ショコラータ
ショコラータ | |
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ジャンル |
ポップス ニュー・ウェイヴ |
活動期間 | 1982年 - 1986年 |
レーベル | キングレコード |
メンバー | かの香織、寺師徹、横山英規、渡辺蕗子、塚原卓、棚沢雅樹、古田たかし |
旧メンバー | 渋谷英広、岡野ハジメ、松本晃彦、市川マサズミ |
ショコラータ(Cioccolata)は、1980年代に活動した日本のニュー・ウェイヴ・バンド。
イタリア語の歌詞を用いベルカントを駆使したスタイルから「ニュー・ウェイヴ・カンツォーネ」と称された。
概要
[編集]1982年、当時、国立音楽大学声楽科の学生であった、ボーカルのかの香織を中心に結成された。
翌年より桑原茂一が原宿に開いた日本初のクラブ「ピテカントロプス・エレクトス」を中心にライヴ活動を行い、ニュー・ウェイヴ、ジャズ、ファンク、オペラ、カンツォーネなどさまざまなジャンルをミックスした音楽性で注目される。また、アート系のカセットブックである「TRA」において紹介され、1983年にはカセット・アルバム『Cioccolata special』が同誌のスペシャル・イシューとして発表。「TRA」の編集を行っていた写真家の伊島薫、美術家・デザイナーのミック・イタヤは、ショコラータのアルバムや宣伝物、舞台、ビデオのデザインにも参加。先鋭的なサウンドをアートやファッションとトータルに売り出す手法は、1990年代の渋谷系ミュージシャンを先取りしており、プレ渋谷系と呼ばれることがある。
1985年、キングレコードよりアルバム『ショコラータ』、シングル『いつか見た青空』でメジャー・デビューする。
1986年、12インチ・シングル『L'alma bella - 美しき魂』発表ののち活動停止、メンバー個々の活動に移る。
曲目には、声楽科のレッスンで用いられる「イタリア歌曲集」から採られたものがある。「O del mio dolce ardor」のように原曲のまま演奏されることもあれば、「AMARILLI」「NINA」のように、大幅に翻案されたものもある。
メンバー
[編集]第一期
[編集]- カノカオリ(ボーカル)
- 渋谷英広(ギター)
- 岡野ハジメ(ベース)
- 渋谷・岡野はその後バンドPINKを結成する。
- 松本晃彦 (キーボード)
- 同時期に並行して活動していたバンドVIZIONがメジャー・デビューするにあたり脱退。
- 渡辺蕗子(ピアノ・キーボード)
- 塚原卓(サクソフォーン)
- 市川マサズミ(ドラムス)
第二期
[編集]- かの香織(ボーカル)
- 現在ソロシンガーとして活動。
- 寺師徹(ギター)
- DEMI SEMI QUAVER、THE THRILL、東京スカパラダイスオーケストラに参加。
- 横山英規(ベース)
- 寺師・渡辺らとTHE THRILLを結成。
- 渡辺蕗子(ピアノ、キーボード)
- 寺師・横山らとTHE THRILLを結成。
- その後MAGUMI、いしだ壱成とVenus&Marsを結成。
- 塚原卓(サクソフォーン)
- 棚沢雅樹(ドラムス)
- 古田たかし(ドラムス)
- Dr.StrangeLoveに参加(現在は脱退)。
ディスコグラフィー
[編集]アルバム
[編集]- Cioccolata special(1983年・1997年CD化)
- 初版はカセットマガジン『TRA』特別号として発売。
- 1997年版は初版リマスタリングの上でCD化。
- Cioccolata(1985年・1994年CD再発)
- Cioccolata BOX(1987年)
- アルバム『Cioccolata』を基に、シングル『L'alma bella』から3曲を加えたコンピレーション・アルバム。
- Encore! Cioccolata live 1985(2005年)
- 1985年、名古屋HeartLand STUDIOでのライブ録音。
シングル
[編集]- いつか見た青空(1985年)
- L'alma bella - 美しき魂(1986年・1997年CD化)
- 12インチ・シングル。
- 1997年版はシングル『いつか見た青空』より2曲追加。
ビデオ
[編集]関連人物
[編集]- 白井良明 - 『Cioccolata』をプロデュース。
- 立花ハジメ - 『L'alma bella - 美しき魂』をプロデュース。
- 坂本龍一 - 『未来派野郎』で、かのと共作。『子猫物語』で渡辺と共作。