脱獄ごっこ
ジャンル | 3Dアクション |
---|---|
対応機種 |
iOS Android |
開発元 | LiTMUS |
運営元 | LiTMUS |
販売元 | UUUM |
バージョン | 9.16.0(2023年8月15日) |
人数 |
1人 2人 - 10人(オンラインプレイ時) |
メディア | ダウンロード(約400MB) |
運営開始日 |
2019年6月25日 終了日:2023年11月9日 |
最新版 | 9.16.0/ 2022年10月27日 |
対象年齢 |
iOS : 9歳以上 Android : 全年齢 |
デバイス |
iOS Android |
必要環境 |
iOS 10.0以降 Android 4.4以降 |
エンジン | Unity |
対応言語 |
日本語 英語 中国語(繁体字) |
『脱獄ごっこ』(だつごくごっこ)は、UUUMにより配信されたスマートフォン向けゲームアプリ。サービス期間は2019年6月25日 - 2023年11月9日[1]。基本プレイ無料(アイテム課金制)。
人狼ゲームと脱出ゲームを組み合わせた非対称対戦型のオンラインマルチプレイゲームである本作は、UUUMとまいぜんシスターズの企画により開発され[2]、ベータテストを実施した後に配信された。
本作は「脱獄ごっこ」「ケイドロ」「5vs5」「チャンピオンリーグ」「プレイグラウンド」「1人で練習」の6種のゲームモードの他、プレイヤーをフレンドに追加したり、フレンドをパーティーに招待(フレンドのパーティーに参加)することができるソーシャル機能もある。
事実上の後継アプリとなる『脱獄ごっこ PRO』についても本項で扱う。
沿革
[編集]- 2019年
-
- 6月25日 - ベータテスト開始。
- 7月 - 対戦形式「デュオ」が追加。
- 9月 - 正式リリース。シーズン1開始。
- 10月11日 - 100万ダウンロードを達成[3]。
- 2020年
- 2021年
- 2022年
- 2023年
-
- 7月18日 - サービス終了および課金機能の停止を発表。
- 11月9日 - サービス終了[1]。
ゲームシステム
[編集]- 基本ルール
-
- プレイヤーは市民と人狼に分かれる。
- 人狼は倒れても自己回復が可能。
- 武器は市民の場合、「パンチ」と他2つのランダムな武器が支給され、人狼の場合は「パンチ」、「人狼棒」、「足止めトラップ」、「変身」と他3つのランダムな武器が配布される。
- モードは、1人で練習、ケイドロ、脱獄ごっこ、5vs5、チャンピオンリーグ、プレイグラウンドがある。
- 脱獄ごっこ
-
- ゲームは市民3人、人狼1人に分かれて進行する。
- 制限時間は8分。
- 宝箱は60個、スイッチは6個ある。
- 時間切れになると人狼の勝利となる。
- ケイドロ
-
- ゲームは市民6人、人狼2人に分かれて進行する。
- 制限時間は8分。
- 宝箱は120個、スイッチは12個ある。
- 市民は倒れると牢屋に行く。
- 時間切れになると人狼の勝利となる。
- チャンピオンリーグ
-
- ゲームは市民は3人、人狼は1人に分かれて進行する。
- 宝箱は120個、スイッチは12個ある。
- 制限時間は8分であり、時間切れになると人狼の勝利となる。
- 人狼は人狼棒もしくはパンチで攻撃成功で少し回復することができる。
- 5vs5
-
- 二つのステージがある。
- ゲームは人狼・市民の区別がなく、赤チームと白チームに分かれて進行する。
- 制限時間は10分。
- 5つの拠点があり、チームはそれらを制圧することができる。制圧した拠点からは制圧したチームのみ有効な回復アイテムが一定時間ごと配出される。
- 先に敵本陣を破壊した方が勝ち。時間切れの場合は拠点の数やキル数、デス数で勝敗が決まる。
- プレイグラウンド
-
- 自分で制限時間やスイッチの数などルールを自由に決めることができる。
