宇連ダム
宇連ダム | |
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右岸所在地 | 愛知県新城市川合 |
位置 | |
河川 | 豊川水系宇連川 |
ダム湖 | 鳳来湖 |
ダム諸元 | |
ダム型式 | 重力式コンクリートダム |
堤高 | 65.0 m |
堤頂長 | 245.9 m |
堤体積 | 273,000 m3 |
流域面積 | 174.0 km2 |
湛水面積 | 123.0 ha |
総貯水容量 | 29,110,000 m3 |
有効貯水容量 | 28,420,000 m3 |
利用目的 | かんがい・上水道・工業用水 |
事業主体 | 水資源機構 |
施工業者 | 西松建設 |
着手年 / 竣工年 | 1949年 / 1958年 |
出典 | 『ダム便覧』宇連ダム |
宇連ダム(うれダム)は、愛知県新城市にある、豊川水系宇連川に設置されたダムである。
概要
[編集]愛知県東部、いわゆる「東三河」はかつて旱魃に悩まされていた。そこで豊川用水が国営事業として計画され、終戦直後の1949年に事業に着手した。その水がめとなる宇連ダムは1958年(昭和33年)12月に完成し、せき止められた人造湖は「鳳来湖(ほうらいこ)」と命名された。
ダム湖には宇連川だけでなく、天竜川水系の振草川・大入川から取水された水も流れ込んでいる。少雨時にはしばしば干上がることもあり、生活用水確保のために佐久間ダムから導水してしのいだこともあった。
豊川水系のダムとしては、下流に1961年(昭和36年)完成の大野頭首工があり、豊川支流の大島川には2001年(平成13年)に完成した大島ダムがある。現在は設楽ダムの建設が計画されており、ダム建設の是非が問われている。
なお1985年(昭和60年)1月、2019年(令和元年)5月19日の2度にわたり、貯水率がゼロとなった[1]。2019年の貯水率ゼロの当日は日曜日であったことから、干上がった湖底やダム湖に沈んでいた約60年前の橋を見ようと見物人が殺到し、渋滞や立入禁止のダム湖底に上陸する者が発生するなどトラブルが生じた[2]。その後、5月20日からの降雨で貯水率は10%以上に回復した[2]。
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宇連ダム
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鳳来湖
ダムカード
[編集]天皇陛下在位三十年記念ダムカード
[編集]2019年(平成31年)2月24日から同年(令和元年)5月31日まで[3]天皇陛下在位三十年記念ダムカードが配布された。[4]
建設に伴う用地取得
[編集]宇連ダムは両岸が急峻であり、基盤岩が所々に露出しているため北設楽郡三輪村川合(現・新城市川合)に建築された。
宇連ダム建築による水没面積は107.5ha、耕地4.7ha、山林73.9ha、採草地4.7ha、道路・水路他25.1ha、住宅6戸である。
用地買収にともない、宇連ダム補償問題は栃木沢の国有林139haの払い下げにより合意した[5]。
脚注
[編集]- ^ “愛知・宇連ダムの貯水量ゼロ 天竜川水系からの導水開始”. 朝日新聞 (2019年5月20日). 2019年5月20日閲覧。
- ^ a b “渇水の宇連ダムで思わぬ騒動、60年前の橋に見学客殺到”. 日本経済新聞社 (2019年5月22日). 2019年5月25日閲覧。
- ^ “天皇陛下御在位三十年 記念ダムカードを発行します”. 国土交通省 (2019年2月20日). 2019年3月3日閲覧。
- ^ “資料2.配布対象ダム一覧(配布場所・デザイン等)”. 国土交通省 (2019年2月20日). 2019年3月3日閲覧。
- ^ 豊川用水研究会,豊川用水史,1975年1月,pp.298-313
関連項目
[編集]- ダム
- 日本のダム - 日本のダム一覧
- 重力式コンクリートダム - 日本の重力式ダム一覧
- 多目的ダム - 日本の多目的ダム一覧
- 人造湖 - 日本の人造湖一覧
- 水資源機構 - 豊川用水
- 大島ダム (愛知県) - 大野頭首工
- 設楽ダム
- 鳳来峡 - 乳岩峡
- 中部地方のダム一覧