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ラウヴ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Lauvから転送)
ラウヴ
生誕 アリ・レフ
(1994-08-08) 1994年8月8日(30歳)[2]
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
サンフランシスコ
出身校 ニューヨーク大学
職業
  • シンガーソングライター
  • プロデューサー
活動期間 2015–現在
活動拠点 サンフランシスコ
音楽家経歴
ジャンル
担当楽器
  • ボーカル
  • ギター
  • ピアノ
  • ドラム
  • ヴァイオリン
レーベル AWAL
公式サイト lauvsongs.com

ラウヴ (Lauv、本名アリ・ステプレンス・レフ 、1994年8月8日 - ) は、ロサンゼルスを拠点としたアメリカ歌手シンガーソングライタープロデューサー。2015年にデビュー・シングル「The Other」がブレイク、2018年に「I Like Me Better」などデビュー以来発売してきたシングルを収録した全17曲のプレイリスト『I met you when I was 18.』を発表。Charli XCXに「Boys」を書き下ろすなど、他アーティストへの楽曲提供も行う。楽曲のストリーミング合計再生回数は、全世界で50億回再生を突破している。デビューアルバム『~how i'm feeling~』が2020年3月6日に発表された。

生い立ち

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カリフォルニア州 サンフランシスコに生まれる。 幼少期をジョージア州アトランタ郊外で過ごしたのち、一家でペンシルベニア州フィラデルフィアへ移り住む。その後ラドナー高校に進学した。ピアノとバイオリンを習う[3] など幼少期より音楽に興味を持っており、11歳でギターの演奏を始める。14歳ごろから曲作りを開始。 [4]

ニューヨーク大学 Steinhardt SchoolにてMusic Technologyを専攻し、音楽の世界で裏方としての役割を追及することを決意する。また、Jay-ZJustin TimberlakeAlicia Keys などの著名アーティストがレコーディングを行ったスタジオとしても知られるJungle City Studiosのインターンとして、ニューヨーク大学在学中の2年間を過ごす。 [5]

キャリア

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2014–2016: デビューEP『Lost in the Light』リリース

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大学時代に入り作曲スタイルに行き詰まったラウヴは、楽曲提供と他アーティストのプロデュースに専念。しかし、2年次にポールサイモン のインタビューを偶然目にしたことがきっかけで、それまでのように曲を書けるようになる。サイモンはインタビューの中で、ソングライティングのアプローチとは、隠している感情をさらけ出す過程であると語っている。それからほどなくして、自身のステージ・ネームをLauvと命名。母親がラトビア系であり、彼が獅子座ということもあり、ラトビア語のライオン「Lauva」の最後のaを抜いてLauvと名付けた。 [6] [4]

2014年秋に破局を乗り越えた経験から、「The Other」を制作する。 [5] [6] この曲がLauv名義で制作された最初の作品となる。「The Other」は多くのブログの注目を集め、2015年にSoundCloud上にて音源がアップロードされてからは話題沸騰となる。音楽ブログのまとめサイトとして有名なHype Machine内のランキングでは一時第3位に上り詰め、SpotifyでもGlobal Top 100にランクイン [7]

ニューヨーク大学を卒業したのち、音楽出版社Prescription Songsとの契約を果たす。 [7]

2015年7月25日には「The Other」も収録されたデビューEP『Lost in the Light』をリリース。 [8] Travis Millsをフィーチャーした2016年のシングル「Question」を発表する傍ら、様々なアーティストへの楽曲提供、プロデュースを行う。Cheat CodesとDemi Lovatoに向けて楽曲制作、プロデュースを共同で行った「No Promises」はビルボードチャートのトップ40のうち7位にランクイン。

2017-2018:『I met you when I was 18.』リリースとエド・シーランとのツアー

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2017年5月19日、ラウヴはシングル曲「I Like Me Better」 [9] をリリース。ニューヨークに越してすぐ始まった恋愛関係にインスパイアされたアップテンポな曲で、ビルボードホット100 [10] では27位を記録。加えて、アメリカを含む7ヵ国でプラチナ認定、3ヵ国でゴールド認定を受ける。 [11]

