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日本インダストリアルデザイン協会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
JIDAから転送)
日本インダストリアルデザイン協会
英語名 Japan Industrial Design Association
略称 JIDA
創立年 1952年
団体種類 公益社団法人
事務局所在地 〒106-0032 東京都港区六本木 5‐17‐1 AXISビル 4F
理事長 太刀川英輔
事務局長 金井宏水
正会員数 約500名(2023年4月現在)
賛助会員数 約80社(2023年4月現在)
法人番号 1010405000857
ブロック
東エリア 東日本ブロック
中エリア 中部ブロック 北陸ブロック 
西エリア 関西ブロック 西日本ブロック
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AXISビル
JIDA事務局

公益社団法人 日本インダストリアルデザイン協会: Japan Industrial Design Association, 略称:JIDA)は日本のインダストリアルデザインの職能団体であり、全国的なデザイン団体としては日本で最初に設立されたものである。事務局は東京都港区に所在する。日本デザイン団体協議会(DOO, 旧D-8)の加盟組織であり、国際団体World Design Organization(WDO)の正会員組織でもある[1]

概要

[編集]

インダストリアルデザインの普及啓発を図り、その価値及び生活文化の向上と、産業の持続的な発展に寄与することを目的とする[2]

交流事業、調査・研究事業、ミュージアム事業などを担う複数の委員会を運営しており、年間を通してセミナー、セレクション、展覧会などを行なっている。また、日本全国を5つのブロック(東日本ブロック、中部ブロックなど)に分け、それぞれの地域でも活動が行われている[3]

個人正会員は「本協会の主旨に賛同し、インダストリアルデザイン及び関連する専門業務に、3年以上携わった経験を有する個人」であり、入会に際しては会員1名の推薦等が必要である。また、学生会員の制度がある[4]

国内で流通している製品の中からインダストリアルデザインとして優れているものを毎年表彰している。表彰された企業関係者、デザイナーを招待し、シンポジウムを兼ねた授与式と懇親会を開催している[5]

シンボルマークは「d」をモチーフとしたものであり、グラフィックデザイナー・亀倉雄策が1953年にデザインしたものである[6]。現在も使用されている。一方、「JIDA」のロゴタイプは歴史的に変化してきたが、2021年、佐藤卓によってシンボルマークとロゴタイプの一貫したリニューアルが行われた[7]

沿革

[編集]

出典:[8]

  • 1952年 - 日本インダストリアルデザイナー協会 創立。当初の正会員は以下の25名(50音順)。明石一男、淡島雅吉、大泉博一郎、金子徳次郎、金子至、黒瀬英雄、剣持勇小杉二郎佐々木達三、島田重義、白石浩二、新庄晃、鈴木富久治、鈴木道次、鈴木太郎、知久篤、寺島祥五郎、中井太一郎、中曽根一夫、服部茂夫、柳宗理、山口勇次郎、芳武茂介渡辺力[9]
  • 1957年 - 「国際工業デザイン団体協議会」(International Council of Societies of Industrial Design, 略称:ICSID)に加盟[10]。(ICSIDは2017年に上記WDOに改組した)
  • 1958年 - 機関誌『JIDA NEWS』創刊(機関誌名は後年『Industrial Design』に変更された)[11]
  • 1965年 - 第1回日本インダストリアルデザイン会議(JIDC)開催
  • 1966年 - 日本デザイン団体協議会が発足。当初はJIDAを含めた3団体だったが、後年、各協会が加わった。一時期、加盟組織(略称)がJIDA、JAGDAJCDAJIDJPDAJJDADSASDAになったため、「D-8」とも呼ばれていた。
  • 1969年 - 社団法人となる。
  • 1973年 - 上記ICSIDの大会「ICSID’73 KYOTO」を東京、京都で開催
  • 1983年 - 『精緻の構造 : 日本のインダストリアルデザイン』(六耀社)刊行[12]
  • 1989年 - 上記ICSIDの大会「ICSID’89 NAGOYA」を名古屋で開催
  • 1995年 - 事務局を六本木AXISビルに移転(現在に至る)
  • 1997年 - 長野県長野市信州新町にJIDAデザインミュージアムを開館[13]。(2022年3月閉館)
  • 1998年 - JIDAデザインミュージアムが国井喜太郎産業工芸賞(一般財団法人工芸財団)受賞[14]
  • 1999年 - JIDAミュージアムセレクション Vol.1 展を初開催(1月9日〜17日、AXISギャラリー、図録刊行)。以降、セレクションは毎年実施されている(2021年時点でVol.23)。
  • 2001年 - JIDA、CIDA(台湾インダストリアルデザイナー協会)、KAID(韓国インダストリアルデザイナー協会)の3団体によるAsia Designers Assembly[15](略称:ADA)設立
  • 2002年 - 創立50周年記念事業
  • 2003年 - JIDA デザインミュージアム in AXIS 開設
  • 2009年 - 『プロダクトデザイン:商品開発に関わるすべての人へ』(ワークスコーポレーション)刊行[16]
  • 2010年 - プロダクトデザイン検定2級開始(資格付与事業開始)
  • 2012年 - 公益社団法人となる[17]。創立60周年記念事業(シンポジウム、展覧会などを開催)。プロダクトデザイン検定1級開始
  • 2014年 - 『PRODUCT DESIGNの基礎 : スマートな生活を実現する71の知識』(ワークスコーポレーション)刊行[18]
  • 2021年 - 「日本インダストリアルデザイン協会」に名称を変更[19]
  • 2021年 - 『プロダクトデザイン = PRODUCT DESIGN : 商品開発のための必須知識105 改訂版』(ビー・エヌ・エヌ)刊行[20]
  • 2022年 - 創立70周年記念事業を開催
  • 2023年 - 日本デザイン団体協議会がJapan Design Summit 2023を開催。その中で略称を上記「D-8」から「DOO(Design Organization as One)」に変更することを決定した。
  • 2023年 - WDO東京大会を開催。上記ICSID’89 NAGOYAから34年ぶりの日本誘致となる。

