Hot Standby Router Protocol
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Hot Standby Router Protocol (ホット・スタンバイ・ルータ・プロトコル・以下HSRPと略す) は、シスコシステムズ社製のルータに実装されている、ルータの多重化を行うためのプロトコル[1]。文字通りホットスタンバイによる冗長化を行うものであり、ルーティングプロトコルではない。
各ルータに一つずつIPアドレスを振った上で、多重化されているルータ全体にさらに1つIPアドレスを割り当て、通信する際は全体用のIPアドレスに要求を送信する。実際の通信は1台のルータで行われるが、そのルータがダウンした場合には、別のルータに自動的に交代することができる[2]。切り替えに必要な時間は1秒程度。同様の技術にVRRPがあるが、相互運用性はない。
類似の冗長化の技術の特許であるVRRPやCARPがHSRPの特許に抵触しているとシスコシステムズが主張したことがある[3][4]。
関連項目
[編集]- Virtual Router Redundancy Protocol(VRRP) RFC3768定義の標準化されたデフォルトゲートウェイの冗長性プロトコル
- Gateway Load Balancing Protocol(GLBP)シスコシステムズ社製のルータ冗長兼ロードバランシングソリューション
- Common Address Redundancy Protocol(CARP)
- Routed Split Multilink Trunking(RSMT)ノテル・ネットワークス社製のルータ冗長ソリューション
脚注
[編集]- ^ “HSRP 【 Hot Standby Router Protocol 】”. e-words.jp. 2022年3月2日閲覧。
- ^ “HSRP”. sophia-it.com. 2014年3月11日閲覧。
- ^ Alexandre Dulaunoy. “VRRP : Confusion in the land of patents...”. foo.be/vrr. 2014年3月12日閲覧。
- ^ 萩野純一郎. “CARP: common address redundancy protocol”. ietf.org. 2014年3月12日閲覧。