メガ・エナジー・マン
メガ・エナジー・マン(MEGA NRG MAN)は、ユーロビート・レーベルA-Beat CやGO GO'S MUSICで使用される「ボーカリストの名義」である。
来歴
[編集]1988年、スペイン人ミュージシャンT(h)omás Márin(トーマス・マーリン)は、「Nobody Loves Me」というHI-NRG曲を出したが、人気を得られなかった。以来、この曲は、SUPER EUROBEAT presents MEGA NRG MAN Vol. 6で「NOBODY LOVES YOU」にリメイクされた。[1]
1992年頃、Márinは友人を介してユーロビート・プロデューサーであるジャンカルロ・パスクィーニ(デイブ・ロジャース)と出会い、A-Beat Cにセッション・ボーカリストとして参加した際に作られた名義である。同年、彼は、同レーベルに正式に参加することになり、この名義が存続することとなった
また、他にも彼はジーノ・カリアが使用していたDERRECK SIMONSとMIKE SKANNER、JOE FOSTER、VITOや、最初から使っているMR.GROOVE名義でもボーカルを執っている。
ユーロビート業界においては、レーベルに所属する作家、プロデューサー、ボーカリストなどの去就に伴い、異なった(実在の)ボーカリストがひとつの名義を使用する場面が多く見られる。しかし、この名義においては、デビュー作から一貫してTomásがボーカルを務めている。
デビュー当初はヒットに恵まれなかったが、1994年に発表された「SEVENTIES」が大ヒットし、一躍人気名義となる。この曲は、1996年に日本の音楽グループMAXがカバーし、これもヒットとなった。
この後は、コンピレーションCD「SUPER EUROBEAT」のリクエスト・カウントダウンにおいて多くの曲がランクインするなど、現在まで高い人気を誇っている。
2006年、A-Beat Cに所属していた作家であるSandro OlivaとAlessandra Gattiが新しいレーベルGO GO'S MUSICを設立した際、A-Beat Cに所属していたボーカリストの数名がGO GO'S MUSICの楽曲制作にも参加する動きが見られた。このとき、Tomásも同調し、この名義は、GO GO'S MUSIC制作の楽曲でも見られるようになった。
曲調は、ロック色の強い攻撃的なものが多い。そのためか、多くの曲がアニメ「頭文字D」の挿入歌としてレース・シーンで使用された。
なお、このアーティスト名義の「MEGA NRG(メガ・エナジー)」とはA-Beat Cが提唱したユーロビートの路線のひとつで、ロック要素を多分に取り入れるなど、スピーディかつ破壊力のある楽曲スタイルを指している。
主な楽曲
[編集]- A-BEAT Cレーベル
- MEGATON MAN
- FIRE
- SEVENTIES
- FLAME ON THE FIRE
- BACK ON THE ROCKS
- GET ME POWER
- TAKE ME LIKE A WILD BOY
- TAKE ME BACK TO TOKYO
- SEX ALL OVER THE PHONE
- BURNING DESIRE
- NIGHT FEVER
- 「DAVE RODGERS & MEGA NRG MAN」名義。デイヴ・ロジャースと合同でボーカルを担当している。
- INTO THE FIRE
- WELCOME TO THE MUSIC
- GRAND PRIX
- I CAN BE YOUR DEE JAY
- EXPRESS LOVE
- READY TO GO
- IN THE FLAME OF FIRE
- RAISING LOVE
- SUPERTONIC LADY
- ROCK ON FIRE
- GO GO'S MUSICレーベル
- ROCK ME
- AngraのギタリストであるKiko Loureiroを起用。GO GO'S MUSICからの第一弾楽曲。
- RED LIGHT AND SEX
- JAPANESE GIRL DIMA MUSICからリリース
- ROCKETMAN
ディスコグラフィ
[編集]アルバム
[編集]- SEVENTIES (1996年7月24日、AVCD-11462)
脚注
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- SUPER EUROBEAT Official Site - ウェイバックマシン(2001年2月15日アーカイブ分)
- ENERGY :: Mega NRG Man Fansite(英語) - ウェイバックマシン(2007年10月26日アーカイブ分)