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DENGEKI HIME

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
電撃HIMEから転送)
DENGEKI HIME
愛称・略称 HIME、HIMEサマ
ジャンル ゲーム雑誌
読者対象 18歳以上
刊行頻度 月刊
発売国 日本の旗 日本
言語 日本語
出版社 メディアワークスアスキー・メディアワークス(2008年の会社統合による出版社変更)
編集部名 電撃HIME編集部[1]
発行人 鈴木一智
編集人 高野希義
編集長 斉藤康夫
刊行期間 2001年 - 2014年
発行部数 80,000部(2008年10月1日 - 2009年9月30日日本雑誌協会 及び[1]調べ)
レーベル 本文を参照
姉妹誌 本文を参照
ウェブサイト 電撃HIME.com
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DENGEKI HIME』(でんげきひめ)は、アスキー・メディアワークス(旧メディアワークス)が発行していた月刊のアダルトゲーム漫画雑誌である。左綴じの月刊誌で、発売日は毎月30日であった。

概要

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1997年に『電撃王』の増刊として『電撃姫』の表題で発刊し、2001年より独立創刊して月刊化。2007年4月号より誌面のリニューアルを実施し、題字も従来の『電撃姫』から『DENGEKI HIME(以下、本誌)』とアルファベットに変更された。

しかしながら、アスキー・メディアワークス公式HP及び本誌奥付は『電撃姫』表記。本誌公式HP及び編集部連絡先(本誌奥付)は『電撃HIME』表記。フィギュアなどの付録には『電撃姫』と『電撃HIME』の両表記が使われており、『DENGEKI HIME』表記は表紙以外使われていない。

BugBug』と並んで比較的早くからBLに理解を示し、BL系ゲーム情報コーナー「電撃若(でんげきわか)」を連載。後に同タイトルの増刊を刊行し、現在の『電撃Girl's Style』となっている。他社では『B's LOG』が先行して創刊し、後『Cool-B(クールビー)』・『GAMEピアス』など、BL・乙女ゲーム雑誌が相次いで創刊された。

創刊から数年間はアダルトゲーム雑誌で唯一表紙にイラストを使わず、女性タレントを表紙に起用していたが、2004年上旬より他誌と同様のイラスト表紙に変更された。2005年1月号では、前月から表紙に起用されたTonyがキャラクターデザインを担当していた縁で家庭用ゲーム『シャイニング・ティアーズ』(セガ)のヒロイン・エルウィンが表紙を飾っている。

また、姉妹誌『電撃G's magazine(以下、G's)』と同様に読者参加企画も実施していたが、誌面のリニューアルに伴い2007年3月号の『きみにおくるぼくのうた』連載終了を最後に停止している。本誌に連載された企画のうち『メイド イン ドリーム』は2002年マリゴールドより、『からふる☆エデュケーション』は2007年にSOFT CIRCLE PARTHENONよりゲーム化されている。

2006年8月号まで小野田雅が編集長を務める。2006年9月号より『G's』編集長である高野希義が本誌編集長を兼務。2007年6月号より、今井利信が編集長に就任。2007年12月号より、寺岡利直が本誌及び『G's』両誌の編集長を兼務。2011年6月号より、本誌副編集長だった斉藤康夫が編集長に就任している[1]。 また、本誌編集長である斉藤康夫は『電撃コミック ジャパン』創刊号(2010年)~2012年7月号まで副編集長を、2012年8月号~2013年2月号(2012年12月25日配信にて終了[2])まで『電撃コミック ジャパン』編集長[3]も兼務していた。

2010年9月号から2011年11月号まで、漫画作品のみで構成された別冊付録「HIMEコミ」が、隔月で付属した。2011年12月号(通巻150号)で2007年4月号以上に大幅な誌面をリニューアル[4][5]し、判型を従来のA4判から姉妹誌である『G's』と同じAB判に変更すると共に「HIMEコミ」を終了。新たに本誌にてアダルトゲームのコミカライズを中心とした漫画連載を開始した。

本誌は18禁扱いとなっているが『G's』他の雑誌広告では「18歳以上対象商品です。」としか書かれておらず「禁止」とは表記されていない。また、『本誌』及び「HIMEコミ」掲載の漫画は電撃ジャパンコミックスより刊行され、単行本は青年コミック[6]として発売されており、成年コミックの表示はされない。

「歴史的な使命を終えた」として2014年12月27日発売の「2015年2月号」をもって休刊となり、18年間続いた出版に幕を閉じた。[7][8]

公式Webサイトはその後も残され、ゲームソフトの情報などを発信する媒体として2015年3月末にリニューアルされた。運営はキャラアニに変更されている。

2018年3月26日、公式サイトおよび公式Twitterにて、2018年3月30日をもって公式サイト更新の停止、同年4月2日をもって公式サイトを完全閉鎖する旨が告知された。

