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デンゼル・カリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Denzel Curryから転送)
Denzel Curry
Denzel Curry 2019年
基本情報
出生名 Denzel Rae Don Curry
デンゼル・レイ・ドン・カリー
別名
  • Aquarius'Killa
  • Raven Miyagi
  • Zeltron 6 Billion
  • Black Metal Terrorist
  • Denny Cascade
  • Zel
生誕 (1995-02-16) 1995年2月16日(29歳)
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 フロリダ州マイアミ キャロルシティ
ジャンル
職業
活動期間 2009年 -
レーベル
  • Loma Vista
  • C9
  • L&E
公式サイト carolineinternational.jp/denzel-curry/

デンゼル・カリー英語: Denzel Curry、本名: Denzel Rae Don Curry、1995年2月16日 - [1])はアメリカ合衆国ラッパー歌手ソングライター[2]フロリダ州キャロルシティで育ったカリーは小学6年生の時にラップを始め、2011年に1stミックステープの制作を始める。フロリダのアンダーグラウンドラッパーであるスペース・ゴースト・パープに影響を受けていたのもあり、ミックステープは後にパープのソーシャルメディアでフィーチャーされた。地元で注目を集め始め、カリーは後にパープのヒップホップグループ、レイダー・クランに加入。

カリーは2013年にレイダー・クランを脱退。まだ高校生だったカリーはデビューアルバム『Nostalgic 64』をリリース。その後2015年に『32 Zel/Planet Shrooms』、2016年に『Imperial』、2018年にはBillboard 200チャートで28位を獲得した『Ta13oo』、そして2019年には4枚目となるスタジオアルバム『Zuu』をリリース。

生い立ち

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デンゼル・レイ・ドン・カリーは1995年2月16日、フロリダ州キャロルシティ生まれ。アーティストへの入り口となったのは小学生時代、ラップを始める前にカリーが抱いたへの興味だった。地元のボーイズ・アンド・ガールズ・クラブ英語版で周りにいた子供たちをラップバトルに挑戦していた。マイアミにあるDesign and Architecture High School英語版に2年通い、退学後は Miami Carol City Senior High Schoolに通いながら『Nostalgic 64』の制作を始める[3]。カリーはThe Breakfast Clubとのインタビューで、子供の頃に知り合いの男性から性的虐待を受けたことを告白[4]

キャリア

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ライブでのDenzel Curry(2016年)

2011–2012: キャリアの始まり

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2011年9月24日、カリーは1stミックステープ『King Remembered Underground Tape 1991-1995』をリリース。その後スペース・ゴースト・パープがカリーのミックステープを自身のページに取り上げ、カリーのキャリアが始まる。ミックステープリリース後、カリーはスペース・ゴースト・パープのヒップホップグループ、レイダー・クランに加入[5][6]

2012年、2ndミックステープ『King of the Mischievous South Vol. 1 Underground Tape 1996』をリリース。ミックステープはアメリカ人ラッパーのアール・スウェットシャツや他のオッド・フューチャー・レコードメンバーの目に留まる[7]

カリーの3rdミックステープ『Strictly for My R.V.I.D.X.R.S.』はトレイボン・マーティン射殺事件後にリリース。トレイボン・マーティンはキャロルシティに住み、カリーと同じ高校に通っていた。このミックステープのラップは2パックから影響を受けている[7]

2013–2014: 『Nostalgic 64』

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レイダー・クランの解散により、カリーはラッパーとしてのソロ活動を開始[8]。2013年9月3日、カリーは自身のデビューアルバムとなる『Nostalgic 64』をリリース。デビューアルバムではJK the Reaper、Lil Ugly Mane、Mike G、Nell, Robb Bank$, Stephen A. Clark, Yung Simmie等のゲストをフィーチャーする[9]。2014年、カリーはDeniro Farrarの「Bow Down」やDillon Cooperの「Eyes of the World」にフィーチャー出演している[10][11]

