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修飾語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
連用修飾語から転送)

修飾語しゅうしょくご、(: modifier)あるいは修飾語句しゅうしょくごくとは、言語学の用語の一つである。

種類

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連体修飾語

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修飾語の中で体言(名詞、代名詞)を修飾するものを連体修飾語という。

例えば、「青い空」の形容詞「青い」が名詞「空」の連体修飾語である。また、「窓のそばに立っている少年」の場合、「窓の」(名詞+格助詞「の」)が名詞「そば」の連体修飾語であり、「立っている」(動詞「立つ」の連用形+接続助詞「て」+補助動詞「いる」)が名詞「少年」の連体修飾語である。この場合において、「窓のそばに立っている」は「少年」の連体修飾部である。

なお、連体修飾語(または連体修飾部)とそれを受ける体言からなる句は、名詞句となる。この例で言えば、「窓のそば」や「立っている少年」、「窓のそばに立っている少年」が名詞句である。

連体修飾語になる品詞

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格助詞「の」 私のペン」
形容詞 美しい絵」
形容動詞 きれいな花」
連体詞 この本」
用言または活用連語の連体形 飛ぶ鳥」「咲かない花」「気取った言葉遣い」

連用修飾語

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修飾語の中で用言(動詞、形容詞、形容動詞)を修飾するものを連用修飾語という。

例えば、「彼は非常に勇敢だ」の副詞「非常に」が動詞「勇敢だ」の連用修飾語である。また、「そばに仁王立ちで立っている」の場合、「そばに」(名詞+格助詞「に」)及び「仁王立ちで」(名詞+格助詞「で」)がそれぞれ「立っている」の連用修飾語である。この場合において、「そばに仁王立ちで」は「立っている」の連用修飾部である。

なお、連体修飾語が連用修飾語に係る関係である場合は、それらを含めて連用修飾部となる。前節の例で言えば、「窓のそばに立っている」の「窓のそばに」が、「立っている」の連用修飾部である。これは、連体修飾語「窓の」が連用修飾語「そばに」に係る関係であるためである。更に、連用修飾語(または連用修飾部)とそれを受ける用言(または活用連語)の連体形からなる句は、連体修飾部となる。前節の例で言えば、「そばに立っている少年」の「そばに立っている」が、「少年」の連体修飾部である。

連用修飾語になる品詞

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動詞の連用形+付属語 跳ねるように舞う」
形容詞の連用形 美しく踊る」
形容動詞の連用形
副詞 とてもきれいだ」
格助詞「を」、「に」、「へ」、
「と」、「から」、「より」、「で」
花を植える」「学校に(へ)行く」「友達と遊ぶ」
家から遠い」「私より大きい」「学校で遊ぶ」

「跳ねるように」は助動詞「ようだ」の連用形を伴っているが、この1文節で「舞う」に係る連用修飾語である。

関連項目

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