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2001年のインディ・レーシング・リーグ・シリーズは、インディカー・シリーズの6年目のシーズンとなる。
CART有力チームのインディ500参戦がこの年も増え、チーム・ペンスキーやチーム・グリーン(この年はマイケル・アンドレッティのみ)が新たに参戦(ペンスキーは開幕戦フェニックスにもテスト参戦)。またチップ・ガナッシ・レーシングは当時CARTルーキーで経験という壁があったブルーノ・ジュンケイラとニコラス・ミナシアンのCARTレギュラーに加え、前年でチームを離れたジミー・バッサーとNASCARに転向していたトニー・スチュワートをスポット起用し4台体制でインディ500に臨んだ。
結果、この年もCARTからの参戦組であるペンスキーのエリオ・カストロネベスがインディ500デビューウィンを果たした。しかし、ホームステッド/マイアミやゲートウェイなどCARTで開催されていたオーバルコースがこの年からIRLで開催されるようになるなど、変化を見せ始めた勢力図を察知したペンスキーは翌シーズンからチームのCART撤退とIRLフル参戦を発表したのだった。
その他のトピックとしては、
- 服部茂章が日本人初のIRLフル参戦を果たしたが、上位にはなかなか上がれず、インディ500では予選落ちを喫した
- 女性ドライバーのサラ・フィッシャーが第2戦のホームステッド/マイアミで2位に入る健闘を見せるが、こちらもそれ以外では上位にあがることはなかった
- 前々シーズンチャンピオンのグレッグ・レイは1勝をあげるがそれ以外のレースは服部やフィッシャーにも及ばない結果となり、シーズン途中でチームを解雇された
- そのレイの代わりにメナードのドライバーとなったジャック・ラジアーが第12戦シカゴランドで初勝利。兄のバディ・ラジアーと共に兄弟での優勝者誕生となった。
- オールズモビル・オーロラブランドで参戦していたGMは、オールズモビルのブランド名消滅が決定したことにより翌年からシボレーブランドでの参戦となった
オーバル
市街地/特設コース
ロード
チーム
|
シャシー
|
エンジン
|
タイヤ
|
No
|
ドライバー
|
出場ラウンド
|
A.J.フォイト・レーシング
|
ダラーラ
|
ニッサン・インフィニティ
|
F
|
11
|
グレッグ・レイ
|
13
|
オールズモビル・オーロラ
|
ドニー・ビーチラー
|
7-12
|
41
|
4
|
14
|
エリセオ・サラザール
|
全戦
|
84
|
ロビー・ゴードン
|
4-6
|
ベック・モータースポーツ
|
ダラーラ
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
98
|
ビリー・ボート
|
全戦
|
ブループリント・レーシング
|
Gフォース
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
27
|
ジョン・ホランズワースJr.
|
2
|
ジム・ガスリー
|
4
|
ブラッドレー・モータースポーツ
|
ダラーラ
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
12
|
バズ・カルキンズ
|
全戦
|
ブレイトン・エンジニアリング
|
ダラーラ
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
37
|
ミーモ・ギドリー
|
4
|
61
|
スティーヴ・ナップ
|
4
|
バード・モータースポーツ
|
Gフォース
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
77
|
ジャック・ラジアー
|
4
|
カーヒル・レーシング
|
ダラーラ
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
10
|
ロビー・マギー
|
1-5, 8-13
|
11
|
ジャック・ミラー
|
3
|
チーバー・レーシング
|
ダラーラ
|
ニッサン・インフィニティ
|
F
|
32
|
スコット・グッドイヤー
|
4
|
51
|
エディ・チーバー
|
全戦
|
ディック・サイモン・レーシング
|
ダラーラ
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
7
|
ステファン・グレゴリー
|
1-3
|
07
|
ロベルト・ゲレーロ
|
4
|
Gフォース
|
90
|
リン・セント・ジェームズ
|
4
|
ドレイヤー&レインボールド・レーシング
|
Gフォース
|
ニッサン・インフィニティ
|
F
|
24
|
ロビー・ブール
|
全戦
|
ガレス・レーシング
|
Gフォース
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
3
|
アル・アンサーJr.
