65/シックスティ・ファイブ
65/シックスティ・ファイブ | |
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65 | |
監督 |
スコット・ベック ブライアン・ウッズ |
脚本 |
スコット・ベック ブライアン・ウッズ |
製作 |
サム・ライミ デビー・リーブリング ザイナブ・アジジ スコット・ベック ブライアン・ウッズ |
出演者 |
アダム・ドライバー アリアナ・グリーンブラット クロエ・コールマン |
音楽 | クリス・ベーコン |
撮影 | サルバトーレ・トチノ |
編集 | ジョシュ・シェファー[1] |
製作会社 |
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配給 | |
公開 | |
上映時間 | 93分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $4500万ドル[2] |
興行収入 | $6070万ドル[3] |
『65/シックスティ・ファイブ』(原題:65)は、2023年のアメリカ合衆国のSFスリラー映画。
スコット・ベックとブライアン・ウッズが脚本・監督を担当し、アダム・ドライバー、アリアナ・グリーンブラット、クロエ・コールマンが出演する。
コロンビア・ピクチャーズやブロン・スタジオズ、ライミ・プロダクションズ、ベック/ウッズによる共同製作作品[1][4]。
米国では2023年3月10日にソニー・ピクチャーズ・リリーシング配給で公開された。
あらすじ
[編集]6500万年前の惑星ソマリスで、宇宙船パイロットのミルズは、妻のアリアから「娘のネヴァインの治療費」のために、2年間の宇宙探査の仕事を引き受けるよう促され、パイロットとして参加する。
しかし、ミルズや乗客が冷凍睡眠中に、宇宙船は原因不明の小惑星群に衝突してしまい、白亜紀の頃の地球に不時着する。他の乗組員がすべて死んだと思ったミルズは、絶望的な状況から救助を断り、ライフルガンによる自死を考える。
そんな中、ミルズは宇宙船に乗っていたコアという少女を発見し、生存することを決意して救難信号を送る。だが、二人は母語が異なり、翻訳機が壊れたために意志疎通をすることができず、かろうじて通じる単語以外は、身振り手振りで会話することになる。
ミルズは、隕石が衝突した際に分離した「脱出シャトル」が、山の上に不時着していることを知る。ミルズは「コアの両親が山の上で生存している」と嘘をついて同行させる。二人は山へ向かう旅を始め、さまざまな恐竜に襲われる。コアは、ミルズに送られた「ネヴァインのビデオメッセージ」を見る。
二人は岩崩れにより引き離され、コアは爆弾で襲ってきた恐竜を殺す。ミルズは流砂にはまるも、コアに助けられる。ミルズは、「小惑星群が12時間以内に地球に衝突して、この地球の生物たちが絶滅する」ことを知る。
ついに二人は、山の上の脱出シャトルにたどり着く。コアは「ミルズの嘘」を知って怒るが、ミルズは「ネヴァインが死んだこと」を明かし、コアを守ると約束する。二人はシャトルに乗るが、シャトルは小惑星の衝突の影響で、山から滑り落ちて横転してしまう。
そこに二頭のティラノサウルスが襲いかかってくるが、コアの機転もあってミルズが殺す。だが、さらに別の巨大恐竜が襲いかかってきて、間欠泉を利用して退治することに成功する。
二人は小惑星群の落下の前に離陸し、衝突によって地球は天変地異に襲われて「恐竜の絶滅」を起こす。脱出シャトルが、救助船とのランデブーポイントへ向かったところで、物語は終わりを告げる。
キャスト
[編集]※括弧内は日本語吹替
- ミルズ - アダム・ドライバー(日野聡[5])
- 宇宙探査船のパイロット。
- コア - アリアナ・グリーンブラット(諸星すみれ[5])
- 船の乗客のなかで唯一の生存者。ミルズとは母語が異なる。
- ネヴァイン - クロエ・コールマン
- ミルズがソマリスに残す娘。重病にかかる。
- アリア - ニカ・キング
- ミルズがソマリスに残す妻。
製作
[編集]2020年9月、アダム・ドライバーがスコット・ベックとブライアン・ウッズが製作・脚本・監督を担当するSF映画作品の主役を演じ、サム・ライミがザイナブ・アジジやデビー・リーブリングと共に製作に関与することが判明した[6][7][8][9][10]。その2ヶ月後、アリアナ・グリーンブラットが本作のキャストに加わり[11]、2020年12月にはクロエ・コールマンも出演者の一人として合流した[12]。
撮影
[編集]2020年11月16日、ニューオーリンズで撮影が開始され[13]、2021年1月にはルイジアナ州バーノン郡のキサッチー国有林でも撮影が行われた[14]。
音楽
[編集]2021年2月、これまでにもサム・ライミ監督の作品に楽曲を提供してきたダニー・エルフマンが本作の楽曲を手掛けていることが発表された[15]。しかし、2023年3月、エルフマンと共同で楽曲を手掛けることの多いクリス・ベーコンが、新たに作曲をしたことが明らかになった[16]。当初は両名がクレジットされる予定だったが、最終的にはベーコンが単独でクレジットされ、一部の楽曲においてのみエルフマンが共同作曲家として扱われた[17]。さらに、マイケル・ジアッチーノが「スコア・コンサルタント」を務め、ギャド・エミール・ザイチューンが「追加音楽」を担当したとクレジットされている[16]。
公開
[編集]本作は、米国では2023年3月10日にソニー・ピクチャーズ・リリーシング(ソニー・ピクチャーズの映画配給会社)より劇場公開されたが[18]、公開予定日が決定するまでに2022年5月13日[19]、2022年4月29日[20]、2023年4月14日[21]、2023年4月28日[22]、2023年3月17日[23]と何度も公開予定日が変更された。
同年4月7日にデジタルリリースされ、5月30日には各種メディアでリリースされた。
出典
[編集]- ^ a b “65”. Beck/Woods. 13 July 2021閲覧。
- ^ Rubin, Rebecca (March 7, 2023). “Box Office: Scream 6 Aims to Slash Franchise Opening Weekend Record With $35 Million”. Variety. March 7, 2023閲覧。
- ^ “65 (2023)”. Box Office Mojo. IMDb. April 23, 2023閲覧。
- ^ Wiseman, Andreas (14 October 2022). “'Joker' Backer Bron Confirms "Shifting Business Model" & Staff Turnover”. Deadline Hollywood. 1 December 2022閲覧。
- ^ a b “65/シックスティ・ファイブ | ソニー・ピクチャーズ公式”. www.sonypictures.jp. 2023年7月9日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (September 1, 2020). “Adam Driver To Star In Sony's Sci-Fi Thriller '65' From Sam Raimi And 'A Quiet Place' Writers”. Deadline Hollywood. September 1, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。September 1, 2020閲覧。
