コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

D-タガトース 3-エピメラーゼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

D-タガトース 3-エピメラーゼ D-tagatose 3-epimerase)は、ケトースの第3位炭素の可逆的エピ化反応を触媒する酵素である。香川大学農学部土壌中から分離された微生物シュードモナス・チコリ (Pseudomonas cichorii) が生産する[1]L-ラムノースイソメラーゼとともに「希少糖酵素」と呼び、希少糖の生産に最重要の酵素である。

香川大学の何森健らによって、D-フルクトースD-プシコースに変換する酵素として発見された。ケトースの第3位炭素のエピ化酵素としては世界で初めての例である。希少糖研究センターを持つ、香川大学が希少糖を研究している機関として知られる。何森らは酵素による希少糖の大量生産系を確立した。

2007年に、X線結晶構造解析により立体構造が明らかにされている[2]

脚注

[編集]
  1. ^ Itoh, H.; Okaya, H.; Khan, A. R.; Tajima, S.; Hayakawa, S.; Izumori, K. (1994). “Purification and characterization of D-tagatose 3-epimerase from Pseudomonas sp. ST-24”. Biosci. Biotechnol. Biochem. 58: 2168-2171. doi:10.1271/bbb.58.2168. https://doi.org/10.1271/bbb.58.2168. 
  2. ^ Yoshida, H.; Yamada, M.; Nishitani, Y.; Takada, G.; Izumori, K; Kamitori, S. (2007). “Crystal Structures of D-Tagatose 3-Epimerase from Pseudomonas cichorii and its Complexes with D-Tagatose and D-Fructose”. J. Mol. Biol 374 (2): 443-353. doi:10.1016/j.jmb.2007.09.033. PMID 17936787. 

外部リンク

[編集]