- 2人以上8人以下でしかプレイ出来ない。
- 経験値などの報酬は得ることができない。
- パーティーリーダーのみルールを設定できる。
- 一人で練習
-
- 変身以外の武器が使用可能で、武器の弾が切れても即時回復する。
- 時間制限はなし。
- 現在使えるマップを自由に選択できる。
- 市民・人狼
- ゲームモードが脱獄ごっこ・ケイドロ・チャンピオンリーグのいずれかの場合、市民と人狼それぞれのチームに分かれて進行する。
- 市民
- 市民はスイッチを押して脱獄するか、人狼を撃破すると勝ちとなる。人狼に全市民を倒されたり、自身がリタイアすると負け(リタイアした場合は自分のみ)となる。時間切れの場合も負けとなる。
- 人狼
- 人狼は市民を全員倒すか、時間切れになると勝ちとなる。全市民に脱獄されたり、自己回復中に撃破されると負けとなる。
制作
[編集]背景
[編集]本作の開発者であるUUUMの戸塚友は「ファミ通App」とのインタビューの中で、人づてに聞いた話として、『チャリ走』とHIKAKINのコラボレーションなどから同社所属のクリエイターのゲームに需要があることに気づいたことがきっかけで、2014年からゲームアプリの配信を行っていたという[2]。また、この当時はゲーム実況の可否やメーカーへの許諾の要否などの判断が難しかったことも影響していると戸塚は話している[2]。戸塚によると、当初UUUMは自社配信すれば儲かると考えていたが、クリエイターのファンというターゲットを越えた利益を出すのは厳しかったといい、実際ヒットしたのも『青鬼オンライン』といった既存のヒット作の派生作品だった[2]。
開発
[編集]戸塚は2018年にUUUMに入社した初めてのゲームプログラマーであり、もともとゲームを作りたいと考えていたUUUM所属のクリエイターまいぜんシスターズから、マネージャーを通じてオファーを受けた[2]。まいぜんシスターズにとって初めてのゲーム開発であるため、当初はスモールステップとして小規模なシンプルゲームを想定していた[2]。一方、UUUMは『青鬼オンライン』の経験から大規模な作品のほうが売れるだろうと考えていたため、戸塚の提案で非対称型対戦アクションゲームとなった[2]。その後、まいぜんシスターズから本作の根幹となる企画が提出された[2]。
戸塚は彼らについて、「日本一のゲームを作りたい!」という夢を持っていることに加え、YouTubeへの動画投稿を通じてユーザーのことを観察しており、一般ユーザーの目線から物事をみて、必要なものを見出すバランス感覚に優れていたと話しており、安心して一緒に仕事できたと振り返っている[2]。
その後、まいぜんシスターズはメインで企画をしつつ、開発の初期段階の監修にも携わった[2]。開発が進んだ段階で今のユーザーの求めているものではないということで作り直しが生じた例はあったものの、話を聞けば納得できるものだったので、もめることはなかったという[2]。2020年の時点においても、ミーティングを通じてアイデアを提供しているという。また、ユーザーの反応はまいぜんシスターズの動画を見て判断するという[2]。
一方プログラミングからイラストまでは戸塚がほぼすべて一人でこなしていた[2]。戸塚は「ファミ通App」とのインタビューの中で、デザイナーを手配してもらえるかと思っていたが、そうでもなかった分、自由に作れたとも振り返っている[2]。
脱獄ごっこ PRO
[編集]ジャンル | 3Dアクション |
---|---|
対応機種 |
iOS Android |
開発元 |
Aiming/LiTMUS →LiTMUS |
運営元 | LiTMUS |
販売元 | UUUM |
バージョン | 7.2.0(2024年4月17日) |
人数 |
1人 2人 - 10人(オンラインプレイ時) |
運営開始日 | 2022年11月17日 |
最新版 | 7.2.0/ 2024年4月17日 |
