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75式照準用微光暗視装置

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
75式照準用微光暗視装置
開発国 日本の旗 日本
動作原理 微光暗視
製造史
製造 日本電気
電気光学的性能
視界 6度以上(I型)
10度以上(II型,II型(B))
識別距離 約600 m (戦車等)(I型)
約250 m (単独人員)(II型,II型(B))
物理諸元
重量 9 kg以下(I型)
3.5 kg以下(II型)
1.5 kg以下(II型(B))
寸法 (L×H×W) 610mm×240mm×180mm(I型)
450mm×180mm×120mm(II型)
260mm×150mm×120mm(II型(B))
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75式照準用微光暗視装置(ななごうしきしょうじゅんようびこうあんしそうち)は、陸上自衛隊暗視装置微光暗視方式を採用している[1][2][3]。主製作者は日本電気[4]

特徴

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火器に取り付けて夜間の監視・射撃に用いるほか、必要に応じて取り外して、三脚上に架して偵察・監視に使用することもできる。60式自走106mm無反動砲への取り付けを想定したI型[1]、これに加えて64式7.62mm小銃62式7.62mm機関銃など携行火器への取り付けも想定したII型[2]、小型軽量化を図るとともに84mm無反動砲にも対応したII型(B)がある[3]

円筒形状をしており、接眼部を覗き込み使用する。64式小銃に装着する場合は、先行する63式狙撃用暗視装置と同様に左上部に装着される。63式はアクティブ方式で、投光器・受像器・電源あわせて7.5 kg(63式(B))とかなり重いにもかかわらず視認距離は100メートル程度であったのに対し[5]、本機では大幅に軽量化するとともに視認距離の延伸も実現した。人体が直接に単体で装用することは想定されていない。

採用年度の関係から、89式5.56mm小銃には装着できない。現在は後継の近距離照準用暗視装置が調達されている。

諸元表
I型[1] II型[2] II型(B)[3]
視界 6度以上 10度以上
倍率 7倍以上 3.6倍以上
解像度 1.3 mrad以下 1.5 mrad以下 1.0 mrad以下
視認距離 約600 m (戦車等) 約250 m (単独人員)
高さ 240 mm以下 180 mm以下 150 mm以下
180 mm以下 120 mm以下
長さ 610 mm以下 450 mm以下 260 mm以下
重量 9 kg以下 3.5 kg以下 1.5 kg以下

参考文献

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  1. ^ a b c 防衛庁 (1975年12月26日). “制式要綱 75式照準用微光暗視装置I型 J3012”. 2004年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月29日閲覧。
  2. ^ a b c 防衛庁 (1975年12月26日). “制式要綱 75式照準用微光暗視装置II型 J3013”. 2004年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月29日閲覧。
  3. ^ a b c 防衛庁 (1988年2月24日). “制式要綱 75式照準用微光暗視装置II型 J3013B”. 2004年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月29日閲覧。
  4. ^ 『自衛隊装備年鑑 2011-2012』朝雲新聞社、2011年、143頁。ISBN 978-4750910321 
  5. ^ 防衛庁 (1969年5月6日). “仮制式要綱 63式ソ(狙)撃用暗視装置(B) XQ 6008B”. 2004年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月29日閲覧。

関連項目

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