骨端軟骨
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骨端軟骨(こったんなんこつ、英語: epiphyseal cartilage)とは骨端と骨幹を区別する軟骨。骨端板、成長板とも呼ばれる。硝子軟骨により構成され、骨の成長が止まるまで維持される。
閉鎖
[編集]骨の成長は骨端軟骨板の閉鎖により停止する。閉鎖の仕組みは長らくわかっていなかったが、エストロゲン及びテストステロンといった性ホルモンに暴露されることで、骨端軟骨細胞のアポトーシスが誘導されることが示された[1]。
このため思春期早発症は身長の成長可能性を低下させる。また、思春期前にどのくらいの身長に達しているかが最終的な身長に影響する。一方で、性ホルモンは成長を促進する効果もある[2]。
エストロゲンで初経が始まると閉鎖が始まるが、閉鎖が始まった後も数年は伸び続ける[3]。
最終的に性ホルモンで成長が促進され伸び始めた時の身長から最終身長になるまで男子では約30cm、女子では約25cm伸びると言われている[4]。
骨端軟骨板の閉鎖を回避するため、初経前の女性は性ホルモン剤を使用してはならない[3]。
脚注
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- ^ 正道, 岡田「骨端軟骨板と性ホルモン : アポトーシスとの関連」『近畿大学医学雑誌』第26巻第1号、2001年4月25日、43–50頁。
- ^ “思春期は諸刃の剣”. たなか成長クリニック(低身長,成長,成長ホルモン). 2022年5月24日閲覧。
- ^ a b “思春期女性の月経困難症と月経周期変更|世田谷区の産婦人科なら冬城産婦人科医院”. www.fuyukilc.or.jp. 2022年5月24日閲覧。
- ^ “思春期が早いってなに?(思春期早発症②)|宝塚市川面の小児科・小児内分泌科・内科 - ながいキッズクリニック”. 2022年5月24日閲覧。
関連項目
[編集]参考文献
[編集]- 日本獣医解剖学会 編『獣医組織学 改訂第二版』学窓社、2003年。ISBN 4873621135。