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藤澤仁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
藤沢仁から転送)
ふじさわ じん

藤澤 仁
生誕 神奈川県
職業 ゲームディレクター
ゲームプロデューサー
シナリオライター
小説家
雇用者 株式会社MIXI
著名な実績ドラゴンクエストIX』『ドラゴンクエストX』ディレクター
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藤澤 仁(ふじさわ じん、1970年12月 - )は、日本ゲームクリエイター小説家株式会社MIXIにて、次世代エンターテインメント室室長を務めている。また一方で、物語づくりを専門とする株式会社ストーリーノートの代表も兼ねる。通称はフジゲルふじくす

来歴

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神奈川県出身。情報科学専門学校卒業。

システムエンジニアを経て[1]、1998年より堀井雄二のアシスタントとして『ドラゴンクエストシリーズ』のシナリオ制作に参加。以降、『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』、『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』等の作品にシナリオスタッフとして携わるが[2]、『VIII』ではそれ以外にもバトルシステムをはじめ、ディレクターに近い役割を務めるようになる[1]

ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』ではバトルディレクターを担当。『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』において、初のディレクターを務め、従来の転職システムと『VIII』のスキルシステムを組み合わせた成長システムを採用した。

ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』ではVer.1のディレクターおよびシナリオライターを務めた(Ver.2はシナリオ原案のみ)。

2009年には、CEDECにて堀井雄二市村龍太郎とともに「国民的ゲームとは何か? 〜ドラゴンクエストの場合〜」というタイトルで基調講演を行っている[2][3]

2013年には、CEDECにて「『日本人のためのMMORPGの開発』〜『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』の挑戦〜」というタイトルで講演を行っている[4][5]

2016年に、初のオリジナル作品であるスマートフォン向けアプリ『予言者育成学園 Fortune Tellers Academy』の配信を開始した。ディレクター・シナリオライターに加え、プロデューサーを務めている[6]

また、2010年より「日本ゲーム大賞」に設立された、ゲームデザイナーがプロの視点でゲームの独創性や斬新性を審査する「ゲームデザイナーズ大賞」には、審査員のひとりとして参加している[7]

2018年4月、スクウェア・エニックスを退社していたことを自身のTwitterアカウント上で公表した。これに伴い『予言者育成学園』のサービスも2018年6月29日に終了予定が告知され[8]、予定通りサービスは終了した。

フロム・ソフトウェアに所属し、短期間実験的なプロジェクトに取り組んでいた[9]

その後、株式会社ミクシィにて、スポーツ関連事業での新展開を担当する「次世代エンターテインメント室」の室長に就任した[9]

また、物語づくり専門の会社である株式会社ストーリーノートを立ち上げ、代表を務めている[9]

2019年6月には、初の著作となる小説『夏の呼吸』を刊行。ゲーム制作に携わるより前に執筆した文芸2作品を収録している。表題となっている『夏の呼吸』は、1992年の「中央公論新人賞」の最終候補に選ばれた作品[10]

ニックネーム

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ドラゴンクエストX』では「ふじくす」というキャラクターネームを使用している。

また、『ドラゴンクエストX』のVer.1の最終ボスのネルゲルに似ていることからフジゲルとも呼ばれる。『アストルティア冒険記』(集英社、ISBN 978-4-08-779663-6)の小冊子「鳥山明 THE WORLD OF DRAGON QUEST X」のコメントによると、藤澤をモデルにネルゲルをデザインしたという噂については、鳥山には未確認だという。

人物

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  • ゲームクリエイターの遠藤雅伸は、インタビュー中で藤澤のことを「日本のゲームデザインが何たるかを理解している、あの年代ではトップではないか」と評している[11]

作品

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ゲーム

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小説

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その他コンテンツ

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脚注

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  1. ^ a b ニーア、ペルソナ等の人気ゲーム開発者が激論! 国内ゲーム産業を支える40代クリエイターの苦悩とは【SIE外山圭一郎×アトラス橋野桂×スクエニ藤澤仁×ヨコオタロウ】”. 電ファミニコゲーマー (2017年8月28日). 2017年8月28日閲覧。
  2. ^ a b 国民的ゲームとは何か? 〜ドラゴンクエストの場合〜”. CEDEC Digital Library. 2016年2月10日閲覧。
  3. ^ [CEDEC 2009「ドラクエは国民的ゲームでもなんでもなかった」堀井雄二氏の基調講演を完全レポート!]”. 4Gamer.net. 2017年12月21日閲覧。
  4. ^ 「日本人のための MMORPGの開発」 〜「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」の挑戦〜”. CEDEC. 2016年2月10日閲覧。
  5. ^ [CEDEC 2013]「日本人のためのMMORPGの開発」聴講レポート。「ドラゴンクエストX」が破ったオンラインゲーム開発の“常識”,そしてドラクエが挑戦する理由とは?”. 4Gamer.net. 2016年2月10日閲覧。
  6. ^ 世の中で実際に起こる出来事を“予知”せよ。スクエニの“リアル連動型”新作アプリ「予言者育成学園 Fortune Tellers Academy」の事前登録が開始”. 4Gamer.net. 2016年2月10日閲覧。
  7. ^ TGS 2010で“日本ゲーム大賞2010”発表授賞式が開催”. 4Gamer.net. 2016年2月10日閲覧。
  8. ^ 『DQ』シリーズディレクター藤澤仁氏がスクウェア・エニックスを退職。『預言者育成学園』もサービス終了に”. Gzブレイン (2018年4月27日). 2018年4月27日閲覧。
  9. ^ a b c 藤澤仁の近況報告 いつもお世話になっている皆様へ|藤澤 仁|note”. note(ノート). 2019年6月24日閲覧。
  10. ^ アンビット ノベル単行本 ND03「夏の呼吸」著:藤澤 仁、絵:典樹(徳間書店/アークライトノベルス)”. ambit. 2019年6月20日閲覧。
  11. ^ 「ゼビウス」がなければ「ポケモン」は生まれなかった!?———遠藤雅伸、田尻智、杉森建がその魅力を鼎談。ゲームの歴史を紐解く連載シリーズ「ゲームの企画書」第一回”. 電ファミニコゲーマー. 2016年2月10日閲覧。
  12. ^ 真島ヒロ×スクエニの新作RPG「Gate of Nightmares」始動!キャストに広瀬裕也ら”. コミックナタリー (2021年4月22日). 2021年4月22日閲覧。

外部リンク

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