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鹿毛康司

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
（高田鳥場から転送）
かげ こうじ

鹿毛 康司
生誕 (1959-12-26) 1959年12月26日（64歳）[1]
日本の旗 日本 福岡県飯塚市
出身校 早稲田大学商学部卒業
ドレクセル大学修了
職業 マーケター
クリエイティブ・ディレクター[2][3]
CM監督
プランニング
コピーライター
作詞・作曲家
活動期間 1984年 - 現在
団体 『株式会社かげこうじ事務所』代表
『グロービス経営大学院大学』教授[4]
『筑紫女学園大学』客員教授
『日経クロストレンド』アドバイザリーボードメンバー
『Ad-tech』東京ボードメンバー
『エステー株式会社』コミュニケーションアドバイザー[5]
著名な実績 【CM】西川貴教の消臭力[6]
【著書】『愛されるアイデアのつくり方』
【著書】『「心」が分かるとモノが売れる』
影響を受けたもの 富永朋信
受賞 マーケターオブザイヤー （MCEI）
WEB人貢献賞
ACC GOLD
フジサンケイ広告大賞
Ad-tech Tokyo セッション1位
公式サイト 鹿毛康司/トリバ (@onetwopanchi) - X（旧Twitter）
鹿毛康司 (koji.kage) - Facebook
テンプレートを表示
映像外部リンク
日経テレ東大学 Official YouTube Channel
【エステー消臭力CM】マーケター／クリエイターのリスクだらけ人生 - YouTube
映像外部リンク
エステー Official YouTube Channel
西川貴教さんに出来たての消臭力を届けてきました - YouTube

鹿毛 康司（かげ こうじ、1959年12月26日 - ）は、日本のマーケター、クリエイティブ・ディレクター、CM監督、プランニング、コピーライター、作詞・作曲家。『株式会社かげこうじ事務所』代表、『グロービス経営大学院大学』教授、『筑紫女学園大学』客員教授、『日経クロストレンド』アドバイザリーボードメンバー、『Ad-tech』東京ボードメンバー、『エステー株式会社』コミュニケーションアドバイザー。別名、特命宣伝部長 高田鳥場（たかだのとりば）[7]。早稲田大学商学部卒業、ドレクセル大学修了（MBA）。

経歴

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福岡県飯塚市生まれ。福岡県立嘉穂高等学校[8]から二浪を経て早稲田大学商学部に進学。2年次に広告論の亀井昭宏ゼミに入り[9][10][11]、アマチュアバンドの活動にも励んだ[12]。

1984年（昭和59年）早稲田大学を卒業、雪印乳業株式会社（現・雪印メグミルク）に入社する[1][13][14]。

1993年（平成11年）ドレクセル大学にてMBAを取得（マーケティング、国際ビジネス）。帰国後、同社の営業改革を担当[14]。

2000年（平成12年）雪印集団食中毒事件が起きた際、マーケティンググループに属していた鹿毛は大阪支社へ派遣され、被害者らの家を訪ねて回るなど、事件の事後処理にあたる[15]。その後、乳食品事業部営業グループ課長に就任し「ジョゼフ・ドルーアン」ワインの拡販に取り組む[16]。

2002年（平成14年）1月、同社子会社による牛肉偽装事件が発覚すると、3月には鹿毛を含む有志7人が「雪印体質を変革する会」を結成し「雪印社員一同」名義で新聞に謝罪広告を出す[17]。同年、鹿毛は経営企画室プロジェクトマネージャーとして信頼回復プロジェクトを担当する[17] 。

外資への転職が決まっていたが、鹿毛が出演したNHK特番を見た鈴木喬からの依頼によって、2003年（平成15年）エステー化学株式会社（後のエステー株式会社）に入社[14][18][19]。8月には宣伝部長に任ぜられ、クリエイティブ・ディレクターとして同社の広告すべての統括制作を担うようになる[20]。

2005年（平成17年）同社はCM総合研究所から2004年度CM好感度躍進企業第2位とされ、以後もCM好感度ランキング（生活雑貨類、同研究所調べ）上位に入るテレビCMを次々と放映しているが、同社の年間広告宣伝費は日本国内大手競合企業の1⁄5程度（2006年の報道より）にとどまっている[21]。

2008年（平成20年）同社「消臭プラグ」のCM展開が、Brand of the Year 2008「売上に貢献し続けたCM-Branding評価 定番ブランド20傑」に生活雑貨類で唯一選ばれている[22]。

2011年（平成23年）震災復興の願いを込めた「消臭力～ミゲル君」「ミゲル少年と西川貴教の消臭力CM」で好感度ランキング1位を奪取。ACCゴールド賞を受賞[23][24]。

2012年（平成24年）初の著書『愛されるアイデアのつくり方』を出版。オリコンビジネス書ランキング（2012年5月3日～9日）週間第1位を記録[25]。

2020年（令和2年）6月17日をもってエステーを退社し、独立。株式会社かげこうじ事務所を立ち上げ、代表に就任した。2019年末にエステーの鈴木喬会長と食事をしているとき唐突に「あなた、独立したらどうですか」と提案され、独立を決めた。もともと嫌いなスーツを着ながら役員職に就いたときに残りの社会人生活は淡々と仕事をこなしていく作業で、命が削られていく感じがしていた。そんなときに鈴木会長から独立後もエステーの仕事は続け、当面の仕事を保障してくれる一声が独立の後押しになった[26]。

2022年（令和4年）8月、筑紫女学園大学客員教授に就任[27]。同年12月「消臭力」「ムシューダ」のCMが14,562作品の中から『BRAND OF THE YEAR 2022』（主催：CM総合研究所）で「消費者を動かしたCM展開」でダブル選出。「消臭力」のCMは2011年から10回連続選出という記録を樹立した[28]。

