三菱ふそう・M2系エンジン
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(M2系から転送)
三菱ふそう・M2系エンジンは、三菱自動車工業(2003年1月から三菱ふそうトラック・バス)が1990年から2005年にかけて生産していたV型ディーゼルエンジンである。
シリーズ概要
[編集]従来、三菱ふそうトラック・バス(分社化前の三菱自動車工業を含む。以下「同社」という。)の大型バス「エアロクィーン」「エアロバス」及び大型トラック「スーパーグレート」には、V型8気筒またはV型10気筒のDC系エンジンが採用されてきた。
これに替わるV型エンジンとして開発されたのが、軽量4弁OHVカムを搭載した、M2系エンジンである。
しかし、市販車用としては2005年(平成17年)までに、ラインアップから姿を消し、過給器付6M70が後継機種となった。排ガス規制対応の問題があったためと思われる。
ラインアップ
[編集]出力は、KC-車までがグロス、KL-車がネット出力である。
型式 | 排気量(cc) | 出力((kW/[PS])・回転数(rpm)) | 最大トルク((N・m/[kgf・m])・回転数(rpm)) | 識別記号 | |
8M20 | -1 | 20,089 | 294[400]・2,200(U-) | 1,471[150]・1,300(U-) | 1(U-)(KC-) |
-2 | 276[375]・2,200(U-) | 1,323[135]・1,300(U-) | |||
283[385]・2,200(KC-) | 1,353[138]・1,300(KC-) | ||||
8M21 | 21,205 | 309[420]・2,200(KC-) | 1,471[150]・1,300(KC-) | 2(KC-) M(KL-) | |
-1 | 272[370]・2,200(KL-) | 1,275[130]・1,200(KL-) | |||
-2 | 294[400]・2,200(KL-) | 1,393[142]・1,200(KL-) | |||
-3 | 316[430]・2,200(KL-) | 1,520[155]・1,200(KL-) | |||
8M22 | T1 | 19,004 | 405[550]・2,000(KC-)(KL-) | 2,157[220]・1,300(KC-)(KL-) | 3(KC-) L(KL-) |
T2 | 353[480]・2,000(KL-) | 1,770[180]・1,300(KL-) | |||
10M20 | 25,112 | 353[480]・2,200(KC-) | 1,735[177]・1.300(KC-) | 4(KC-) | |
10M21 | 26,507 | 382[520]・2,100(KL-) | 1,810[185]・1,200(KL-) | N(KL-) |
型式別詳細解説
[編集]8M20
[編集]カーゴ、ダンプで初めて400PSを達成。パワータード標準装備(8M20-2はオプション)。
搭載車種
[編集]8M20-1
8M20-2
- ザ・グレート(1992年~1994年)
8M20
8M21
[編集]平成6年規制適合のため排気量を拡大。
搭載車種
[編集]8M21
- エアロキング (KC-MU612TA)(1995~2000年)
- エアロクィーン (KC-MS822P)(1995~2000年)
- ザ・グレート(1995~1996年)
- スーパーグレート(1996~2000年)
8M21-1
8M21-2
- スーパーグレート(2000~2005年)
8M21-3
- エアロキング (MU612TX)(2000~2005年)
- エアロクィーン (KL-MS86MP)(2000~2005年)
- エアロバス (KL-MS86M系)(2000~2005年)
- スーパーグレート(2000~2005年)
8M22
[編集]過給器付エンジン専用機種。スーパーグレートのうちトラクタ系のみへの採用で、スーパーグレート単車系やバスへは搭載されなかった。
搭載車種
[編集]8M22(T1)
- スーパーグレート (トラクタ系のみ、1996~2005年)
8M22(T2)
- スーパーグレート (トラクタ系のみ、2000~2005年)
10M20
[編集]10DC11に替わる機種。ザ・グレートおよびスーパーグレートのうちトラクタ系のみへの採用で、ザ・グレートおよびスーパーグレート単車系やバスへは搭載されなかった。
搭載車種
[編集]10M21
[編集]10M20に替わる機種。やはり、スーパーグレートのうちトラクタ系のみへの採用で、スーパーグレート単車系やバスへは搭載されなかった。
搭載車種
[編集]- スーパーグレート (トラクタ系のみ、2000~2005年)