コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

メートル毎秒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Cm/sから転送)
メートル毎秒
metre per second
記号 m/s
国際単位系組立単位
速さ
定義 1秒間に1mの速さ
テンプレートを表示

メートル毎秒(メートルまいびょう、: metre per second[注 1]、記号m/s)は、国際単位系(SI)における速さ又は速度一貫性のある組立単位である[1]

ただし、日本の計量法では「速さ」の単位としており、「速度」の単位とはしていない[2][3]。1メートル毎秒は、「1間に1メートル速さ」と定義される[4]

なお、速さ速度の違いについては、速度#速度と速さを参照のこと。

単位記号は、m/s である。m/sec としてはならない[5]

日常会話では「秒速何メートル」とも表現する。また、風速日本では通常メートル毎秒で測るが、口頭では「毎秒」を省略して「風速何メートル」と表現することが多い。

1メートル毎秒は、以下に等しい。

派生単位

[編集]

センチメートル毎秒

[編集]

センチメートル毎秒(記号:cm/s)は、1秒間に1センチメートルの速さと定義される速度の単位で、1メートル毎秒の100分の1である。

センチメートル毎秒はCGS単位系における速度の基本単位である。カイン(kine)の別名があり、日本では地震動の最大の速さを表す単位として用いられている。建物の被害との関連では、加速度ガルとともに、重要な指標とされる[6]。ただし、「カイン」は国際単位系(SI)では全く認めていない非SI単位である。計量法上は非法定計量単位であり、取引・証明における使用は禁止されている。

カイン(kine)の語源は運動を表すkinematicの頭4文字を取って読んだものと言われている。

符号位置

[編集]
記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+33A7 - ㎧
㎧
メートル毎秒

Unicodeには、メートル毎秒を表す上記の文字が収録されている。これはCJK互換用文字であり、既存の文字コードに対する後方互換性のために収録されているものであるので、使用は推奨されない[7][8]

換算

[編集]
速度の単位
メートル毎秒
SI単位)
キロメートル毎時 ノット マイル毎時 フィート毎秒
1 m/s = 1 m/s = 3.6 km/h ≈ 1.9438 kt ≈ 2.2369 mph ≈ 3.2808 fps
1 km/h ≈ 0.27778 m/s = 1 km/h ≈ 0.53996 kt ≈ 0.62137 mph ≈ 0.91134 fps
1 kt ≈ 0.51444 m/s = 1.852 km/h = 1 海里/h ≈ 1.1508 mph ≈ 1.6878 fps
1 mph = 0.44704 m/s = 1.609344 km/h ≈ 0.8690 kt = 1 mi/h ≈ 1.4667 fps
1 fps = 0.3048 m/s = 1.09728 km/h ≈ 0.59248 kt ≈ 0.68181 mph = 1 ft/s

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 国際単位系国際文書における綴りは metre である。

出典

[編集]
  1. ^ 産業技術総合研究所 計量標準総合センター『国際文書 国際単位系 (SI)』(第 9 版日本語版)、2020年https://unit.aist.go.jp/nmij/public/report/SI_9th/pdf/SI_9th_日本語版_r.pdf  p.108 「表 5 基本単位を用いて表現された一貫性のある組立単位の例」に「速さ,速度」とある。
  2. ^ 計量法第2条第1項第1号中、「速さ」とある。「速度」ではない。
  3. ^ 計量単位令 別表第1 項番14に「速さ」とある。
  4. ^ 計量単位令 別表第2 項番14 速さ 「メートル毎秒」の欄
  5. ^ 国際単位系 (SI) は世界共通のルールです SIパンフレット、産業技術総合研究所 計量標準総合センター 計量標準普及センター 計量標準調査室、2020年4月、2023年3月改訂、p.2、誤りやすい単位記号の例 50 sec(正しくは 50 s)とある。
  6. ^ 『地震-3』- 地震の大きさ”. 日本建築構造技術者協会. 2018年10月23日閲覧。
  7. ^ CJK Compatibility” (PDF) (2015年). 2016年2月21日閲覧。
  8. ^ The Unicode Standard, Version 8.0.0”. Mountain View, CA: The Unicode Consortium (2015年). 2016年2月21日閲覧。

関連項目

[編集]