2015–2016: 『32 Zel/Planet Shrooms』 と『Imperial』

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2015年6月9日、カリーはダブルEP『Zel/Planet Shrooms』をリリース。EPにも含まれていた「Ultimate」は ボトル・フリップ・チャレンジに使用されることが多く、注目を集めた。Spotifyでは1億再生を超え、YouTubeではミュージック・ビデオがないにもかかわらず3000万再生を超える。2016年初のリリースはシングルの「Flying Nimbus」。

2016年3月9日、2枚目のアルバム『Imperial』をリリース。同年10月14日にはSpotifyでデラックスバージョンをリリース[12]

2016年6月、2016年XXL Freshmen Classの一人に選ばれる。

2017–現在: 『13』『Ta13oo』 と『ZUU』

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2018年8月 - カリー

2017年5月13日、カリーはSoundCloudに「Hate Government [demo]」を投稿。その後「Equalizer [demo]」と「ZELTRON 6 BILLION ft. Lil Ugly Mane」2つのデモ音源も投稿。2017年6月25日にデモだった楽曲も含むEP『13』をリリース[13]。2017年8月18日に「Skywalker」をリリースし、9月22日にはJuicy Jをフィーチャーする「Ultimate」のリミックスを含む『32 Zel』のリマスター盤をリリース[14][15]

『13』のデモ音源をリリースし始めてから、3枚目のアルバムとなる『Ta13oo』について言及していた。『13』は『Ta13oo』のサンプラーの形で、まだアルバムの発売日は発表されなかった。2018年2月28日、ASAP Fergの「Kristi」にIDKと共にフィーチャー出演[16]。コラボツアーで3月10日、オースティン (テキサス州)で初披露[17]。2018年3月16日にはIDKをフィーチャーする「Uh Huh」を自身の公式YouTubeチャンネルに投稿[18]

2018年4月2日、カリーは『Ta13oo』からのリードシングル、「Sumo」をZane LoweのBeats 1ラジオ番組にてリリース[19]。2018年5月24日、2ndシングルとなる「Percs」をリリース。2018年7月13日に3rdシングルとなる「Clout Cobain」をリリースし、『Ta13oo』は3部に分けてリリースすると発表。7月25日に『Light』、7月26日に『Gray』、そして7月27日に『Dark』の3部。プレリリースされた3つのシングルはアルバムの前兆。「Sumo」は『Light』、「Clout Cobain」は『Gray』、「Percs」は『Dark』を象徴し、3つ合わせて『Ta13oo』となる。

2019年2月14日、カリーはオーストラリアのラジオTriple JのLike A Versionコーナーにてレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの「Bulls On Parade」をカバーし称賛を受けた[20]

2019年5月8日、カリーは『Ta13oo』のリリース以来初となるシングル「Ricky」をリリース。タイトルは曲のインスピレーションともなった父の名前が由来。2019年5月22日、カリーは新たなシングル「Speedboat」をリリースし、次のアルバム『Zuu』が2019年5月31日にリリースすると発表[21]

2019年7月15日、カリーはテレビ番組のThe Tonight Show Starring Jimmy Fallonで初のテレビ出演を果たす。『Zuu』から「Ricky」と「Wish」のメドレーを演奏し、象徴的なドレッドロックスを切ったことを見せた[22]

私生活

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ライブでのDenzel Curry(2019年)

2014年3月4日、カリーの兄Treon Johnsonは警察にテーザーガンやペッパースプレーをされた影響で死亡した。Johnsonは噛んできた犬に対して屋根からココナッツを投げていると通報されていた。カリーはこれに対して、兄はテーザーガンの影響の心肺停止により死亡したと述べる[23]

