穿刺
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(関節穿刺から転送)
穿刺(せんし, puncture)とは、注射針などの先端の尖った中空の器具を用いて、検査したいものを切開せずに内容を調べること。主に医療行為としての意味を指す。
種類
[編集]穿刺では、内容物を吸引・排出することができるため、また経路を通じて薬物を投与できるため、検査と同時に治療を兼ねることもある。
胸腔穿刺
[編集]胸水を採取し、診断に用いる。多量の胸水がある場合には、ドレナージを行い、呼吸を改善させることもある[1][2]。
心嚢穿刺
[編集]心嚢液を採取する。心タンポナーデでは、心嚢液による圧迫が取れ、心機能が改善する。
腹腔穿刺
[編集]腹水を採取する。多量の腹水に対してはドレナージを行うこともある。
脳脊髄液を採取する。穿刺ルートを通じて、造影剤を注入し、レントゲン撮影などを行うこともある[3]。
関節穿刺
[編集]関節液を採取または吸引する。
→詳細は「生体組織診断」を参照
種々の臓器で行われる。甲状腺や乳房内に生じたしこり[4]など表皮から近い臓器で用いられることが多い。
→「穿刺液検査」も参照
脚注
[編集]- ^ “胸腔穿刺による胸水除去 - 05. 肺疾患”. MSDマニュアル プロフェッショナル版. 2023年11月12日閲覧。
- ^ 祥一, 太田; 昌, 鈴木; 正憲, 西川 (2013). “手技:胸腔穿刺およびドレナージ”. 日本内科学会雑誌 102 (5): 1243–1247. doi:10.2169/naika.102.1243 .
- ^ “脊髄造影検査 - 岡山大学病院 整形外科 脊椎・脊髄グループ”. www.onitaiji.com. 2023年11月12日閲覧。
- ^ “Q7.穿刺吸引細胞診や針生検はどのようなときに行われますか。”. 患者さんのための乳癌診療ガイドライン2019年版. 2023年11月13日閲覧。