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ジーザス・ジョーンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Liquidizerから転送)
Jesus Jones
基本情報
出身地 イングランドの旗 イングランド ロンドン
ジャンル デジタルロック
活動期間 1988年 -
レーベル Mi5 UK
Mi5 Recordings/Koch
EMI
公式サイト http://www.jesusjones.com
メンバー マイク・エドワーズ (ボーカル, ギター)
ジェリー・デ・ボルグ (ギター)
アラン・ヤワルスキー (ベース)
イアン・ベイカー (キーボード)
ジェン (ドラムス)
旧メンバー トニー・アーシー (ドラムス)

ジーザス・ジョーンズJesus Jones)は、イギリス出身の音楽バンド1988年結成、1989年にデビュー。デジタルロックの先駆者的存在であり、テクノハウスヒップホップロックミキシングした革新的なサウンドを作り上げ、一世を風靡した。

概要

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1988年春に、結成以前から共に音楽活動をしていたマイク・エドワーズと幼馴染みのジェンがデモ・テープを制作。ブリティッシュ制覇を成し遂たフード・レコードに送り、契約を果たした。その後メンバーを探し、同年11月にデビュー時のメンバーが揃う形となった。1989年2月にリリースしたシングル『インフォ・フリーコ』にてデビュー。

フロントマンのマイク・エドワーズの華麗なルックス、メンバーの過激な出で立ちにスケーター・ファッション、メッセージ性の強い皮肉を効かせた歌詞、ロックにハウスやテクノをふんだんに盛り込んだ斬新なサウンド、ポップなメロディが話題となった。1991年にリリースした『ダウト』は世界中で大ヒットし、100万枚以上のセールスを記録。グラミー賞にて Best Alternative Album にもノミネートされた[1]。『ビルボード』誌のアルバム・チャートでは25位を記録[2]。中でも同アルバムからのシングル "Right Here, Right Now" は1992年、『ビルボード』誌のポップ・チャートで2位、オルタナティヴ・チャートで1位[2]を記録、および第34回グラミー賞の Best Pop Vocal Performance by a Duo or Group にノミネートされた[3]

ところが、革新的サウンドを追究した3rdアルバム『パーヴァース』のセールスが伸び悩んだ辺りから、バンドは暗黒期に突入する。1980年代ポップスで多用されたデジタル・サウンドは、1990年代に入って以降は次第に時代から取り残され、イギリスではブリットポップと呼ばれるムーヴメントが主流になる。デジタル・サウンドとは対照的なシンプルなサウンドが受け入れられ、ジーザス・ジョーンズの音楽性は完全に忘れ去られてしまった。このアルバムは『ビルボード』誌のアルバム・チャートで59位、シングルの "The Devil You Know" は同オルタナティヴ・チャートで1位を記録した[2]

1990年代後半になって「デジタル・ロック」という流れがほそぼそと再浮上し始めた頃、ジーザス・ジョーンズは「元祖デジタルロック」と扱われることもあったが、再ブレークするまでには至らなかった。1998年にはドラムスのジェンが脱退、後任としてトニー・アーシーが加入する。

2014年、ドラムスのジェンがバンドに復帰し、オリジナルメンバーが結集した。2016年には翌年春に新アルバムをリリースする予定であることを発表し、それに向けたクラウドファンディングを展開した[4]2018年4月20日に17年ぶりの新アルバム「Passages」をリリース予定[5]

布袋寅泰はマイク・エドワーズと交流があり、お互いのライヴにゲスト出演したり、1994年には日本でジョイント・ツアーを敢行するなど親交が深かった。布袋は『パーヴァース』のライナーノーツも手掛けている。布袋のソロキャリア初期に於けるデジタルサウンドはジーザス・ジョーンズからの影響を多分に受けており、エドワーズも布袋モデルのテレキャスターを好んで使用している。4thアルバム『Already』、布袋のアルバム『GUITARHYTHM III』、『King & Queen』(イアン・ベイカーも参加)やシングル『ラストシーン』では共演も果たしている。

ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

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  • 『リキダイザー』 - Liquidizer1990年
  • 『ダウト』 - Doubt1991年
  • 『パーヴァース』 - Perverse1993年
  • 『オールレディ』 - Already1997年
  • 『ロンドン』 - London2001年
  • Passages(2018年)

コンピレーション・アルバム

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  • Scratched(1993年)
    日本オリジナル盤。remix、シングルのカップリング曲等を集めたコンピレーションアルバム。
  • The Greatest(1997年)
    日本オリジナル盤。3rdアルバムまでのベスト盤。手抜きのアルバムを出されリーダーのマイク・エドワーズは苦言を呈していた。
  • Never Enough - The Best of Jesus Jones2002年
ベスト盤。CD1枚の通常盤と、2枚組のLimited盤がリリース。
CD2枚組のベスト盤。2枚目はアンリリースの曲を収録。発売当初は公式サイトのショップでのみでの発売だった。

DVD

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関連項目

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脚注

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  1. ^ http://www.metrolyrics.com/1992-grammy-awards.html
  2. ^ a b c http://www.billboard.com/#/artist/jesus-jones/4932
  3. ^ http://www.rockonthenet.com/grammy/popgroup.htm
  4. ^ http://amass.jp/80868/
  5. ^ http://amass.jp/100638/

外部リンク

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