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土田産業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
色創館から転送)
株式会社土田産業
TSUCHIDA INDUSTRIES CO.,LTD.
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
376-0006
群馬県桐生市新宿二丁目2番21号
設立 1949年昭和24年)10月31日
業種 繊維製品
法人番号 3070001016283 ウィキデータを編集
事業内容 天然合成繊維染色整理特殊加工
代表者 土田善一
資本金 1,960万円
従業員数 64名(2014年平成26年)1月)
決算期 4月
外部リンク http://www.tsuchida-net.co.jp/
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株式会社土田産業(つちださんぎょう)は、群馬県桐生市に本社を置く、染色整理加工・繊維製品の製造販売を行う企業である[1]

概要

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天然合成繊維織物編み物染色整理特殊加工、工場併設店舗での繊維製品の販売を行っている[1][2]が描かれたロゴマークグラフィックデザイナーU. G. サトーによるデザインである[3][4][5]

1913年大正2年)、現在地(当時の山田郡桐生町大字新宿村)にて創業。1949年昭和24年)株式会社設立。本社敷地面積は10,000㎡で、事務所330㎡、工場4,500㎡、研究室350㎡、倉庫1,200㎡である[1]。零細企業・個人企業が多い桐生市内の繊維業界では、有力企業の一つに数えられる[6]

工場敷地は、市道を挟んで東西に分かれており、東側の本工場中央には創建時の鋸屋根工場が残っている[7]。西側の敷地は昭和通り群馬県道・栃木県道67号桐生岩舟線)に面しており、門の脇にあるディスプレイボードに製品を展示している。駐車場にはシンボルフラッグが掲げられ、店舗の隣にU. G. サトーの回転する彫刻「ブルースペース」が設置されている[3]

ロゴマーク

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地に線で翼を広げた鳥と水波を描き、文字の「TSUCHIDA」を組み合わせたデザインで、三代目社長の土田善一が個人的につながりのあったU. G. サトーにデザインを依頼し、1996年平成8年)に誕生したものである[3]

デザインにあたり、サトーを桐生に招いて、地域の魅力や伝統、自社の歴史を伝えた。かつて水車が繊維業の動力として活躍し、桐生川に沿って染織業が栄えたことなどを踏まえ、染色に不可欠な「」をキーワードに「水と鳥のマーク」が完成した[3]

ベローナ加工

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綿の生地にウールカシミアのような風合いを持たせる加工で、キャッチフレーズは「ウールの風合いをもつコットン」である[8]。ベローナ加工のトレードマークはU. G. サトーがデザインし、綿花を組み合わせたキャラクターが誕生した[3][9]

色創館

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2011年(平成23年)に、オリジナルブランド色創館」(しきそうかん)を創設[4]。手染めのトートバッグストールタオルTシャツの製作・販売[2]衣類帽子など製品の染め替え事業「Re:color」(リ・カラー)、染色体験施設「Colors」(カラーズ)での染め・染め・製品染めの体験、生地の耳を再生利用した手芸糸「mimimo」(ミミモ)の販売を行っている[10][11]

カラーズ

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2014年(平成26年)に開設したワークショップ。正式名称は「色創館ワークショップColors」。スタジオでは染色体験ができ、小型の染色機・脱水機・乾燥機を備え、糸染め・反染め・製品染めのすべてに対応している。ギャラリーでは1万色の生地見本を展示、店舗では自社ブランドの手染め製品を販売している[12]

カフェミミモ

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2018年(平成30年)に開設したニッティングカフェ。コンセプトは「コーヒーを飲みながら編み物をして、午後のひとときを楽しむ」というもので、店内でミミモを用いて作品づくりが楽しめる。1階は和ガラスを展示する予約制ギャラリーとなっており、2階ではコーヒーやクッキーの提供、ミミモを用いて製作された服飾雑貨・生活雑貨を展示販売している[13]

沿革

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  • 1913年大正2年)10月30日 創業[1]
  • 1949年昭和24年)10月31日 設立[1]
  • 1996年平成8年)ロゴマーク制定[3]
  • 2011年(平成23年)オリジナルブランド「色創館」創設[4]
  • 2013年(平成25年)創業100周年[4]
  • 2014年(平成26年)ワークショップ「Colors」(カラーズ)開設[12][14]
  • 2016年(平成28年)リサイクルヤーン「mimimo」(ミミモ)販売開始[11]
  • 2018年(平成30年)ニッティングカフェ「カフェミミモ」開設[13][15]

脚注

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  1. ^ a b c d e 会社概要 ABOUT US 2018年平成30年)11月3日閲覧。
  2. ^ a b 色創館 SHIKISOUKAN 2018年(平成30年)11月3日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 2016年(平成28年)4月5日 桐生タイムス 12面 経済 マークの由来 1 土田産業
  4. ^ a b c d 土田産業の想い CONCEPT 2018年(平成30年)11月3日閲覧。
  5. ^ U.G.SATO VISUAL WORLD Corporate Identity 土田産業 シンボルマーク 2018年(平成30年)11月3日閲覧。
  6. ^ 『桐生の歴史』152頁 桐生市における有力企業一覧
  7. ^ 2016年(平成28年)8月10日 桐生タイムス 12面 文化・芸術 ノコギリ屋根の風景 57 土田産業
  8. ^ 技術 TECHNOLOGY 2018年(平成30年)11月3日閲覧。
  9. ^ U.G.SATO VISUAL WORLD Corporate Identity 土田産業 ベローナ 2018年(平成30年)11月3日閲覧。
  10. ^ 施設・サービス FACILITY AND SERVICE 2018年(平成30年)11月3日閲覧。
  11. ^ a b 2016年(平成28年)11月14日 桐生タイムス 1面 土田産業 手芸糸をブランド展開 裁断端活用し商品化
  12. ^ a b 2014年平成26年)7月3日 桐生タイムス 1面 土田産業 染色スタジオ新設 糸・布・製品すべてに対応
  13. ^ a b 2018年(平成30年)4月11日 桐生タイムス 1面 アップサイクル糸「ミミモ」ブランド普及へ"編み物カフェ" 土田産業
  14. ^ 2015年(平成27年)5月7日 桐生タイムス 1面 桐生の繊維業界に新潮流 工場併設店の設置続々
  15. ^ 2018年(平成30年)5月2日 桐生タイムス 3面 「カフェミミモ」オープン 土田産業

参考文献

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  • 『桐生の歴史』桐生文化史談会、1983年昭和58年)

外部リンク

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