現在はエステー、森永乳業、ほけんの窓口、ベストコ（塾）、医療など様々な業種において企業のマーケティングとクリエイティブを支援する[29]。

人物

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作品

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一部のみを列挙する。

  • エステー化学株式会社 消臭プラグ「生コマ風ドラマCM“11話”」（2006年放映、2007ニューヨークフェスティバル 国際広告賞ファイナリスト入賞[30]）
  • エステー株式会社 社名変更「お花畑で社名変更」篇（2007年放映、2008年度 ACC CMフェスティバル ACCファイナリスト入賞[31]）
受賞歴

マーケターオブザイヤー （MCEI）、WEB人貢献賞[32]、ACC GOLD、フジサンケイ広告大賞（TVCMクリエイティブ優秀賞、ラジオ最優秀賞）[33]、Ad-tech Tokyo セッション1位 ほか

著書

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編書

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審査員

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  • Ad-tech東京ボードメンバー
  • 日経クロストレンドアドバイザリーメンバー
  • 日経PB主催マーケターオブザイヤー審査員
  • フジサンケイ広告大賞審査員

ほか

脚注

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  1. ^ a b 組織改定ならびに執行役の管掌変更、執行役の選任に関するお知らせ - エステー、平成24年8月1日
  2. ^ 『朝日新聞』2006年6月6日東京朝刊、朝日新聞社、25面。
  3. ^ エステー宣伝部長が語る、芸能人と会った時に「こいつ、分かってるな」と思わせる4カ条 - IRORIO 2016年7月13日
  4. ^ 鹿毛 康司 Koji Kage マーケティング - グロービス経営大学院
  5. ^ 『朝日新聞』2007年7月24日東京朝刊、朝日新聞社、25面。
  6. ^ 『消臭力』CM生みの親・鹿毛康司　～マーケティングは「データ」ではなく「人の心」を知ること
  7. ^ 高田鳥場だより エステー宣伝部ドットコム、2011年7月17日閲覧。
  8. ^ 今日、母校の嘉穂高校にいった。 - 高田鳥場 （鹿毛康司）さんのツイート、2013年4月12日
  9. ^ 組織内変人列伝 ｢エステーCMの父｣流､突出社員の生き方 - 東洋経済オンライン、2015年3月13日
  10. ^ エステーの特命宣伝部長は、「エリート」ではなくビリから 4 番目の「ボンクラ」だった？ - Wantedly、2016年10月7日
  11. ^ 早稲田大学の講義に「消臭力」のミゲル君が！！ - Facebook宣伝会議 2011年8月3日
  12. ^ 【連載】『あの人の学生時代。』 ♯3：エステー株式会社　特命宣伝部長　鹿毛康司 - マイナビ、2017年2月22日
  13. ^ 【鹿毛康司の就活本音対談】#1 ドミノ・ピザジャパン富永朋信「内定をもらえる人ともらえない人の違い」 マイナビ 就活スタイル
  14. ^ a b c 『日本経済新聞』2007年11月17日、日本経済新聞社、26-27面。
  15. ^ 「雪印社員の熱く長い夏」『AERA』2000年9月18日号、朝日新聞社、30頁-。
  16. ^ 『日本食糧新聞』2001年7月2日、日本食糧新聞社。
  17. ^ a b 鹿毛康司「雪印食品事件を振り返って」『Executive Matter』2002年9月号、ジャスネットコミュニケーションズ、12-13頁。
  18. ^ 「テレビCM好感度ナンバー1。でも実際はネットを活用した戦略が6割を占める」 エステー 鹿毛康司氏 - MarkeZine、2013年5月20日
  19. ^ エステー会長 鈴木喬氏 「社長の仕事—危機の時代のリーダーシップ」（講演） GLOBIS 知見録
  20. ^ 鹿毛康司「『マーケティングのウソ』を疑え！」『宣伝会議』2008年3月1日号、宣伝会議、24-25頁。
  21. ^ 『化学工業日報』2006年7月27日、化学工業日報社、5面。
  22. ^ 「売上げに貢献し続けた定番ブランド」CM DATABANK CM総合研究所
  23. ^ 愛されるアイデアのつくり方 - プレジデントアカデミー
  24. ^ a b c 鹿毛 康司：経歴・執筆記事 - 日経クロストレンド
  25. ^ ≪日本経済新聞≫愛されるアイデアのつくり方　鹿毛康司著・ビジネス書ランキング1位
  26. ^ 元エステー鹿毛氏が退社独立　「広告は嘘をついてはいけません」
  27. ^ 客員教授 就任のお知らせ 鹿毛 康司 氏 - 筑紫女学園大学
  28. ^ エステーの「消臭力」CM 《BRAND OF THE YEAR 2022》で『消費者を動かしたCM展開』に10回連続選出 全業態で唯一、連続記録を更新中！ 「ムシューダ」CMも選出されダブル受賞 2,645社／6,833銘柄／14,562作品から選出 ～主催：CM総合研究所～
  29. ^ ≪イベントレポート≫鹿毛康司さんが語る「心の奥に触るマーケティング」
  30. ^ 2007 International Advertising Awards (PDF) , New York Festivals. pp. 21.
  31. ^ 「2008 48th ACC CM FESTIVAL 入賞作品リスト」社団法人全日本シーエム放送連盟。
  32. ^ 第1回Webグランプリ「Web人部門」受賞者
  33. ^ エステー、CMや社会貢献活動で第48回フジサンケイグループ広告大賞 特別部門『特別賞』を受賞

関連項目

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外部リンク

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