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ラヴァント谷線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラヴァント谷線
基本情報
起点 ツェルトヴェク駅
終点 ラヴァミュント駅
運営者 オーストリア連邦鉄道
路線諸元
路線距離 88 km
軌間 1,435 mm(標準軌
線路数 単線
電化区間 ヴォルフスベルク - ザンクトパウル
最大勾配 27.5
最小曲線半径 174 m
テンプレートを表示
停車場・施設・接続路線
STR
ルドルフ線
BHF
0.0 ツェルトヴェク 669 m ü. A.
ABZgr
フォーンスドルフ線
ABZgr
ルドルフ線
hKRZWae
ポェールス川
hKRZWae
ムル川
DST
4.4 ヴァイスキルヒェン 旅客駅(-2010) 687 m ü. A.
BUE
国道B77
eHST
7.6 エッペンシュタイン旧駅 (-2010) 726 m ü. A.
eHST
12.6 カータール旧駅 (-2010) 789 m ü. A.
DST
16.3 オプダッハ 旅客駅(-2010) 871 m ü. A.
STR+GRZq
シュタイアーマルク州 / ケルンテン州
eHST
23.1 タクスヴィルト旧駅 (-2010) 876 m ü. A.
eHST
24.6 ライヒェンフェルス・ザンクトペーター旧駅 (-2010) 845 m ü. A.
DST
31.1 バート・ザンクトレオンハルト 旅客駅(-2017) 871 m ü. A.
hKRZWae
ラヴァント川
eHST
34.5 ヴィーゼーナウ旧駅 (-2017) 660 m ü. A.
eHST
36.2 プレブラウ=ザウアーブルン (-2017) 640 m ü. A.
tSTRa
トヴィンベルクトンネル入口(255 m)
tSKRZ-A
南部高速道路(A2)
tSTRe
トヴィンベルクトンネル出口
eHST
38.6 トヴィンベルク旧駅 (-2017) 606 m ü. A.
hKRZWae
ラヴァント川
TUNNEL1
オイローフェントンネル(110 m)
hKRZWae
ラヴァント川
eHST
42.8 ラーデルヴィルト旧駅 541 m ü. A.
DST
46.9 フランチャッハ=ゲルトラウト 旅客駅(-2017) 490 m ü. A.
BHF
50.4 ヴォルフスベルク 462 m ü. A.
hKRZWae
ラヴァント川
eHST
51.9 プリール旧駅 (-2011) 450 m ü. A.
HST
52.6 ヴォルフスベルク・レーディング (2011-) 408 m ü. A.
BHF
54.8 ザンクトシュテーファン(ラヴァントタール) 433 m ü. A.
BHF
59.8 ザンクトアンドレ(ラヴァントタール) 408 m ü. A.
eHST
63.0 ミュールドルフ(ラヴァントタール)旧駅 (-2009) 408 m ü. A.
xABZgr
コーラルム線
exhKRZWae
ラヴァント川
exBHF
66.6 ザンクトパウル旧駅 (-2022) 379 m ü. A.
exABZgr
ヤウン谷線
exHST
69.5 ザンクトゲオルゲン(ラヴァントタール)旧駅 (-2022) 374 m ü. A.
exHST
72.6 アルターヘルヴィルト旧駅 360 m ü. A.
exHST
75.4 エッテンドルフ旧駅 361 m ü. A.
exhKRZWae
ラヴァント川
exHST
78.4 ラーヴァーミュント市場旧駅 353 m ü. A.
exBHF
79.2 ラーヴァーミュント旧駅 354 m ü. A.
exHST
82.6 ラーベンシュタイン=ライフリング旧駅
xGRENZE
オーストリア / スロベニア
exHST
86.5 ドラヴォグラード市場駅
xABZg+r
マリボル - ブライブルク線
BHF
88.4 ドラヴォグラード
ABZgl
旧D-V線、M-B線

ラヴァント谷線独語;Lavanttalbahn)は、オーストリア連邦鉄道の鉄道線の名称である。路線番号は620

ラヴァント谷線とされているのはツェルトヴェク - ラヴァミュント間(うち旅客営業しているのはヴォルフスベルク - ザンクト・パウル間)のみであり[1]、ザンクト・パウル - ブライブルク間は「ヤウン谷線」[2]、ブライブルク - クラーゲンフルト間は「ドラウ谷線」の一部[3]であるが、ここでは同じ運行系統[4]であるこれらを一括して「ラヴァント谷線」として扱う。

2017年以前は、ヴォルフスベルク - バト・ザンクト・レオンハルト間にも列車が運行していたが、2017年末に休止された[4][1]

工事のため、2022年12月11日よりヴォルフスベルク - ブライブルク間で、2023年4月3日より残りのブライブルク - クラーゲンフルト間で運休している。運休は2023年12月9日までとなる予定。[5]

概要

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ケルンテン州の東部と、州の中心都市クラーゲンフルトを結ぶ路線[6]

沿線概況

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運行形態[4]

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2017年度、新幹線ラヴァンタル新駅建設予定地[7]と重なるザンクト・パウル - バト・ザンクト・レオンハルト間で運休し、バス代行輸送を一時期行っていた[8]

2023年度は、ブライブルク以北で全列車運休、2023年4月以降はブライブルク以南でも全列車運休となっている。[5]