2017年1月までカリーはXXXテンタシオン、ロニー・Jや、他のC9メンバーとマイアミで同居をしていた。以来ロサンゼルスに住んでいる。

ディスコグラフィ

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脚注

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  1. ^ Marcus, Ezra (December 3, 2013). “We Talked to Denzel Curry About Nostalgia, the Zodiac, and Fiji Water”. Vice. June 10, 2015時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年12月19日閲覧。
  2. ^ Charles, Laurie (November 28, 2013). “Denzel Curry, Crown Prince of Rap”. Miami New Times. 2019年12月19日閲覧。
  3. ^ Trotman, Shiyah (January 14, 2014). “Nostalgia: Denzel Curry Describes That Old Feeling”. The Source. The Northstar Group. May 30, 2015閲覧。
  4. ^ Breakfast Club Power 105.1 FM (9 October 2018). “Denzel Curry Talks Relationship With XXXTentacion, New Album 'TA13OO' + More”. YouTube. 22 October 2018閲覧。
  5. ^ 5 Best New Artists for November '13 – Denzel Curry”. Spin (November 2013). 2019年12月19日閲覧。
  6. ^ Vogt, Nick (July 5, 2012). “King Of The Mischievous South: A Bloglin Interview w/ Denzel Curry”. Mishka NYC. 2019年12月19日閲覧。
  7. ^ a b Drake, David (April 5, 2014). “Who Is Denzel Curry? The Florida Rapper, More Than the Sum of His Influences, is Poised to Break Big”. Complex. 2019年12月19日閲覧。
  8. ^ Castro, Lee (September 6, 2013). “Denzel Curry on SpaceGhostPurrp and Raider Klan: "He Didn't Kick Me Out; I Chose to Leave"”. The Village Voice. 2019年12月19日閲覧。
  9. ^ Denzel Curry – Nostalgic 64”. DJBooth.net. 2015年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月14日閲覧。
  10. ^ Soderberg, Brandon (May 15, 2014). “Stream Deniro Farrar's Confessional 'Rebirth’ EP – Self-declared cult rapper's latest features Lunice and Denzel Curry”. Spin. 2019年12月19日閲覧。
  11. ^ Dillon Cooper – X:XX”. HotNewHipHop. 2019年12月19日閲覧。
  12. ^ Denzel Curry Rereleases 'Imperial' With Two New Songs - XXL”. Xxlmag.com. 2017年6月25日閲覧。
  13. ^ Denzel Curry's '13' EP Now Available to Purchase - XXL”. Xxlmag.com. 2017年6月25日閲覧。
  14. ^ “Denzel Curry Shows His Range on New "Skywalker" Single” (英語). PigeonsandPlanes. https://pigeonsandplanes.com/music/2017/08/denzel-curry-skywalker 2018年4月6日閲覧。 
  15. ^ Denzel Curry Re-Releases '32 Zel' EP With Juicy J Collab - XXL” (英語). XXL Mag. 2018年4月6日閲覧。
  16. ^ “ASAP Ferg Teams With Denzel Curry and IDK on New Song "Kristi YamaGucci"” (英語). PigeonsandPlanes. http://pigeonsandplanes.com/music/2018/03/asap-ferg-denzel-curry-and-idk-new-song-kristi-yamagucci 2018年3月16日閲覧。 
  17. ^ “Watch ASAP Ferg Bring Out Denzel Curry, IDK for Insane "Kristi YamaGucci" Performance” (英語). PigeonsandPlanes. http://pigeonsandplanes.com/news/2018/03/asap-ferg-denzel-curry-idk-kristi-yamagucci-live 2018年3月16日閲覧。 
  18. ^ “Denzel Curry and IDK Tag Team Bruising Track "Uh Huh"” (英語). PigeonsandPlanes. http://pigeonsandplanes.com/music/2018/03/denzel-curry-idk-uh-huh 2018年3月16日閲覧。 
  19. ^ “Denzel Curry Sounds the Alarm With Booming New Track "Sumo"” (英語). PigeonsandPlanes. https://pigeonsandplanes.com/news/2018/04/denzel-curry-sumo-new-song 2018年4月6日閲覧。 
  20. ^ The Entire World Is Losing It Over Denzel Curry’s Like A Version”. musicfeeds.com.au. 17 February 2019閲覧。
  21. ^ Denzel Curry Announces 'ZUU' Album, Drops New Single "Speedboat"”. Complex. May 22, 2019閲覧。
  22. ^ Watch Denzel Curry Make His TV Debut & Show Off His New Haircut On Fallon”. Stereogum. July 16, 2019閲覧。
  23. ^ Denzel Curry Opens Up About His Brother's Death in 'Knotty Head' Documentary - XXL” (英語). XXL Mag. 2018年9月8日閲覧。

外部リンク

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