寧徳時代新能源科技
市場情報 | |
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業種 | 自動車リチウムイオン電池、エネルギー貯蔵システム、バッテリーリサイクル |
設立 | 2011 |
創業者 | Robin Zeng |
本社 | 、 |
主要人物 | Zhou Jia (President) |
生産出力 | 170.39Gwh/年 (2021[1]) |
売上高 | 1303億5579万6400人民元 (2021[1]) |
利益 | 159億3131万7900人民元 (2021[1]) |
所有者 | 寧波梅山保税港区瑞庭投資有限公司(24.43%), 黄世霖(創業者)(11.19%), 香港中央決算有限公司(8.56%) |
従業員数 | 83,601 (2021)[1] |
ウェブサイト | http://www.catlbattery.com |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい2丁目2−1 ランドマークタワー 11階 |
代表者 | ゼン・シュウ |
純利益 | 67万7000円(2022年3月)[2] |
寧徳時代新能源科技(ねいとくじだいしんのうげんかぎ、CATL, Contemporary Amperex Technology)は、中国にある世界最大手の電気自動車用の電池メーカー[3]。
概要
[編集]2011年に、曾毓群と黄世霖が中心となり設立。2人は家電用リチウムイオン電池メーカーである香港アンプレックステクノロジー(ATL)出身だが、そのATLは、日系企業であるTDKの上釜健宏元会長が中国駐在していた時の部下たちが立ち上げたスタートアップ企業だった。こうした縁からATLはTDKの子会社になり、Apple製品のバッテリーに採用されたことで利益を上げ、その中の車載電池部門が分離・独立してCATLが発足した。[4]
電気自動車やエネルギー貯蔵システムのバッテリー管理システムのリチウムイオン電池のほか、バッテリーマネジメントシステム(BMS)の製造を行っている[5]。福建省の寧徳市に本社を置き[6]、寧徳市、青海省、溧陽市に製造拠点がある。主要研究開発センターは寧徳市とベルリンであったが[7]、2018年5月に横浜市にも営業と開発の拠点を開設した[3]。
CATLの年間販売量は2016年のエネルギー貯蔵能力の6.8GWhに達した[8]。同社は2020年までに50GWhのリチウムイオンの生産能力を目標としている[3][9]。
2017年には出荷量でパナソニックを抜いて電気自動車用の電池メーカーで世界一となった[3]。
2018年7月にドイツのテューリンゲン州に海外初の工場の建設を発表した[10]。
2019年7月に、ネクストエナジーと提携し、住宅・産業向けに低価格の蓄電池を2020年に日本で発売すると発表した[11]。20年発売予定だったが、19年11月にはCATLの電池セルを搭載した「iedenchiシリーズ」がネクストエナジーから販売開始された[12]。
提携
[編集]CATLのバッテリー技術は現在多くの電気自動車メーカーが使用している。国際市場では、CATLはトヨタ自動車[13]、本田技研工業[14]、日産自動車[15]、ダイハツ工業[16]、PSA[17]、現代自動車[18]、BMW[19]、フォルクスワーゲン[14]、ダイムラー[10]と協力している。中国では同社の顧客は北京汽車、吉利汽車、宇通客車、中通客車、金龍客車、上海汽車及び福田汽車が含まれる[20][21]。
2017年1月、CATLはヴァルメト・オートモーティブと戦略的提携を結ぶ計画を発表した。その提携の一環として、CATLはヴァルメト・オートモーティブの株式の22%を取得した[22][23]。
脚注
[編集]- ^ a b c d 宁德时代新能源科技股份有限公司 2021 年年度报告https://www.catl.com/uploads/1/file/public/202204/20220426184645_v8k07d2sih.pdf
- ^ https://catr.jp/companies/47b7e/4632/settlements/77316/242148
- ^ a b c d 高橋克典、福田直之 (2018年6月2日). “けいざい+ WORLD 中国発EVバトル:下 心臓部の電池、世界をリード”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 9面
- ^ “EV用電池で世界最大手のCATL、「ルーツ」は日本企業だった”. maonline.jp. 2021年11月7日閲覧。
- ^ “CATL Company Profile”. www.catlbattery.com. 2017年3月29日閲覧。
- ^ Reuters. “Chinese Battery Maker Taking on Global Electric Car Market”. Fortune. 2017年6月17日閲覧。
- ^ “CATL Milestones”. www.catlbattery.com. 2017年3月29日閲覧。
- ^ “Chinese Battery Champion Has Fully Charged IPO”. The Wall Street Journal (1 December 2017). 2 December 2017閲覧。
- ^ “Power surge: Chinese electric car battery maker charges for global market”. Reuters. (2016年12月25日) 2017年3月29日閲覧。
- ^ a b “EV用電池大手の中国CATL 独に海外初の工場建設”. 日本経済新聞 (2018年7月10日). 2019年7月26日閲覧。
- ^ “蓄電池、中国企業が日本に 最大手CATLが住宅向け”. 日本経済新聞 (2019年7月25日). 2022年2月19日閲覧。
- ^ “住宅向け新型蓄電システム「iedenchiシリーズ」を2019年内に販売および出荷開始予定”. ネクストエナジー・アンド・リソース. 2022年2月19日閲覧。
- ^ “トヨタ、中国電池最大手と提携 電動化計画5年前倒し”. 日本経済新聞. (2019年6月7日) 2019年6月28日閲覧。
- ^ a b “中国CATL、ホンダとEV電池開発を発表”. 日本経済新聞. (2019年2月5日) 2019年6月28日閲覧。
- ^ “中国CATL、ルノー・日産に車載電池供給”. 日本経済新聞. (2018年5月10日) 2019年6月28日閲覧。
- ^ 共同通信 (2022年11月11日). “ダイハツ、中国CATLと合意 EV電池の安定調達へ | 共同通信”. 共同通信. 2022年11月11日閲覧。
- ^ Editorial, Reuters. “PSA chooses LG and China's CATL for batteries in future hybrid car” (英語). Reuters UK 2017年3月29日閲覧。
- ^ “Hyundai chooses Chinese battery supplier”. Nikkei 2017年5月2日閲覧。
- ^ “Subscribe to read” (英語). www.ft.com. 2017年3月29日閲覧。
- ^ “Battery Maker Helping Power China Electric Car Boom Plans IPO”. Bloomberg.com. (2016年9月1日) 2017年3月29日閲覧。
- ^ “Global Li-ion Power Battery Industry Report, 2017-2020 with Focus on the Chinese Market - Research and Markets” (英語) 2017年3月29日閲覧。
- ^ “Valmet Automotive and CATL form a strategic partnership in electric vehicle solutions – CATL invests in Valmet Automotive to become an important owner” (英語). www.valmet-automotive.com. 2017年3月29日閲覧。
- ^ Forsell, Tuomas (2017年1月30日). “Chinese battery maker CATL buys stake in Finnish car supplier”. Reuters 2017年6月17日閲覧。
関連項目
[編集]- アンプレックステクノロジー (ATL) - CATLの元親会社。
- 比亜迪