75式照準用微光暗視装置
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(75式照準用微光暗視装置II型 (B)から転送)
75式照準用微光暗視装置 | |
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開発国 | 日本 |
動作原理 | 微光暗視 |
製造史 | |
製造 | 日本電気 |
電気光学的性能 | |
視界 |
6度以上(I型) 10度以上(II型,II型(B)) |
識別距離 |
約600 m (戦車等)(I型) 約250 m (単独人員)(II型,II型(B)) |
物理諸元 | |
重量 |
9 kg以下(I型) 3.5 kg以下(II型) 1.5 kg以下(II型(B)) |
寸法 (L×H×W) |
610mm×240mm×180mm(I型) 450mm×180mm×120mm(II型) 260mm×150mm×120mm(II型(B)) |
75式照準用微光暗視装置(ななごうしきしょうじゅんようびこうあんしそうち)は、陸上自衛隊の暗視装置。微光暗視方式を採用している[1][2][3]。主製作者は日本電気[4]。
特徴
[編集]火器に取り付けて夜間の監視・射撃に用いるほか、必要に応じて取り外して、三脚上に架して偵察・監視に使用することもできる。60式自走106mm無反動砲への取り付けを想定したI型[1]、これに加えて64式7.62mm小銃、62式7.62mm機関銃など携行火器への取り付けも想定したII型[2]、小型軽量化を図るとともに84mm無反動砲にも対応したII型(B)がある[3]。
円筒形状をしており、接眼部を覗き込み使用する。64式小銃に装着する場合は、先行する63式狙撃用暗視装置と同様に左上部に装着される。63式はアクティブ方式で、投光器・受像器・電源あわせて7.5 kg(63式(B))とかなり重いにもかかわらず視認距離は100メートル程度であったのに対し[5]、本機では大幅に軽量化するとともに視認距離の延伸も実現した。人体が直接に単体で装用することは想定されていない。
採用年度の関係から、89式5.56mm小銃には装着できない。現在は後継の近距離照準用暗視装置が調達されている。
I型[1] | II型[2] | II型(B)[3] | |
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視界 | 6度以上 | 10度以上 | |
倍率 | 7倍以上 | 3.6倍以上 | |
解像度 | 1.3 mrad以下 | 1.5 mrad以下 | 1.0 mrad以下 |
視認距離 | 約600 m (戦車等) | 約250 m (単独人員) | |
高さ | 240 mm以下 | 180 mm以下 | 150 mm以下 |
幅 | 180 mm以下 | 120 mm以下 | |
長さ | 610 mm以下 | 450 mm以下 | 260 mm以下 |
重量 | 9 kg以下 | 3.5 kg以下 | 1.5 kg以下 |
参考文献
[編集]- ^ a b c 防衛庁 (1975年12月26日). “制式要綱 75式照準用微光暗視装置I型 J3012”. 2004年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月29日閲覧。
- ^ a b c 防衛庁 (1975年12月26日). “制式要綱 75式照準用微光暗視装置II型 J3013”. 2004年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月29日閲覧。
- ^ a b c 防衛庁 (1988年2月24日). “制式要綱 75式照準用微光暗視装置II型 J3013B”. 2004年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月29日閲覧。
- ^ 『自衛隊装備年鑑 2011-2012』朝雲新聞社、2011年、143頁。ISBN 978-4750910321。
- ^ 防衛庁 (1969年5月6日). “仮制式要綱 63式ソ(狙)撃用暗視装置(B) XQ 6008B”. 2004年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月29日閲覧。