CD・DVDリッパー
CD・DVDリッパー(CD・DVD Ripper)とは、CD及びDVDからのリッピングを行う、リッパーソフトウェアの総称。
概要
[編集]本稿では、主にCD及びDVDのバックアップ作成を行う事に特化したリッパーソフトウェアについて取り扱う。
なお、日本では、2012年6月20日に、DVDなどに用いられる「CSS」などの暗号型技術を、著作権法上の対象となる「技術的保護手段」に追加するDVDのリッピングの違法化を盛り込んだ著作権改正法案が可決されている。これに伴い、CSS等の保護技術を回避してのDVDのリッピングは私的複製の対象外となり違法行為となる(ただし、CSS等の保護技術が使われていないDVDのリッピングについては、改正後も従来と変わりはない)。CSSを回避するプログラム・装置を提供することについても規制され、刑罰の対象となる[1]。
特徴
[編集]各種プロテクトへの対応
[編集]DVD-Video
[編集]市販されているDVD-Videoの大半は、アクセスコントロール(CSSなど)やコピーコントロール(マクロヴィジョンなど)のような、何らかの暗号化あるいは技術的なプロテクトが施されている。この為、これらのソフトウェアの一部は、DVD-Videoのバックアップを行う事を目的として、これらプロテクトを何らかの手段で解除、あるいは無効化する。
この機能は、使用する国によっては法的な問題を含む場合がある[2][3]。
トランスコード機能などによるデータ量の削減
[編集]市販されているDVD-Videoは、記録面が2層構造であるものが多いものの、DVD-Videoのバックアップとして用いられる記録可能型DVDメディア(DVD-R/RW, DVD+R/+RW)のうち、2層書き込みに対応するもの(DVD-R/RW DL, DVD+R DL)は、一般に1層のそれと比較して、価格が高い傾向にある(2009年6月現在)。
また、1層構造DVD(4.37GiB)の容量は2層構造(7.95GiB)よりも少ない為、2層メディアからリッピングされたデータは、大抵の場合、そのままの状態では1層メディアに記録する事が出来ない。1層メディアへ記録する場合、何らかの方法でデータ量を削減する必要がある。
ここで取り扱うDVDリッパーの一部には、DVD-Videoに含まれるMPEG-2ストリームデータのサイズを圧縮する為、トランスコード圧縮を行うものがある。同様に、DVD-Videoに含まれるマルチアングル、チャプター、多重音声切替などから、バックアップする上で必要・不要なアングル、チャプター、音声を選択する事で、バックアップ後のデータサイズを削減する機能を備えるものもある。
ライティング機能
[編集]DVD同士(DVD-Videoから書込可能型DVDメディアへ)のバックアップを補助する目的で、リッピングされたデータから各種書込可能DVDへのライティング機能を備えるものがある。
主なソフトウェア
[編集]CSS(DVD)に対応するソフト
[編集]RipGuardに対応するソフト
[編集]Blu-rayリッパーなど
[編集]Blu-ray DiscやHD DVDに対応するリッパーも存在し、AACSなどを解除することが出来る。ほとんどのソフトではDVDのリッピング機能も一緒に備えている。DVD専用のDVDリッパーと同じように扱える。
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主なソフトウェア
[編集]CDリッパー
[編集]CDリッパーはCCCDやSafeDiscなどのコピーガードをDVDと同じように解除しリッピングするソフトウェアである。
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主なソフトウェア
[編集]関連項目
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “平成24年通常国会 著作権法改正等について”. 文化庁. 2013年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年7月13日閲覧。
- ^ 技術的保護手段の回避等に係る違法対象行為の見直しについて
- ^ 文化審議会著作権分科会法制問題小委員会(第5回)議事要旨-資料2-2:アクセスコントロールと整理されている技術の一部を「技術的保護手段」とする必要性について