SUEZEN
この記事のほとんどまたは全てが唯一の出典にのみ基づいています。 (2019年8月) |
SUEZEN(スエゼン、1961年 - )は、日本の漫画家、イラストレーター、美術講師、ゲームデザイナー。東京都出身。本名の飯田史雄(いいだ ふみお)名義で原画家、作画監督としても活動する。
人物
[編集]私立目黒高校を卒業後、タツノコアニメ技術研究所に入所、宮本貞雄に師事、画業を積んだ。同期には今川泰宏がいる。その後フリーとなり、アニメーター、原画家として多作品で活動し、『王立宇宙軍 オネアミスの翼』では作画監督を務めた。その間も漫画に強い志向を持ち、1988年、「アメージングコミックス 1号 コミックロリポップ5月増刊」(笠倉出版社)に掲載の『ミステリーLIGHT』でデビュー。1992年『ヤダモン』のキャラクターデザインで衆目を集め、同年、同タイトルでアニメージュ誌に漫画化作品を発表した。
その後、漫画作品を発表しながらも書籍の表紙、イラストや、ゲームのキャラクターデザインなどでも活躍するが、2000年代では漫画家としての活動に主軸を移している。
『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』で版権イラストを担当しており、『CONTINUE』『RollingStone(日本語版)』『少年エース』などの表紙を担当し、全て綾波レイを描いている。
青山広美(青山パセリ)と仲が良い。結城信輝、永野護、川村万梨阿と仲が良く、昔は結城の誕生日のクリスマスイヴに仲の良いメンバーでディズニーランドへ行っていた。
作風
[編集]絵柄は少女漫画の手法を独自に昇華したもので、流れるような滑らかな描線と、キャラクターを描く際の、独特の丸いツリ目に特徴がある。ペンネームは「据え膳食わぬは男の恥」に由来するとも言われているが、アニメージュのコラム「SUEZENのモザイク通信」の中で、「最善は尽くせぬとも末善ぐらいは…」ということから、というニュアンスのコメントを残している[1]。なお、同人誌上においてはAGEZENというペンネームも使用している。高校時代のペンネームは「てっか兄ちゃん」とも名乗っていた。
前述の『ミステリーLIGHT』に登場させた女性キャラ[1](前述の「ツリ目」の特徴を有している)を自画像として用いており、単行本のあとがきなどに「作者」として登場させている。そのため、彼の少女漫画色の強い流麗な画風ともあいまって、まれに女性であると思い込んでいるファンもいるが、彼は男性である。
『BSアニメ夜話/新造人間キャシャーン』(2005年3月30日放送)にゲスト(元タツノコプロ アニメーター、漫画家)として出演。
主な作品
[編集]漫画
[編集]- ヤダモン(前編・後編 徳間書店アニメージュ文庫 「月刊アニメージュ」にて連載)
- マリンカラー(全5巻 角川書店 「少年エース」にて連載)
- パーコレイション(全1巻 原作:大塚康生 竹書房 「コミックガンマ」にて連載されたものを角川書店が単行本化)
- 風まかせ月影蘭 (原作:大地丙太郎 同名アニメ作品の漫画化)
- 新性生活 -ネオ・ライフ- (読みは「しんせいかつ」。性と生を掛けている)
- DEAD SPACE (1 - 2巻)
画集
[編集]- eternal
- KALEIDOSCOPE (CD-ROM画集)
関連する作品
[編集]ゲーム
[編集]- シャイニング・フォースII 古えの封印(キャラクターデザイン)
- バルディッシュ クロムフォードの住人たち(キャラクターデザイン)
- マジカルホッパーズ(キャラクターデザイン)
アニメ
[編集]- ダッシュ勝平(1981年 - 1982年、キャラクター補、飯田史雄名義)
- 超時空要塞マクロス(1982年 - 1983年、原画、飯田史雄名義)
- 未来警察ウラシマン(1983年、原画、飯田史雄名義)
- 王立宇宙軍 オネアミスの翼 (1987年、作画監督・プロダクションデザイン&レイアウトデザイン、飯田史雄名義)
- トップをねらえ!(1988年、原画、飯田史雄名義)
- 老人Z(1991年、作画監督、飯田史雄名義)
- ヤダモン (1992年 - 1993年、キャラクターデザイン・オープニングアニメーション・エンディングタイトルバック)
- トップをねらえ2!(2004年 - 2006年、第二原画、飯田史雄名義)
- 天元突破グレンラガン(2007年、原画、ノンクレジット)
- グレパラ GURREN LAGANN PARALLEL WORKS「BafBaf!そんなに燃えるのが…好きかい?」(2008年、企画・演出・絵コンテ・原画)
- バスカッシュ!(2009年、キャラクターデザイン・脚本・絵コンテ・演出・作画監督)※共同
- ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年、原画、飯田史雄名義)
- はなまる幼稚園(2010年、原画、飯田史雄名義)
- 宇宙戦艦ヤマト2199(2013年、キャラクター作画監督協力、飯田史雄名義)
- 宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟(2014年、作画監督、飯田史雄名義)
- 異世界チート魔術師(2019年、絵コンテ、飯田史雄名義)
- 終末のワルキューレ(2021年、作画監督・総作画監督、飯田史雄名義)
- ボールパークでつかまえて!(2024年、キャラクターデザイン[2]、飯田史雄名義)
脚注
[編集]- ^ a b 『アニメージュ』1993年5月号、23頁。
- ^ “ボールパークでつかまえて!:「モーニング」マンガがテレビアニメ化 ファイルーズあいがギャルなビール売り子に 笑顔と涙の“球場愛”コメディー”. まんたんウェブ. MANTAN (2024年11月14日). 2024年11月14日閲覧。