|
全戦
|
25
|
ケイシー・メアーズ (R)
|
4
|
31
|
1-4
|
32
|
ディディエ・アンドレ (R)
|
全戦
|
ガナッシ・レーシング
|
Gフォース
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
33
|
トニー・スチュワート
|
4
|
44
|
ジミー・バッサー
|
4
|
49
|
ニコラ・ミナシアン
|
4
|
50
|
ブルーノ・ジュンケイラ
|
4
|
ヘメルガーン・レーシング
|
ダラーラ
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
91
|
バディ・ラジアー
|
全戦
|
92
|
クリス・メニンガ (R)
|
11-13
|
スタン・ワットルズ
|
1-3
|
94
|
4
|
ヘリテージ・モータースポーツ
|
Gフォース
|
ニッサン・インフィニティ
|
F
|
35
|
ジェフ・ワード
|
13
|
オールズモビル・オーロラ
|
1-7, 9-12
|
36
|
ステファン・グレゴリー
|
4
|
インディ・レージェンシー・レーシング
|
Gフォース
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
16
|
コリー・ウィザーリル (R)
|
3-4
|
ケリー・レーシング
|
ダラーラ
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
8
|
スコット・シャープ
|
全戦
|
28
|
マーク・ディスモア
|
全戦
|
マコーマック・モータースポーツ
|
Gフォース
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
30
|
ブランドン・アーウィン (R)
|
1-3, 5
|
ジミー・カイト
|
4
|
Mi・ジャック・コンクエスト・レーシング
|
ダラーラ
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
34
|
ローレン・レドン (R)
|
12-13
|
パンサー・レーシング
|
ダラーラ
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
4
|
サム・ホーニッシュJr.
|
全戦
|
PDMレーシング
|
ダラーラ
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
6
|
ジェレット・シュローダー
|
5, 7
|
9
|
1-4, 8
|
ペンスキー・レーシング
|
ダラーラ
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
66
|
ジル・ド・フェラン
|
1, 4
|
68
|
エリオ・カストロネベス
|
1, 4
|
レーシング・プロフェッショナルズ
|
Gフォース
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
18
|
ジョン・ハーブ (R)
|
12-13
|
サム・シュミット・レーシング
|
Gフォース
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
44
|
アンソニー・ラザロ (R)
|
11
|
99
|
13
|
ダラーラ
|
デイヴィー・ハミルトン
|
1-5
|
リッチー・ハーン
|
6, 12
|
ジャック・ラジアー
|
7-10
|
アレックス・バロン
|
11
|
チーム・クール・グリーン
|
ダラーラ
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
18
|
マイケル・アンドレッティ
|
4
|
チーム・メナード
|
ダラーラ
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
2
|
グレッグ・レイ
|
1-10
|
ジャック・ラジアー
|
11-13
|
チーム・エクストリーム・レーシング
|
Gフォース
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
77
|
ジャック・ラジアー
|
5-6
|
88
|
アイルトン・ダーレ
|
全戦
|
トレッドウェイ・ハバード・レーシング
|
Gフォース
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
5
|
アリー・ルイエンダイク
|
4
|
リック・トレッドウェイ (R)
|
10, 12-13
|
21
|
フェリペ・ジアフォーネ (R)
|
全戦
|
ラウル・ボーセル
|
4
|
トライ・スター・モータースポーツ
|
ダラーラ
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
6
|
ジョン・ハーブ (R)
|
2-4, 8
|
タイス・カールソン
|
10, 12-13
|
60
|
4
|
ヴァーテックス・カニンガム・レーシング
|
Gフォース
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
55
|
服部茂章
|
全戦
|
ウォーカー・レーシング
|
ダラーラ
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
15
|
サラ・フィッシャー
|
全戦
|
ザリ・レーシング
|
Gフォース
|
オールズモビル・オーロラ
|
F
|
81
|
ビリー・ロウ
|
5-13
|
ジョン・ポールJr.
|
4
|
全戦出場ドライバー
スポット参戦ドライバー
ランキング対象外
トップチームのパンサーに抜擢されたホーニッシュJr.が開幕2連勝のあとは安定して上位に入り、勝利数では上回ったバディ・ラジアーをも大差で引き離し、チャンピオンに輝いた。
|
色
|
結果
|
金色
|
優勝
|
銀色
|
2位
|
銅色
|
3位
|
緑
|
4位・5位
|
水色
|
6位-10位
|
青灰色
|
完走 (11位以下)
|
紫
|
リタイヤ (Ret)
|
赤
|
予選落ち (DNQ)
|
茶色
|
撤退 (Wth)
|
黒
|
失格 (DSQ)
|
白
|
スタートせず (DNS)
|
空欄
|
欠場 (DNP)
|
エントリーせず
|
|
|
|
優勝から10位までは順に50-40-35-32-30-28-26-24-22-20のポイントが与えられ、それ以下は1ポイントずつ減少し(29位以下はすべて1ポイント)、最多リードラップに2ポイントのボーナスポイントを総合しタイトルが争われた。
順位
|
1
|
2
|
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
|
21
|
22
|
23
|
24
|
25
|
26
|
27
|
28
|
29
|
30
|
31
|
32
|
33
|
VL
|
ポイント
|
50
|
40
|
35
|
32
|
30
|
28
|
26
|
24
|
22
|
20
|
19
|
18
|
17
|
16
|
15
|
14
|
13
|
12
|
11
|
10
|
9
|
8
|
7
|
6
|
5
|
4
|
3
|
2
|
1
|
1
|
1
|
1
|
1
|
2
|