2017年9月4日にエド・シーランが行うワールドツアー、Divide Tourアジア地域のサポートアクトとして参加することが発表された。 [12] 自転車事故によるエド・シーランの負傷で、日本での公演(武道館数公演2回、大阪城ホール1回含む)がキャンセルや延期という事態になったが、ラウヴはマニラやフィリピンでの公演にフロントアクトとして出演。

2018年に初のワールドツアー、I met you when I was 18.を開催。1月18日ワシントン州シアトルに始まり、4月29日にノルウェー、オスロにて幕を閉じた。2018年8月3日、シカゴで行われるロック・フェスティバルロラパルーザに出演。

2018年5月、コンピレーション・アルバム『I met you when I was 18. (the playlist)』がリリースされ、「I Like Me Better」「The Other」などの曲や新曲を含めた17曲を収録。 [13] [10] [14] 2018年に完成するまで数年にわたってラウヴの手によってアップデートが重ねられてきた作品であり、「プレイリスト」とも称される。 [15] ニューヨークに移り、初めて恋をした彼の心情が時系列順に並べられている。2018年8月までに、Spotifyでのストリーミング再生回数が10億回を超えた。 [5]

2018年6月9日、ビルボードのEmerging Artists chartにて1位にランクイン。9月29日までの間、合計で13週同チャートのトップに登場した。 [16]

2018年9月27日Julia Michaelsとのコラボ曲「There's No Way」をリリース。 [17]

2019-現在:アジアツアーと『~how i'm feeling~』

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2019年1月24日、トロイ・シヴァンと共にシングル曲「i'm so tired...」をリリース。リハーサル室で顔合わせをした二人は当初別の曲に取り組んでいた。制作に行き詰った際、ラウヴがシヴァンに「i'm so tired...」のサビ部分を歌ってみせた。数日前に作ったばかりだったというその曲をシヴァンが気に入り、残りの曲を二人で書き上げレコーディングに至った。 [15] [18]

2018年11月、翌年からの初のアジアツアー開催を発表。インド、シンガポール、タイ、フィリピン、香港、インドネシア、日本での公演を行う。初日は2019年5月13日インドでのムンバイ公演、最終日は5月30日の東京公演。 [19] 4月には、来日記念として『I met you when I was 18.』(日本独自企画盤)を発売。この作品は、2018年にデジタル配信のみのプレイリスト『I met you when I was 18.』に、トロイ・シヴァンとのコラボ・シングル「i'm so tired...」などを追加収録したCDとして発売された。

2019年4月25日に「Drugs & the Internet」のシングル曲とMVをリリース。虚しさやうつ病に悪戦苦闘している最中に書かれた曲であり、発売予定のデビュースタジオアルバムである『~how i'm feeling~』のセカンドシングルとして収録される。アルバムツアー~how i'm feeling~ tourの開催も発表され、2019年10月5日にワシントンD.C.にてツアーをスタート、2020年12月26日に最終公演を迎える予定となっている。

2019年5月31日、「Sad Forever」をリリース。 [20] 同年8月1日にはイギリスのシンガーアン・マリーと共に『13 Reasons Why』シーズン3のサウンドトラックより「fuck, i'm lonely」をリリース。その後9月19日にシングル曲「Feelings」を、10月3日に「Sims」を発表 [21]これらの曲は全て2020年3月6日リリースの『~how i'm feeling~』に収録された。 [22] [23]

私生活

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2018年、ポップ・ミュージシャンのジュリア・マイケルズと数カ月間交際するも、年末に破局。 [13] [24]

母親と母方の祖父母はラトビア人のため、ラトビアの親類を訪ねてラウヴ自身もラトビアには頻繁に訪れる。[25] [26]

2023年6月、TikTokLGBTQコミュニティの一員であることをカミングアウトした。同年8月のOut英語版のインタビューでは、自身のセクシャリティについて「音楽の中や心の中で探っていく、そして人生の中で探っていくということ以外には、まだあまり特定の答えはない。」と明らかにしている[27][28]

