian (2011年3月16日). 2023年4月12日閲覧。
- ^ Heran Mamo (2020年3月2日). “Nate Dogg’s Elaborate New Headstone Honors the Late ‘King of Hooks’”. Billboard. 2023年4月12日閲覧。
- ^ “Rapper Nate Dogg Dies At 41”. Access Hollywood (2011年3月16日). 2011年3月17日閲覧。
参考文献
[編集]- ソーレン・ベイカー『ギャングスター・ラップの歴史 スクーリー・Dからケンドリック・ラマーまで』塚田桂子訳・解説、DU BOOKS、2019年9月。