対象年齢 |
iOS : 9歳以上 Android : 3歳以上 |
デバイス |
iOS Android |
必要環境 |
iOS 10.0以降 Android 7.0以降 |
エンジン | Unity |
対応言語 | 日本語 |
その他 | 脱獄ごっこPRO公式サイト |
『脱獄ごっこ PRO』(だつごくごっこプロ)はUUUMより配信されるスマートフォン向けゲームアプリ。2022年11月17日サービス開始[13]。基本プレイ無料(アイテム課金制)。
『脱獄ごっこ』のリニューアル版として2022年9月に発表された。AimingとUUUMの子会社のLiTMUSの共同開発[14]。『脱獄ごっこ』のサービス終了により同作の事実上の後継アプリとなる。
グラフィックやバグの修正などの改良がされている。また、ミッション機能やキャラクターごとの性能が後に追加された。
沿革 (PRO)
[編集]2022年9月5日、「脱獄ごっこ3周年記念オンラインイベント」において、冬に新作『脱獄ごっこPRO』がリリースされる予定であることが発表された[15]。11月4日に配信日が11月17日に決定したことが発表され[16]、11月17日から配信を開始した[17]。
2023年2月22日、新モード「バトロワ」が実装された[18]。2023年8月1日、公式アンバサダー・カラフルピーチ考案の新モード「監獄かくれんぼ」が実装された[19]。
2024年7月2日、Aimingが開発元としての役割を移管する形で開発より離脱、以降はLiTMUSの単独開発となる[20]。
独自のモード
[編集]- ヨコロワ
- バトロワの2Dバージョン。
- 横向きのバトロワ。
- 1人チーム5人の5チームで戦う。
- 専用のヨコロワデッキを使用し、
- うまくスキンをセットして、武器を選ぶことができる。
- また、このモードのみ自由なスキンの見た目で戦うことができる。
- バトロワ
- 1チーム1人の10人10チームで戦う「ソロモード」と1チーム2人の10人5チームで戦う「デュオモード」と1チーム3人の9人3チームで戦う「トリオモード」がある[18]。
- プレイヤーはステージの宝箱を開ける・プレイヤーが倒れた時にドロップするプレゼントボックスを回収することによってアニマルアイテム(AI)[注 1]を手に入れることができ、スーパーアニマルアイテム(SPAI)[注 2]は時間経過で手に入る。
- 監獄かくれんぼ
『脱獄ごっこPRO』公式アンバサダーであるカラフルピーチにより考案されたモードであり、1人の看守が3人の囚人を追いかける内容である[21]。看守は囚人を全員ダウンさせるか時間切れに追い込むことで勝利となる[21]。囚人は1人でも脱獄に成功することで勝利となる。脱獄に際しては、ステージ各所にある宝箱を作業場に集めて鍵を作成し、ステージ中心にある鍵穴に差し差し込んでゴールを出現させる必要がある[21]。
看守は2種類の専用スキンを持ち、それぞれ囚人を追い詰めるためのアイテムを所持している。看守は一定時間が経過すると専用のアイテムが使用でき、囚人を見つける・ダメージを与えるなどの効果を持つが、囚人はロッカーに入ることで効果を無効化できる[21]。また、看守は囚人の入ったロッカーを破壊することができ、入っていたロッカーを破壊された囚人は一定時間硬直する[21]。
囚人は攻撃でダウンすると鎖を巻き付けられるが、しばらく自分で鎖を解こうとするか他の囚人に解いてもらうことで復帰することができる[21]。囚人同士が近くにいると足が速くなり、少しずつ回復する[21]。
漫画
[編集]コミカライズが『月刊コロコロコミック』(小学館)にて2022年1月号より2024年6月号まで連載[22][23]。
漫画は高出なおたかが担当[22]。コミカライズは、悪ガキで配信者の少年・ダッシュを主人公として描くストーリー[22][24]。