2021年3月2日には、7年ぶりに年齢制限なしの特別号「電撃HIME Festival! 『夜明け前より瑠璃色な』15周年記念特別号」が発売される[9]

本誌連載の読者参加企画

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本誌連載の漫画

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別冊付録「HIMEコミ」掲載作品

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 *2010年9月号から2011年11月号まで隔月付録(全8号)。

コミカライズ(読み切り)作品
号数 付録月号 作品名(ゲーム名) 作画 原作(ソフトハウス) 備考
1 2010年9月号 戦国ランス 鳴瀬ひろふみ ALICE SOFT 電撃G's Festival! COMIC」の番外編として掲載
2 2010年11月号 カミカゼ☆エクスプローラー! 大井昌和 Clochette
3 2011年1月号 のーぶる☆わーくす みなずきふたご ゆずソフト
3 2011年1月号 カミカゼ☆エクスプローラー! 大井昌和 Clochette
4 2011年3月号 cafe sourire 吉谷やしよ CUFFS
7 2011年9月号 ぽちとご主人様♡ 綾乃れな SkyFish poco 2011年12月号より本誌にて連載
「HIMEコミ」よりコミックス化されたオリジナル作品
他、オリジナル作品掲載作家(五十音順)

 *綾乃れな・荒木祐輔いるまかみり桐丘さな笹井さじしんしん千樹りおん鷹勢優竹林月都森すみとどわるこふひかにゃん雛祭桃子紫カジマユキヲ

本誌連載作品

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作品名(ゲーム名) 作画 原作(ソフトハウス) 掲載号 コミックス 備考
大帝国 FANCISM 天道龍馬 ALICE SOFT 2011年12月号 - 2013年3月号 全3卷
英雄*戦姫 袁藤沖人 天狐 2011年12月号 - 2013年4月号 全2卷
ぽちとご主人様♡ 綾乃れな SkyFish poco 2011年12月号 - 2012年7月号 全1卷 「HIMEコミ」2011年9月号より継続
ランスクエスト 白根戴斗 ALICE SOFT 2012年3月号 - 2015年2月号 既刊3卷 休刊で「電撃姫.com」へ移籍
リトルバスターズ!エクスタシー はーとふる itotin Key 2012年5月号 - 2013年12月号 全3卷 コミックス発売に合わせて改題
ワルキューレロマンツェ 少女騎士物語 渚まのあ Ricotta 2012年7月号 - 2012年11月号 未発売 未完
大図書館の羊飼い~Lovely♡Librarians~ Rico オーガスト 2012年8月号 - 2014年10月号 全4卷 8月号は0話を掲載
ウィッチズガーデン こもだ ういんどみるOasis 2012年11月号 - 2013年9月号 既刊1卷 一部コミックス未収録
ワルキューレロマンツェ -ノエル・エトワール- アズマサワヨシ Ricotta 2013年7月号 - 2014年2月号 全1卷
カミカゼ☆エクスプローラー! あちゅむち Clochette 2013年11月号 - 2014年6月号 全1卷
戦国†恋姫~乙女繚乱☆桃色草子~ ひさまくまこ Baseson 2014年6月号 - 2015年2月号 全1卷

本誌読み切り作品

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作品名(ゲーム名) 作画 原作(ソフトハウス) 掲載号 備考
妹選抜総選挙 こもだ Latte 2011年12月号
まつりこんぷれっくす! イチリ オリジナル 2011年12月号 「HIMEコミ」連載最終話。

脚注

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  1. ^ a b [電撃姫各号、奥付参照]
  2. ^ コミックナタリー - 電撃ジャパンが終了、「血潜り林檎」の今後は追って発表(2013年5月15日閲覧)
  3. ^ 『電撃コミック ジャパン』各号、奥付参照
  4. ^ 電撃萌王ドットコム - 萌王ブログ『生まれ変わったHIMEサマの初体験……☆』(2012年5月27日閲覧)
  5. ^ 電撃萌王ドットコム - 萌王ブログ『電撃萌王ドットコム復旧につきまして』(2012年12月16日閲覧)
  6. ^ 『電撃コミック ジャパン』の連載タイトルを単行本化した“電撃ジャパンコミックス”が本日9月15日に創刊!(2012年5月27日閲覧)
  7. ^ 2015年1月時点の電撃HIME公式ページの「電撃HIME休刊のお知らせ」注:後日公式ページ閉鎖の可能性あり(2015年1月7日閲覧)
  8. ^ ねとらぼ「歴史的な使命を終えた」――『電撃HIME』2月号で休刊、12月27日にはイベント出展も(2015年1月7日閲覧)
  9. ^ “電撃HIMEが7年ぶりにまさかの復活! 雑誌「電撃HIME Festival! 特別号」が3月に発売”. GAME Watch (インプレス). (2021年1月20日). https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1301426.html 2021年1月20日閲覧。 

外部リンク

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