理事長

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歴代理事長一覧[21]
氏名 任期 氏名 任期 氏名 任期
1 佐々木達三 1952〜1953 11 皆川正 1976〜1978 21 太刀川英輔 2021〜現在
2 豊口克平 1954〜1955 12 真野善一 1979〜1980
3 佐々木達三 1956 13 寿美田与市 1981〜1984
4 小池岩太郎 1957 14 豊口協 1985〜1990
5 小杉二郎 1958〜1959 15 鴨志田厚子 1991〜1992
6 豊口克平 1960〜1964 16 木村一男 1993〜1998
7 小池岩太郎 1965〜1966 17 大倉冨美雄 1999〜2004
8 佐々木達三 1967〜1968 18 山内勉 2005〜2006
9 皆川正 1969 19 浅香嵩 2007〜2012
10 栄久庵憲司 1970〜1975 20 田中一雄 2013〜2020

脚注

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  1. ^ WDO 公式サイト”. 2023年5月1日閲覧。
  2. ^ 日本インダストリアルデザイン協会 公式サイト”. 2023年5月1日閲覧。
  3. ^ 日本インダストリアルデザイン協会 公式サイト”. 2023年5月1日閲覧。
  4. ^ 日本インダストリアルデザイン協会 公式サイト”. 2023年5月1日閲覧。
  5. ^ 日本インダストリアルデザイン協会 公式サイト”. 2023年5月1日閲覧。
  6. ^ 日本インダストリアルデザイン協会 公式サイト”. 2023年5月1日閲覧。
  7. ^ “2021年度定時総会と総会シンポジウムのお知らせ”. 日本インダストリアルデザイン協会 公式サイト. (2021年7月7日) 
  8. ^ 日本インダストリアルデザイン協会 公式サイト”. 2021年11月29日閲覧。
  9. ^ 工業技術院産業工芸試験所(編)「JIDAの13年」『工芸ニュース』第33巻第2号、丸善、1965年、3-14頁、doi:10.11501/2351268 
  10. ^ WOD Members - WDO公式サイト(旧ICSID)
  11. ^ 機関誌『Industrial Design』”. 2021年11月29日閲覧。
  12. ^ 国会図書館”. 2021年11月29日閲覧。
  13. ^ JIDAデザインミュージアムについて - JIDAデザインミュージアムサイト
  14. ^ 国井喜太郎産業工芸賞(国井賞)”. 2021年11月29日閲覧。
  15. ^ ADA - ADA(Asia Designer`s Assembly)公式サイト
  16. ^ 国会図書館”. 2021年11月29日閲覧。
  17. ^ 経済産業省関連団体リンク - 経済産業省
  18. ^ 国会図書館”. 2021年11月29日閲覧。
  19. ^ 協会名変更に関する理事長コメント”. 2021年11月29日閲覧。
  20. ^ 国会図書館”. 2021年11月29日閲覧。
  21. ^ コラム2「デザイナーの常識、良識、見識」”. 2023年5月1日閲覧。

外部リンク

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