快速「レギオナル・エクスプレス(REX)」

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  • ブライブルク → クラーゲンフルト 【平日運行】
    朝に一日1本のみ運行する。他の快速と異なり、ブライブルク以南で途中駅を通過する。
    2020年度に、Sバーン(S3)の種別で運行を開始した。2022年度に、停車駅そのままで快速に格上げ。2023年4月より運休。[5]
  • ヴォルフスベルク→クラーゲンフルト (→ フィラハ) 【平日・土曜運行】
    朝に運行する。平日一日4本、土曜日一日1本の運行。休日は運行されない。平日1本に限り、601号線のフィラハ方面に直通する。
    過去の運行系統
    2017年以前は夕方にも運行しており、クラーゲンフルト→ヴォルフスベルクの系統で、平日・土曜日一日2本、休日一日1本の運行していた。平日・休日とも、1本は各駅に停車していた。アイス・ルーデンに大部分が停車していた。他に、ブライブルク - ヴォルフスベルク間で途中ザンクト・パウルにしか停車しない列車や、ブライブルク以西で快速運転する列車も朝に運行していた。
    2017年末に、夕方の列車が休止され、全列車ザンクトパウル以北各駅停車となった。
    2019年末に、全列車ブライブルク - クラーゲンフルト間各駅停車となった。2020年夏にアイス・ルーデン駅が休止され、全列車通過となった。
    2021年度に、フィラハに直通する列車が、停車駅そのままでSバーン(S3)に格下げとなった。さらに、クラーゲンフルト行の1本もレギオナルツーク(R)に格下げされた。
    2022年度に、2021年度格下げされた列車2本が再び快速に格上げされた。
    2023年度は、ブライブルク以北で運休、2023年4月以降はブライブルク以南でも運休となっている。[5]

普通「Sバーン(S3)」

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  • クラーゲンフルト - ヴォルフスベルク
    本数は平日は1時間、休日は2時間に1本である。ザンクトパウル温泉駅は、クラーゲンフルト行片道1本と、ヴォルフスベルク行片道2本のみが停車し、クラーゲンフルト行の列車に限り代わりにアイヒを通過する。
    過去の運行系統
    2017年以前は、レギオナルツーク(R)として運行していた(当時もザンクトパウル温泉は大半が通過)。うち、平日のみ一日2往復のみ(ただし夏季運休)がバト・ザンクト・レオンハルトまで運行されていた。
    2018年度に、一日2往復を除いてSバーン(S3)に種別変更された。レギオナルツーク(R)として残された東行2本を除き、ザンクトパウル温泉は通過していた。
    2019年度に、アイヒ通過の西行1本がザンクトパウル温泉にも停車する様になった。レギオナルツーク(R)は一日1.5往復の運行となった。
    2022年度に、レギオナルツーク(R)のうち普通列車相当の1.5往復がSバーン(S3)に統合され、レギオナルツーク(R)の種別消滅。
    2023年度は、ブライブルク以北で運休、2023年4月以降はブライブルク以南でも運休となっている。[5]

使用車両

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歴史

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駅一覧

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以下では、620号線の駅と営業キロ、停車列車、接続路線などを一覧表で示す[4]

  • 種別
    • REX:快速「レギオナル・エクスプレス」
    • S:普通「Sバーン」
    • R:普通「レギオナルツーク」
  • 停車駅
    • 印:全列車停車
    • 印:一部通過
    • 印:一部停車
    • |印:全列車通過
路線番号 駅名 駅間営業キロ 累計営業キロ[1][2][3] REX S 接続路線 所在地
620 バト・ザンクト・レオンハルト駅 - ツェルトヴェクから
31.1
聖レオンハルトから
0.0
        ケルンテン州 ヴォルフスベルク郡
ヴィーゼナウ駅 3.4 34.5 3.4        
プレーブラウ・ザウアーブルン駅 1.7 36.2 5.1        
トヴィンベルク駅 2.4 38.6 7.5        
フランチャハ・ザンクト・ゲアトラウト駅 8.2 46.8 15.7        
ヴォルフスベルク駅 3.6 ツェルトヴェクから
50.4
ヴォルフスベルクから
0.0
   
ヴォルフスベルク・レーディンク駅 2.2 52.6 2.2    
ザンクト・シュテファン・イム・ラヴァンタル駅 2.2 54.8 4.6    
ザンクト・アンドレ・イム・ラヴァンタル駅 5.0 59.8 9.4    
ザンクト・パウル駅 6.8 66.6 16.2    
ザンクト・パウル温泉駅 2.1 68.7 18.3    
グラニッツタル駅 2.7 71.4 21.0    
  アイス・ルーデン駅(休止中 *1)   (74.3)       フェルカーマルクト郡
アイヒ・イム・ヤウンタル駅 6.6 78.0 27.6    
ブライブルク町駅 4.7 82.7 32.3    
ブライブルク駅 2.9 85.6 35.2 マリボルから
86.3
マリボル - プレヴァリェ線(マリボル方面)
ザンクト・ミヒャエル・オブ・ブライブルク駅 3.0   38.2 89.3  
ミットラーン駅 4.1   42.3 93.4  
フェルカーマルクト・キューンスドルフ駅 6.6   48.9 100.0  
タイナハ・シュタイン駅 7.2   56.1 107.2  
グラーフェンシュタイン駅 7.5   63.6 114.7   クラーゲンフルトラント郡
クラーゲンフルト・エーベンタル駅 9.6   73.2 124.3   クラーゲンフルト市
クラーゲンフルト本駅 1.6   74.8 125.9

601号線(ウィーン方面、リーエンツ方面)
660号線(ヴァイツェルスドルフ方面)

(*1): 2020年5月休止[1]

脚注

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参考文献

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  • Dietmat Rauter; Herwig Rainer (1999) (ドイツ語). Anseits großer Schienenwege: Die Lavanttalbahn. Der Wolf Verlag. ISBN 3-901551-39-5 

外部リンク

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関連項目

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