藤澤房俊
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藤澤 房俊(ふじさわ ふさとし、1943年2月16日 - )は、日本の西洋史学者。イタリア近現代史。東京経済大学名誉教授。
略歴
[編集]東京府(現・東京都)生まれ。早稲田大学第二文学部史学科卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。1970年-1971年 ローマ大学に留学。1973年-1975年 イタリア歴史学研究所に留学。共立女子大学助教授、1992年東京経済大学教授。2013年定年、名誉教授。2001年「『第三のローマ』 : 近現代イタリアの『記憶の場』」で早大文学博士。
受賞歴
[編集]- 1988年 第11回マルコ・ポーロ賞受賞(『赤シャツの英雄ガリバルディ』に対し)
- 1996年 イタリア政府よりイタリア共和国功労勲章<カヴァリエーレ cavaliere>を授与。
- 2006年 イタリア政府よりイタリア共和国功労勲章<コンメンダトーレ commendatore>を授与。
著作
[編集]単著
[編集]- 『赤シャツの英雄 ガリバルディ - 伝説から神話への変容』(洋泉社、1987年)
- 『シチリア・マフィアの世界』(中公新書、1988年/講談社学術文庫、2009年)
- 『匪賊の反乱 - イタリア統一と南部イタリア』(太陽出版、1992年)
- 『「クオーレ」の時代 - 近代イタリアの国家と子供』(ちくまライブラリー、1993年/ちくま学芸文庫、1998年)
- 『大理石の祖国 - 近代イタリアの「記憶の場」』(筑摩書房、1997年)
- 『第三のローマ - イタリア統一からファシズムまで』(新書館、2001年)
- 『ピノッキオとは誰でしょうか』(太陽出版、2003年)
- 『マッツィーニの思想と行動』(太陽出版、2011年)
- 『「イタリア」誕生の物語』(講談社選書メチエ、2012年)
- 『ムッソリーニの子どもたち - 近現代イタリアの少国民形成』(ミネルヴァ書房、2016年)
- 『ガリバルディ - イタリア建国の英雄』(中公新書、2016年)
- 『地中海の十字路=シチリアの歴史』(講談社選書メチエ、2019年)
- 『カヴール - イタリアを創った稀代の政治家』(太陽出版、2021年)
- 『フリードリヒ2世 - シチリア王にして神聖ローマ皇帝』(平凡社、2022年)
- 『「わたしの死を泣かないでください」ーサッコ・ヴァンゼッティ冤罪事件』(太陽出版、2023年)
翻訳
[編集]- D.オーゲル『サラーのおへや』小学館 1979年
- F.ディッケンズ『世界一のいたずらっ子』小学館 1979年。この2冊は童話
- スティーブン・ランシマン『シチリアの晩禱 十三世紀後半の地中海世界の歴史』(榊原勝共訳、太陽出版、2002年)