Everything as a Service
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Everything as a Service (XaaS[1]、EaaS[2]、*aaS[3])とは、ネットワーク経由でソフトウェアコンポーネントなどコンピュータ処理に必要な全てをサービスの形で提供する概念である。SaaS、PaaS、IaaSなどの総称であり、クラウドコンピューティングのサブセットである[4]。
対象となる機能
[編集]Everything as a Serviceは、コンピュータ処理に必要なあらゆるものをサービスとして提供する概念で、対象となる機能(コンポーネント)には以下のようなものが挙げられる。
- バックエンド (Backend as a Service, BaaS) - ユーザー認証、位置情報サービス、プッシュ通知など、主にスマートフォンのアプリ等で利用される定型サービス
- 特にモバイル アプリケーションでの利用を想定したものを Mobile backend as a Service (MBaaS) と呼ぶこともある。
- 通信 (Communication as a Service, CaaS)
- データ (Data as a Service, DaaS)
- デスクトップ環境 (Desktop as a service, DaaS)
- ハードウェア(Hardware as a Service、HaaS。IaaSとほぼ同じ)
- インフラストラクチャー (Infrastructure as a Service, IaaS) - ハードウェアや通信環境など
- プラットフォーム (Platform as a Service, PaaS) - アプリケーションの稼働基盤であるアプリケーションサーバやDBMSなど
- アイデンティティ (Identity as a service, IDaaS) - アイデンティティ管理。OpenIDプロバイダーなど。
- ソフトウェア (Software as a Service, SaaS)
- ストレージ(Storage as a Service、STaaSまたはSaaS)
- ツール (Tool as a Service, TaaS)
実例
[編集]最も有名で成功した用語はSaaSである。提供される各コンポーネントはクラウドコンピューティングの中核であり、時として無料または個人のクレジットカードで利用できるなど参入障壁が非常に低く、中規模企業や大企業に普及する以前でも、個人や小規模企業でも利用しやすい[5]。この点ではSOAとは異なる。
セールスフォース、Google、IBM、HP、マイクロソフト、Teradataなどを含む多数のベンダーが Everything as a Service のトレンドに関与している[5] [6] [7] [8]。
主な特徴
[編集]サービスとして提供する (as a service) 事は、以下の多数の特徴を持つ。
- 参入障壁が低い - 消費者や小規模の会社も利用しやすい[5]
- 減価償却対象にならない - プロバイダの資産で自社資産では無いため、
- スケーラビリティ - 必要に応じて増減がしやすい
- 仮想化 - リソース(および費用)を多数のユーザーで共有できる
- 装置の独立性 - パーソナルコンピュータやモバイル機器など使用する装置を意識せず利用できる
- 場所の独立性 - ユーザーはリモートからアクセスできる[2]