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熊本ゴールデンラークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
熊本ゴールデンラークス
チーム名(通称) ゴールデンラークス、ラークス、熊本GL
加盟団体 日本野球連盟
加盟区分 企業チーム
創部 2006年2020年[1]から2023年まで休部)
チーム名の遍歴

  • 熊本ゴールデンラークス(2006 - 2015)
  • 鮮ど市場ゴールデンラークス(2016 - 2018)
  • 熊本ゴールデンラークス(2019 - 2020、2024 - )
本拠地自治体

チームカラー 紺色
監督 菊地諒(選手兼任)
都市対抗野球大会
出場回数 2回
最近の出場 2008年
最高成績 2回戦敗退
社会人野球日本選手権大会
出場回数 1回
最近の出場 2007年
最高成績 1回戦敗退
全日本クラブ野球選手権大会
出場回数 ※出場資格なし

熊本ゴールデンラークス(くまもとゴールデンラークス)は、熊本県合志市に本拠地を置き、日本野球連盟に加盟する社会人野球の企業チームである。

母体は、スーパーマーケットチェーンの鮮ど市場。チーム名は、「黄金に輝くひばり(熊本県の県鳥)たち」の意味。

独立リーグ野球チームに発展的に改組されることに伴い、2020年を最後にチームとしての活動をいったん終了したが[2]2024年から活動を再開[3]

概要

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2005年熊本県を中心に展開するスーパーマーケットチェーンの鮮ど市場が、創業30周年を記念して硬式野球部『熊本ゴールデンラークス』を設立し、熊本市を本拠地とし2006年に活動を開始した。純粋な企業チームではあるが、「熊本県民に愛されるチームになってほしい」という願いから、チーム名に企業名を入れなかった。「働かざる者野球するべからず」「野球選手である前に立派な社会人であれ」という方針から、選手は全員、午前中は鮮ど市場の各店舗で業務に就く。その選手らは野球のユニフォームを模した店員専用ユニフォーム(背番号・ネームあり)を着用する。また、シーズン中でも終日社業に専念する日もある。都市対抗野球に初出場を決めた際、買い物客たちによる手作りの横断幕が飾られた店舗もある。

活動初年度の2006年は、日本選手権の九州地区2次予選で三菱重工長崎に勝利した。

2007年は、都市対抗野球に初出場する。本大会1回戦では前年の優勝チームであるTDKと対戦して4-1で勝ち、初出場チームとしては1996年昭和コンクリート以来11年ぶりの勝利となった。また、秋の日本選手権には九州第1代表として初出場を果たした。

2016年、チーム名を会社名を冠した『鮮ど市場ゴールデンラークス』に改称した[4]。同年は、4月16日に発生した熊本地震により被災し、本社ビルや一部店舗で大きな被害を受けた[5]。同年の都市対抗野球では本戦出場は果たせなかったが、ボランティア等の震災支援が評価され、同じく熊本を本拠地とするHonda熊本と共に開会式で「地域の元気 総務大臣賞」の表彰を受けた[6]

2018年、兄弟チームとしてクラブチームの「熊本ヒゴバックス」を創設。

2019年より、チーム名を『熊本ゴールデンラークス』に戻し、本拠地を熊本市から合志市に変更したが[7]、翌2020年独立リーグ九州アジアリーグに所属している火の国サラマンダーズに改編されていったん活動を休止した。改編に当たり、アマ残留を希望した選手は鮮ど市場(熊本ヒゴバックスから改名)へ転籍している。

2024年、4年ぶりに活動を再開した。選手は新人と鮮ど市場からの移籍選手によって構成されている。

鮮ど市場 関連球団
年度 ゴールデンラークス系統 ヒゴバックス系統
2006 - 2015 熊本ゴールデンラークス ※創部前
2016 - 2017 鮮ど市場ゴールデンラークス
2018 熊本ヒゴバックス
2019 熊本ゴールデンラークス 鮮ど市場ヒゴバックス
2020 鮮ど市場硬式野球部
2021 - 2023 (活動休止)
2024 - 熊本ゴールデンラークス (活動休止)

