トラフダケ
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(虎斑竹から転送)
トラフダケ(虎斑竹)は、竹の一種であるヤシャダケ(Semiarundinaria yashadake (Makino) Makino)に虎斑菌(Chaetosphaeria fusispora (Kawamura) Hino Syn. Miyoshia fusispora Kawamura Syn. Miyoshiella fusispora (Kawamura) Kawamura)[1]と呼ばれる菌類が寄生し、特徴的な黒い斑紋を呈するようになったもの[2]。またこの病斑をもたらす植物病としての名称(漢字表記)。岡山県の真庭市や津山市など一部の地域に見られる。感染による斑紋の美しさから江戸時代より珍重され、産地では伐採の規制などが行われてきた[3]。
トサトラフダケ
[編集]トサトラフダケ(土佐虎斑竹)はマダケ属クロチクの亜種の1つである。1916年(大正5年)に牧野富太郎博士が土佐虎斑竹と命名。淡竹(ハチク)の変種で、高知県高岡郡新正村大字安和(現在の須崎市安和)に個体群を認める。形状は淡竹と同じで、表面に多数の茶褐色の虎斑状斑紋がある[4]。
天然記念物
[編集]真庭市の群落は「トラフダケ自生地」として、大正13年に国定の天然記念物に指定されている[3][5]。津山市の群落は「本谷のトラフダケ自生地」として昭和16年に県の、昭和51年に国の天然記念物に指定されている[2][6]。
脚注
[編集]- ^ 本植物病名データベース:トウチク(唐竹)虎斑竹 - 農業生物資源ジーンバンク
- ^ a b [津山市]虎斑竹 - 岡山県
- ^ a b 歴史・文化館:虎斑竹 - 真庭市
- ^ 坪井伊助著 (1914-1-1). 坪井竹類図譜. 西濃印刷出版部
- ^ トラフダケ自生地 - 文化遺産オンライン
- ^ “本谷のトラフダケ自生地”. 文化遺産オンライン. 2014年6月3日閲覧。