賞とノミネート

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カテゴリー 結果
2018年 2018 Teen Choice Awards Breakout Artist ノミネート
2019 iHeartRadio Music Awards Best New Pop Artist ノミネート
2019 MTV Video Music Awards Push Artist of the Year ノミネート

ディスコグラフィー

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アルバム

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スタジオアルバム

[編集]
タイトル リリースの詳細
How I'm Feeling
All 4 Nothing

コンピレーションアルバム

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タイトル リリースの詳細 ピークチャート位置
US[30] US
Ind [31]
AUS
[32]
BEL(FL)
[33]
CAN
[34]
NLD [35]
I Met You When I Was 18 (The Playlist) [36]
  • リリース日:2018年5月31日
  • レーベル:AWAL
  • フォーマット:CD、デジタルダウンロード、ストリーミング
50 30 64 77 40 105

リミックスアルバム

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タイトル リリースの詳細
I Met You When I Was 18 (The Extras) [37]
  • リリース日:2018年5月31日
  • レーベル:AWAL
  • フォーマット:デジタルダウンロード、ストリーミング
How I'm Feeling (The Extras) [38]
  • リリース日:2019年12月20日
  • レーベル:AWAL
  • フォーマット:デジタルダウンロード、ストリーミング

ブラジル、スペイン、イタリア、インド、中国等、世界各国の気鋭の若手アーティストが参加しており、日本からはVaundyが「Modern Loneliness (Vaundy Remix)」で参加している[39]

EP

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タイトル リリースの詳細 トラックリスト
Lost in the Light [8]
Track listing
  1. "The Other"
  2. "Comfortable"
  3. "Adrenaline"
  4. "Reforget"
  5. "Come Back Home"
Lauv EP
  • Released: October 25, 2017 (Japan)
  • Label: AWAL
  • Formats: Digital download
Track listing
  1. "I Like Me Better"
  2. "Easy Love"
  3. "The Other"
  4. "Reforget"
  5. "Breathe"

シングル

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リードアーティストとして

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タイトル チャート最高位 認定 アルバム詳細
US
[40]
AUS
AUT
[41]
CAN
[42]
DEN
[43]
GER
[44]
NZ
[45]
SWE
[46]
SWI
[47]
UK
[48]
"The Other"[49] 2015 I Met You When I Was 18 (The Playlist)
"Reforget"
"I Like Me Better" 2017 27 8 5 62 27 7 13 25 23 58
"Easy Love" [A] [B]
"Paris in the Rain"
"Superhero"[60] 2018 [C] [D] Non-album singles
"There's No Way"
(featuring Julia Michaels)
37 [E] 94 86
  • RIAA: Gold
"I'm So Tired..."
(with Troye Sivan)
2019 81 11 22 57 40 42 9 37 40 8
  • RIAA: Gold
  • BPI: Gold[64]
  • IFPI AUT: Gold
  • MC: Platinum[65]
  • RMNZ: Platinum[66]
How I'm Feeling
"Drugs & the Internet" [F] [G]
"Sad Forever"[20] [H]
"Fuck, I'm Lonely"
(with Anne-Marie)[70]
[I] 19 48 70 80 20 49 53 32 13 Reasons Why: Season 3 and How I'm Feeling
"Feelings" 53 [J] [K] How I'm Feeling
"Sims"[29] [L] [M]
"—" denotes a recording that did not chart or was not released in that territory.

フィーチャーアーティストとして

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タイトル ピークチャート位置 アルバム
US

[40]

AUS[78] CAN [42] NZ [45] SWE [46] SWI
[47]
UK

[48]

"A Different Way"

(DJ Snake featuring Lauv)

2017年 [N] 59 78 [O] 65 63 85 Non-album singles
"Make It Right"
(BTS featuring Lauv)[80]
2019 76
[81]
53 65
"—" denotes a recording that did not chart or was not released in that territory.