沿革

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  • 2005年 - 熊本県熊本市を本拠地に『熊本ゴールデンラークス』として創部。日本野球連盟に企業チームとして新規登録。
  • 2007年 - 都市対抗野球に初出場(2回戦敗退)、日本選手権に初出場(1回戦敗退)。
  • 2016年 - チーム名を『鮮ど市場ゴールデンラークス』に改称。
  • 2019年 - チーム名を『熊本ゴールデンラークス』に改称。本拠地を熊本県合志市に変更。
  • 2020年 - 選手(主将)の菊地諒が監督に就任し、従来監督だった田中敏弘はゼネラルマネージャー兼総監督となる。11月1日の「第10回JABA古田昌幸杯」(結果は準優勝)をもって公式戦を終了[8]
  • 2024年 - 野球部の活動を再開[3]

主要大会の出場歴・最高成績

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主な出身プロ野球選手

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元プロ野球選手の競技者登録

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プロ球団化

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ゼネラルマネージャー兼総監督の田中敏弘は、2020年1月に日経産業新聞の記事において、社会人野球の経済的負担への疑問から、2020年限りで日本野球連盟を脱退してプロ球団化する意向を示した[9]。それによると2021年にプロ球団化して、福岡ソフトバンクホークス3軍と九州に独立リーグを結成することが理想としながら、それが困難な場合は四国アイランドリーグplusへの加入も想定するとしていた[9]。新リーグ結成の場合は、「できれば(九州)各県、最低でも2球団」の参加を募りたいとした[9]。すでに2019年11月に新球団の準備会社を設立していることも明らかにした[9]

2020年9月11日に、新球団の運営会社「KPB Project」の関係者が熊本市内で記者会見を開き、2021年3月からスタートする新リーグに大分県の球団とともに参加することを正式に発表した[10]。リーグ名については11月4日に九州独立プロ野球リーグとなることが報じられた[11](リーグ戦開幕前に九州アジアリーグに名称が変更された)。

10月17日、公募していた球団名が「火の国サラマンダーズ」に決定したことが発表された[12]

熊本ゴールデンラークスからは16人の選手が火の国サラマンダーズに移った[13]

脚注

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  1. ^ 日本野球連盟による活動休止の承認日は2021年2月15日(「チーム情報」)。
  2. ^ “ヒバリの挑戦に幕 熊本ゴールデンラークス敗退 都市対抗九州2次”. 毎日新聞. (2020年10月14日). https://mainichi.jp/ama-baseball/articles/20201014/k00/00m/050/293000c 2020年10月15日閲覧。 
  3. ^ a b “「自分を育ててくれたチームに恩返しを」昨季引退右腕が復活の古巣社会人チームでコーチ就任、ユニフォームを公開 ファン「朗報です」”. 西スポ. (2024年2月5日). https://nishispo.nishinippon.co.jp/article/815710 2024年5月1日閲覧。 
  4. ^ チーム情報 登録・変更情報 2016年”. 日本野球連盟. 2016年12月10日閲覧。
  5. ^ 熊本地震で被災の鮮ど市場ゴールデンラークス 敗退も下向かず”. スポニチ (2016年6月1日). 2016年12月10日閲覧。
  6. ^ Honda熊本など2チームに総務大臣賞 震災支援を評価”. スポニチ (2016年7月16日). 2016年12月10日閲覧。
  7. ^ チーム情報 登録・変更情報 2018年”. 日本野球連盟. 2018年12月16日閲覧。
  8. ^ 古田昌幸杯 決勝 - 熊本ゴールデンラークス【広報部】Twitter(2020年11月1日)
  9. ^ a b c d 「名将にみるマネジメント術 (上) 熊本ゴールデンラークス田中敏弘氏」日経産業新聞2020年1月23日
  10. ^ “熊本に初のプロ球団 熊本GL母体 21年春新設の九州独立リーグに参戦へ”. 毎日新聞. (2020年9月11日). https://mainichi.jp/articles/20200911/k00/00m/050/212000c 2020年9月11日閲覧。 
  11. ^ “プロ野球独立リーグが九州にも まず2球団、副業を容認”. 朝日新聞. (2020年11月4日). https://www.asahi.com/articles/ASNC46Q4QNC4TIPE016.html 2020年11月5日閲覧。 
  12. ^ 熊本県初のプロ野球球団名が『火の国サラマンダーズ』に決定いたしました - 熊本プロ野球Twitter(2020年10月17日)
  13. ^ “火の国サラマンダーズが体制発表 熊本県内初のプロ野球球団「熊本盛り上げる」”. 熊本日日新聞. (2021年1月29日). https://kumanichi.com/news/id92919 2021年1月30日閲覧。 

関連項目

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外部リンク

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