ドント・ストップ・ミー・ナウ
「ドント・ストップ・ミー・ナウ」 | ||||
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クイーン の シングル | ||||
初出アルバム『ジャズ』 | ||||
B面 | ||||
リリース | ||||
規格 | ||||
録音 | 1978年8月 | |||
ジャンル | ||||
時間 | ||||
レーベル | ||||
作詞・作曲 | フレディ・マーキュリー | |||
プロデュース | ||||
ゴールドディスク | ||||
後述を参照 | ||||
チャート最高順位 | ||||
後述を参照 | ||||
クイーン シングル 年表 | ||||
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「ドント・ストップ・ミー・ナウ」(Don't Stop Me Now)は、イギリスのロックバンド、クイーンが1978年に発表した楽曲。フレディ・マーキュリーによって作詞作曲された楽曲で、7作目のオリジナル・アルバム『ジャズ』の12曲目に収録されている。
本作はマーキュリーのピアノの演奏を主体とし、ジョン・ディーコンのベースとロジャー・テイラーのドラムスによってバッキング・トラックが構成されており、クイーンの特徴ともいえるハーモニー・ボーカルも含まれている[2]。その一方で、ブライアン・メイによるギターのパートはギターソロまで一切なく、その後も僅かに音が確認できるだけである。
評価・曲の構成
[編集]1979年にシングル・カットされ、全英シングルチャートでは最高位9位[3]、ニュージーランドでは最高位14位[4]に入っていたが、アメリカのBillboard Hot 100では最高位86位と低かった[5]。しかし、発売後さまざまなCMや映画、テレビ番組に使用され、ローリング・ストーン誌が2014年に発表した「10 Greatest Queen Songs」では読者投票で3位にランクインし[6]、2018年1月5日付の全英ロック & メタルシングルチャートでは最高1位を獲得し[7]、クイーンで人気のある楽曲の1つとなった。
前述のとおり、ブライアン・メイによるギターのパートが少ない楽曲で、またメイは本作について「フレディの薬物中毒をはじめとした人生における有害な時期と関係している」という理由から好意的ではない[8]が、2011年に再発された収録アルバム『ジャズ』には、ボーナス・トラックとして、「Don't Stop Me Now (With Long-Lost Guitars)」と題されたカットされたギター・パートを含んだ別テイクの音源が収録され[9][10]、2018年に公開された映画『ボヘミアン・ラプソディ』では、メイによって新たにギター・トラックが加えられた[11][12][13]音源が使用されている[注釈 1]。
ミュージック・ビデオ
[編集]ミュージック・ビデオも製作され、DVD『グレイテスト・ビデオ・ヒッツ1』などで視聴することができる。監督はJ・クリーベンスタイン。映像は1979年1月26日にベルギー・ブリュッセル郊外のフォレに所在するフォレスト・ナショナルで行われた同日コンサートの開始前に撮影されたもので、音源はスタジオ音源に差し替えられている[14][15][より良い情報源が必要]。クイーンのYouTube公式チャンネルでは、本作の日本語訳を載せたミュージック・ビデオも公開されている[16]。
2019年7月23日時点で、ミュージック・ビデオの総再生回数は4.9億回を記録している[17]。
ライブでの演奏
[編集]この曲は、クイーンの1978年から1979年の「Jazz Tour」や1979年の「Crazy Tour」で演奏された。そのため、ライヴ・アルバム『ライヴ・キラーズ』にも収録されている。
前述のとおり、スタジオ録音ではギターソロ以外でギターが使用されていないが、ライブでは全編にわたってブライアンによるリズムギターが入っている。
クイーン+アダム・ランバートのライブでも度々演奏されている。
2023年の紅白歌合戦でもクイーン+アダム・ランバートのライブ演奏が披露された[18]。
シングル収録曲
[編集]イギリス盤
アメリカ盤・日本盤
- ドント・ストップ・ミー・ナウ - Don't Stop Me Now (Mercury)
- モア・オブ・ザット・ジャズ - More of That Jazz (Taylor)
ソ連盤
- ジェラシー - Jealousy (Mercury)
- ドント・ストップ・ミー・ナウ - Don't Stop Me Now (Mercury)
8cmCD盤 (日本のみ)
- ドント・ストップ・ミー・ナウ - Don't Stop Me Now (Mercury)
- レット・ミー・リヴ - Let Me Live (Queen)
演奏
[編集]※出典[19]
- フレディ・マーキュリー - リード・ボーカル、バッキング・ボーカル、ピアノ
- ブライアン・メイ - エレクトリック・ギター、バッキング・ボーカル
- ロジャー・テイラー - ドラム、パーカッション、タンバリン、トライアングル、バッキング・ボーカル
- ジョン・ディーコン - ベースギター
チャート成績
[編集]週間チャート
[編集]チャート | 最高位 | 年 |
---|---|---|
ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[20] | 23 | 1979年 |
ドイツ (GfK Entertainment charts)[21] | 35 | |
アイルランド (IRMA)[22] | 10 | |
オランダ (Dutch Top 40)[23] | 14 | |
オランダ (Single Top 100)[24] | 16 | |
UK シングルス (OCC)[25] | 9 | |
US Billboard Hot 100[26] | 86 | |
スウェーデン (Sverigetopplistan)[27] | 37 | 2009年 |
Portugal Digital Songs (Billboard)[28] | 7 | 2014年 |
フランス (SNEP)[29] | 53 | 2017年 |
オーストラリア (ARIA)[30] | 53 | 2018年 |
オーストリア (Ö3 Austria Top 40)[31] | 38 | |
チェコ (Singles Digitál Top 100)[32] | 13 | |
ハンガリー (Single Top 40)[33] | 15 | |
日本 (Japan Hot 100)[34] | 37 | |
オランダ (Single Top 100)[24] | 97 | |
ポルトガル (AFP)[35] | 65 | |
スロバキア (Singles Digitál Top 100)[36] | 27 | |
スペイン (PROMUSICAE)[37] | 84 | |
スイス (Schweizer Hitparade)[38] | 52 | |
UK ロック・アンド・メタル (OCC)[39] | 1 | |
US Hot Rock & Alternative Songs (Billboard) [40] | 7 | |
日本 (Japan Hot 100)[41] | 32 | 2019年 |
年間チャート
[編集]チャート (2019年) | 順位 |
---|---|
UK Singles (Official Charts Company)[42] | 99 |
ドント・ストップ・ミー・ナウ...リヴィジテッド
[編集]チャート (2019年) | 最高位 |
---|---|
US Hot Rock & Alternative Songs (Billboard) [43] | 35 |
認定
[編集]国/地域 | 認定 | 認定/売上数 |
---|---|---|
イタリア (FIMI)[44] | 3× Platinum | 150,000 |
イギリス (BPI)[45] | 2× Platinum | 1,200,000 |
アメリカ合衆国 (RIAA)[46] | Platinum | 1,000,000 |
認定のみに基づく売上数と再生回数 |
楽曲の使用
[編集]映画
[編集]- 『ザ・ライダー』[注釈 2](1984年)挿入歌
- 『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)挿入歌[47]
- 『ハードコア』(2015年)挿入歌
- 『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年)エンディングテーマ(前述のとおり、録り直したギターのトラックを追加した音源)、エンドクレジットでは本作のミュージック・ビデオが流れる。
- 『ゲーム・ナイト』(2018年) 挿入歌
- 『シャザム!』(2019年)挿入歌[48]
- 『ソニック・ザ・ムービー』(2020年)挿入歌[49]
CM
[編集]- コスモ石油「スーパーマグナム」「RIO」(1992年)
- ノエビア ブルーインパルス編(1996年)
- ダイハツ「ムーヴ」(2000年)
- キリンビバレッジ「NUDA」[注釈 3](2006年)
- イヴェコ「S-WAY」[51](2019年)
- 東海旅客鉄道 「東海道新幹線 N700S『その先の、笑顔へ。』篇、『Don't Stop JAPAN』篇 」[52][53](2020年)
- リクルート「リクルートダイレクトスカウト」[54](2021年)
- アドビ「Premiere Pro」(2021年-)
その他
[編集]2011年9月5日、フレディ・マーキュリー生誕65周年を記念したGoogleのロゴが公開された。このロゴには再生ボタンが設定されており、本作を用いたアニメーションを再生することができる[55]。
宝塚歌劇団やOSK日本歌劇団では、日本語の歌詞に替えてレビューで使用された事もある。
2023年6月4日(イギリスの現地時間)、お笑いタレントのとにかく明るい安村が英国のオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント(BGT)」でこの曲を使ったネタを披露した[56]。
収録アルバム
[編集]- ジャズ
- ライヴ・キラーズ
- グレイテスト・ヒッツ
- クイーン・イン・ヴィジョン
- クイーン・イン・ヴィジョン 2008 〜グレイテストTV&ムーヴィー・ヒッツ〜
- ボヘミアン・ラプソディ (オリジナル・サウンドトラック)(...revisited)
カバー・バージョン
[編集]- 西城秀樹 - 1979年に発売のライブ・アルバム『BIG GAME'79 HIDEKI』に収録。