- ^ Evangelista, Chris (September 1, 2020). “'65', a New Sci-Fi Thriller From 'A Quiet Place' Writers and Producer Sam Raimi, Will Star Adam Driver”. /Film. September 1, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。September 1, 2020閲覧。
- ^ McNary, Dave (September 1, 2020). “Adam Driver Starring in Sci-Fi Thriller '65' for Sony Pictures”. Variety. September 1, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。September 1, 2020閲覧。
- ^ Couch, Aaron (September 1, 2020). “Adam Driver to Star in Sony Sci-Fi Movie '65'”. The Hollywood Reporter. September 1, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。September 1, 2020閲覧。
- ^ Sneider, Jeff (September 1, 2020). “Adam Driver to Star in Horror Thriller '65' from Producer Sam Raimi”. Collider. September 1, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。September 1, 2020閲覧。
- ^ Kroll, Justin (November 17, 2020). “Ariana Greenblatt To Co-Star With Adam Driver in Sony Sci-Fi Thriller '65'”. Deadline Hollywood. November 29, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。December 14, 2020閲覧。
- ^ Kroll, Justin (December 14, 2020). “Chloe Coleman Joins Adam Driver In Sony's Sci-Fi Thriller '65'”. Deadline Hollywood. December 14, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。December 14, 2020閲覧。
- ^ “65”. Production List | Film & Television Industry Alliance (October 26, 2020). November 25, 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。December 14, 2020閲覧。
- ^ Pickering, Micah (January 23, 2021). “Hollywood movie "65" shot in Vernon Parish, Adam Driver stars in the sci-fi thriller”. The Leesville Daily Leader. オリジナルのFebruary 8, 2021時点におけるアーカイブ。 January 26, 2021閲覧。
- ^ Francisco, Eric (February 25, 2021). “How Covid-19 brought Danny Elfman back to rock”. Inverse. February 25, 2021閲覧。
- ^ a b Says, Liamdude5. “’65’ Music Team Credits Revealed | Film Music Reporter” (英語). 2024年4月19日閲覧。
- ^ “’65’ Soundtrack Album Details | Film Music Reporter” (英語). 2024年4月19日閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (September 16, 2022). “New Karate Kid Movie Among Sony Pictures Release Date Adds; Kraven The Hunter, Madame Web Move & More”. Deadline Hollywood. September 16, 2022閲覧。
- ^ Squires, John (May 24, 2021). “Sam Raimi-Produced Sci-fi Thriller '65' from Writers of 'A Quiet Place' Dated for 2022 Release”. Bloody Disgusting. November 1, 2021閲覧。
- ^ “Adam Driver-Led '65' From Sam Raimi Going Earlier In Spring 2022 Before 'Doctor Strange 2'”. Deadline Hollywood (October 28, 2021). October 29, 2021閲覧。
- ^ Pedersen, Erik (February 18, 2022). “Sony Moves Oh Hell No Off Schedule, Confirms A Man Called Otto For Christmas, Sets Umma Date & More”. Deadline Hollywood. February 19, 2022閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (July 19, 2022). “Sony Moves Madame Web To Fall 2023, Dates Marvel Universe Title For Summer 2024”. Deadline Hollywood. July 19, 2022閲覧。
- ^ D'Alessandro, Anthony (2022年12月22日). “Sony Shifts Theatrical Release For ‘65’ Onto ‘Shazam: Fury Of The Gods’ Weekend; George Foreman Biopic Moves Closer To Summer”. Deadline. 2022年12月22日閲覧。