シナブン山
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(2013年のシナブン山噴火から転送)
シナブン山 | |
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2010年9月 | |
標高 | 2,460 m |
所在地 |
インドネシア 北スマトラ州カロ県 |
位置 | 北緯3度10分12秒 東経98度23分31秒 / 北緯3.17000度 東経98.39194度座標: 北緯3度10分12秒 東経98度23分31秒 / 北緯3.17000度 東経98.39194度 |
種類 | 成層火山 |
最新噴火 | 2018年 |
プロジェクト 山 |
シナブン山(シナブンさん、Gunung Sinabung)は、インドネシア北スマトラ州カロ県のブラスタギ近郊にある標高2,460mの活火山。世界最大のカルデラ湖であるトバ湖の北40kmにあり、安山岩・デイサイトを噴出した。
2010年8月に有史以来初めての水蒸気爆発を起こし[1]、2013年9月より噴火活動を活発化させ、溶岩流・火砕流が断続的に発生した[2]。2014年2月1日には火砕流によって住民16名が犠牲となった[2]。2016年にも死者が出ている。
噴火歴
[編集]- 9世紀から10世紀に2010年の活動とほぼ同じ場所で、似た規模の火山活動をした[1]。
- 2010年
- 2013年
- 2014年
- 1月4日、30回にわたって噴火を繰り返す。噴煙の高度4000m。溶岩流出回数60回にもなり最大規模の流出に。同日現在、20331人以上が避難[7]。
- 1月14日、引き続き30回以上にわたって噴火を繰り返す。避難民は2万6000人以上となった[8]。
- 1月31日、火山の鎮静化に伴い国家災害対策庁は一時立ち入りを許可する[9]。
- 2月1日、噴煙の高度約2000m到達する規模の噴火をした。山麓まで約4500mを流れ下る火砕流も発生[1]。この噴火により、5km以内の警戒区域内[1]を観光で訪れていた高校生ら4人を含む16人が死亡する惨事となった[9][10][11]。
- 10月5日、噴火[12]。4日後の10月9日には溶岩流を伴う噴火があり、さらに山頂から斜面を約4.5km下る火砕流も発生[12]。噴煙は、火口から高さ約3kmまで到達した[12]。
- 2015年
- 2016年
- 2017年
- 2月10日、噴火が発生[18]。
- 2018年
- 2月19日、噴火が発生。
- 2020年
- 噴火が継続中。8月10日には噴煙が上空5000メートルに達する噴火が発生した[19]。
- 2021年
雲仙普賢岳、スフリエールヒルズ火山のように、火砕流が比較的長期にわたって継続するものと東京大学地震研究所は考えている[1]。
調査研究
[編集]2010年12月からインドネシア火山地質災害軽減センター、東京大学地震研究所、京都大学防災研究所、北海道大学理学研究院らのグループにより、噴出物や地形の現地調査、火山灰を含む噴出物の分析が行われている。
出典
[編集]- ^ a b c d e “Sinabung_2013-2014.pdf” (PDF). 東京大学地震研究所. p. 4 (2012年2月3日). 2016年5月22日閲覧。
- ^ a b 池田誠、福島淳一、横尾公博、2013年から2015年にインドネシアで発生したシナブン山の噴火災害報告 『砂防学会誌』 2016年 68巻 6号 p.51-54, doi:10.11475/sabo.68.6_51
- ^ “スマトラ島のシナブン山が噴火、住民多数が避難 インドネシア”. AFPBB News. (2010年8月30日) 2014年3月10日閲覧。
- ^ Indonesian volcano erupts again, many evacuated(ロイター通信 2010年10月8日閲覧)(2014年2月22日時点のアーカイブ)
- ^ “インドネシアで火山噴火、6200人避難”. CNN (2013年9月17日). 2013年9月17日閲覧。
- ^ “シナブン山の噴火が活発化、1万9000人以上が避難 インドネシア”. AFPBB News (2013年12月31日). 2013年12月31日閲覧。
- ^ “インドネシアの火山、30回にわたって噴火 避難者2万人以上に”. AFPBB News (2014年1月5日). 2014年1月5日閲覧。
- ^ “シナブン山の噴火続く、インドネシア・スマトラ島”. AFPBB News. (2014年1月16日) 2014年2月2日閲覧。
- ^ a b “スマトラで噴火、14人死亡”. 共同通信. nifty. (2014年2月1日). オリジナルの2014年2月3日時点におけるアーカイブ。 2014年2月2日閲覧。
- ^ “インドネシア・スマトラ島で活火山が噴火、14人死亡”. AFPBB News. (2014年2月2日) 2014年2月3日閲覧。
- ^ “過去20年に大きな被害を出した火山噴火一覧”. AFPBB News. (2014年9月29日) 2017年2月13日閲覧。
- ^ a b c “インドネシアのシナブン山が大噴火、村に溶岩迫る”. AFPBB News. (2014年10月10日). オリジナルの2014年10月10日時点におけるアーカイブ。 2014年10月14日閲覧。
- ^ a b “インドネシア シナブン山が噴火、噴煙が周辺の村落を包む”. 新華ニュース. (2015年2月10日) 2015年2月10日閲覧。
- ^ “シナブン山活発化で3000人避難、警戒レベル最高に インドネシア”. AFPBB News. (2015年6月4日) 2015年6月4日閲覧。
- ^ “インドネシアのシナブン山噴火、死者6人に 重体3人”. AFPBB News. (2016年5月22日) 2016年5月22日閲覧。
- ^ a b “スマトラ島で噴火6人死亡”. 47news. 共同通信社. (2016年5月22日) 2016年5月22日閲覧。
- ^ “シナブン山大噴火、火砕流にのみ込まれた村”. AFPBB News. (2016年5月23日) 2016年5月29日閲覧。
- ^ インドネシアのシナブン山で新たな噴火、地元住民は不安定な生活 AFP(2017年2月12日)
- ^ “インドネシアのシナブン山が噴火、噴煙5000メートルに”. AFP (2020年8月11日). 2020年9月6日閲覧。
- ^ “インドネシア・シナブン山が噴火、5000m上空に噴煙到達”. AFP (2021年3月2日). 2021年3月5日閲覧。
- ^ “インドネシア・シナブン山が噴火、噴煙が2800m上空に”. AFP (2021年5月8日). 2021年6月4日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- Sinabung - Global Volcanism Program
- シナブン山の2013年〜2014年の噴火活動 (PDF) - 東京大学地震研究所