- ヴァンダルズ - 2004年に発売のアルバム『Hollywood Potato Chip』に収録。
- マンハッタン・ジャズ・クインテット - 2005年に発売。
- マクフライ - 2006年7月29日付の全英シングルチャートで1位を獲得。「Sport Relief 2006」の公式テーマソングに起用された。
- 東京スカパラダイスオーケストラ - 2007年放送のNUDAのCM内でスカ風にアレンジしたバージョンを披露している。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ Editor, By Denis House Managing. “The Show Must Go On”. The Sentinel-Echo. 2019年3月21日閲覧。
- ^ a b Donald A. Guarisco. Don't Stop Me Now - オールミュージック. 2020年2月28日閲覧。
- ^ “Official Singles Chart Top 75”. Official Charts. Official Charts Company. 2018年12月22日閲覧。
- ^ “Top 40-lijst van week 11, 1979”. Dutch Top 40. DSJ (1979年3月17日). 2018年12月22日閲覧。
- ^ “Queen Chart History”. Billboard. 2019年9月6日閲覧。
- ^ Readers’ Poll: 10 Greatest Queen Songs. ペンスキー・メディア・コーポレーション. (2014-03-12) 2019年9月6日閲覧。.
- ^ “Official Rock & Metal Singles Chart Top 40”. Official Charts. Official Charts Company (2018年1月5日). 2019年9月6日閲覧。
- ^ 10 Rockers Who Hated Their Own Hit Songs - YouTube . 2020年2月28日閲覧
- ^ Queen Greatest Hits, Vols. 1 & 2 - オールミュージック. 2018年12月22日閲覧。
- ^ “Jazz (Remastered) Queen”. iTunes. Apple (2011年8月17日). 2011年8月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年12月22日閲覧。
- ^ “クイーン、映画『ボヘミアン・ラプソディ』のサウンドトラックのリリースが決定”. NME.com (ニュー・ミュージカル・エクスプレス). (2018年9月5日) 2019年1月18日閲覧。
- ^ “映画『ボヘミアン・ラプソディ』 サントラ発売決定。クイーンの名曲の新ヴァージョンや初登場音源を多数収録”. MUSIC LIFE CLUB (シンコーミュージック・エンタテイメント). (2018年9月6日) 2019年1月18日閲覧。
- ^ 『ボヘミアン・ラプソディ (オリジナル・サウンドトラック)』日本盤ライナーノーツ
- ^ “Queen Promo Videos”. Ultimatequeen.co.uk. 2019年3月30日閲覧。
- ^ “Queen Live Brussels Belgium 79 01 26”. queenlive.ca. 2020年1月16日閲覧。
- ^ Queen - Don't Stop Me Now (Lyrics In Japanese & English / 英詞 +日本語対訳) - YouTube
- ^ “クイーン「Bohemian Rhapsody」のMVが、YouTubeで10億再生突破”. AV Watch (インプレス). (2019年7月23日) 2019年12月1日閲覧。
- ^ 【紅白】クイーン+アダム・ランバート「ドント・ストップ・ミー・ナウ」熱唱、「日本はいつまでも大切な存在」、スポーツ報知、2023年12月31日。
- ^ “Don't stop me now”. Nature Immunology 9 (8): 821. (August 2008). doi:10.1038/ni0808-821. ISSN 1529-2908. PMID 18645584.
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- ^ “東海道新幹線・新型車両「N700S」デビューに伴う宣伝展開等について(第2弾)”. (2020年7月30日) 2020年8月1日閲覧。
- ^ “松坂桃李、転職するとしたら?「今度は0からお話を作りたい」”. ドワンゴジェイピーnews. 2021年11月30日閲覧。
- ^ “Googleトップページがフレディ・マーキュリーでノリノリ”. ねとらぼ (アイティメディア株式会社). (2011年9月5日) 2019年1月18日閲覧。
- ^ “とにかく明るい安村が英国オーディション番組『BGT』で大健闘 クイーンの公式ツイッターも紹介:中日スポーツ・東京中日スポーツ”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ. 2023年6月6日閲覧。