注釈

  1. ^ "Easy Love" did not enter the NZ Top 40 Singles Chart, but peaked at number five on the NZ Heatseeker Singles Chart.[58]
  2. ^ "Easy Love" did not enter the Swedish Singellista Chart, but peaked at number 12 on the Swedish Heatseekers Chart.[59]
  3. ^ "Superhero" did not enter the NZ Top 40 Singles Chart, but peaked at number 19 on the NZ Hot Singles Chart.[61]
  4. ^ "Superhero" did not enter the Swedish Singellista Chart, but peaked at number two on the Swedish Heatseeker Chart.[62]
  5. ^ "There's No Way" did not enter the NZ Top 40 Singles Chart, but peaked at number 10 on the NZ Hot Singles Chart.[63]
  6. ^ "Drugs & the Internet" did not enter the NZ Top 40 Singles Chart, but peaked at number 11 on the NZ Hot Singles Chart.[67]
  7. ^ "Drugs & the Internet" did not enter the Swedish Singellista Chart, but peaked at number 18 on the Swedish Heatseeker Chart.[68]
  8. ^ "Sad Forever" did not enter the NZ Top 40 Singles Chart, but peaked at number 18 on the NZ Hot Singles Chart.[69]
  9. ^ "Fuck, I'm Lonely" did not enter the Billboard Hot 100, but peaked at number eight on the Bubbling Under Hot 100 chart.[71]
  10. ^ "Feelings" did not enter the NZ Top 40 Singles Chart, but peaked at number two on the NZ Hot Singles Chart.[74]
  11. ^ "Feelings" did not enter the Swedish Singellista Chart, but peaked at number 17 on the Swedish Heatseeker Chart.[75]
  12. ^ "Sims" did not enter the NZ Top 40 Singles Chart, but peaked at number 18 on the NZ Hot Singles Chart.[76]
  13. ^ "Sims" did not enter the Swedish Singellista Chart, but peaked at number nine on the Swedish Heatseeker Chart.[77]
  14. ^ "A Different Way" did not enter the Billboard Hot 100, but peaked at number 23 on the Bubbling Under Hot 100 chart.[71]
  15. ^ "A Different Way" did not enter the NZ Top 40 Singles Chart, but peaked at number five on the NZ Heatseeker Singles Chart.[79]

その他のチャートソング

[編集]
タイトル ピークチャート位置 アルバム
AUS

[78]

"Chasing Fire" 2018年 94 I Met You When I Was 18 (The Playlist)

日本公演

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2018年

  • 東京:3月6日(火)代官山UNIT、3月7日(水)代官山UNIT

2019年

  • 大 阪 :5月28日(火) BIGCAT
  • 名古屋 :5月29日(水) 名古屋 CLUB QUATTRO
  • 東 京 :5月30日(木) マイナビBLITZ赤坂

2023年

8/19 サマーソニック大阪

8/20 サマーソニック東京

出典

[編集]
  1. ^ Collar, Matt. “Lauv Biography”. AllMusic. August 26, 2019閲覧。
  2. ^ California Birth Index, 1905-1995
  3. ^ Lauv - Biography & History - AllMusic”. AllMusic. May 27, 2017閲覧。
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  9. ^ Lauv Premieres New Song 'I Like Me Better' Before Upcoming Tour: Exclusive”. Billboard. July 22, 2017閲覧。
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  21. ^ https://substreammagazine.com/2019/09/lauv-feelings/
  22. ^ Aniftos, Rania (June 4, 2019), “Lauv's New Song 'Sad Forever' Will Help Various Mental Health Organizations”, Billboard, https://www.billboard.com/music/music-news/lauvs-sad-forever-mental-health-organizations-8514536/ August 2, 2019閲覧。 
  23. ^ Lauv has teamed up with Anne-Marie for his new pop bop, 'fuck, i'm lonely'”. Dork (August 1, 2019). August 2, 2019閲覧。
  24. ^ Chiu, Melody (January 3, 2019). “Julia Michaels and Lauv Split as She Shares New Year's Resolution: 'No More Dating Narcissists'”. People. https://people.com/music/julia-michaels-lauv-split/ April 30, 2019閲覧。 
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  26. ^ Izrādās, Demijas Lovato un Charli XCX šī gada hitus sarakstījis latviešu izcelsmes mūziķis. Iepazīsti - Lauv!” (ラトビア語). ParMūziku.lv (September 26, 2017). October 9, 2019閲覧。
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外部リンク

[編集]