第1話にはHIKAKINとネフライトがゲストとして登場している[22]。同年5月号に掲載された話ではフィッシャーズも登場[25]。
- UUUM株式会社 / LiTMUS株式会社(原作・監修)・高出なおたか(漫画)『脱獄ごっこ』小学館〈コロコロコミックス〉、既刊5巻(2024年7月26日現在)
- 2022年8月26日発売[24][26]、ISBN 978-4-09-143543-9
- 2023年2月28日発売[27]、ISBN 978-4-09-143583-5
- 2023年8月28日発売[28]、ISBN 978-4-09-143634-4
- 2024年2月28日発売[29]、ISBN 978-4-09-143689-4
- 2024年7月26日発売[30]、ISBN 978-4-09-149753-6
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b UUUM [@DastugokuGokko] (2023年11月9日). "【脱獄ごっこ運営からのお知らせ】". X(旧Twitter)より2023年11月9日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “若い世代に人気沸騰中の『脱獄ごっこ』開発者にインタビュー!成功の秘訣はUUUMならではの強みを活かした開発体制!?”. ファミ通App (2020年6月19日). 2021年9月9日閲覧。
- ^ “UUUMの最新ゲームアプリ『脱獄ごっこ』が100万ダウンロード突破!〜感謝を込めて、記念キャンペーン実施!〜”. 2021年12月25日閲覧。
- ^ “祝200万DL!『脱獄ごっこ』新規マップ 「シャーク・シップ」を実装!”. 2021年12月25日閲覧。
- ^ “祝300万DL!『脱獄ごっこ』新規マップ 「天国への階段」を実装!”. 2021年12月25日閲覧。
- ^ “祝 『脱獄ごっこ』1周年 & 400万ダウンロード突破! 〜記念イベント・キャンペーン開催のお知らせ〜”. 2021年12月25日閲覧。
- ^ “「脱獄ごっこ」500万ダウンロード突破! 記念キャンペーン開催決定!”. 2021年12月25日閲覧。
- ^ “「脱獄ごっこ」「青鬼シリーズ」 累計ダウンロード数2000万突破! 〜記念キャンペーン開催のお知らせ〜”. 2021年8月29日閲覧。
- ^ “UUUM、『脱獄ごっこ』が700万ダウンロードを突破! 記念キャンペーン開催決定 | gamebiz”. 2021年9月6日閲覧。
- ^ “「脱獄ごっこ」800万ダウンロード突破!記念キャンペーン開催決定!”. 2021年12月25日閲覧。
- ^ “「脱獄ごっこ」900万ダウンロード突破!記念キャンペーン開催決定!”. 2022年4月14日閲覧。
- ^ “「脱獄ごっこ」 GW限定キャンペーン開催!ギフト機能とLINEスタンプも登場! | UUUM(ウーム)”. 「脱獄ごっこ」 GW限定キャンペーン開催!ギフト機能とLINEスタンプも登場! | UUUM(ウーム). UUUM. 2022年5月6日閲覧。
- ^ “LiTMUSとAiming、オンラインマルチ対戦アクションゲーム「脱獄ごっこ」の最新作『脱獄ごっこPRO』を配信開始”. gamebiz (2022年11月17日). 2022年11月21日閲覧。
- ^ “AimingとLiTMUS、オンラインマルチ対戦ゲーム『脱獄ごっこ』をリニューアルした『脱獄ごっこPRO』を共同開発中! 本日より事前登録を開始”. gamebiz (2022年9月6日). 2024年1月17日閲覧。
- ^ “新作アプリ『脱獄ごっこPRO』2022年冬リリース予定! 『脱獄ごっこ』3周年記念オンラインイベントまとめ”. ファミ通App (2022年9月5日). 2024年1月21日閲覧。
- ^ “「脱獄ごっこPRO」,11月17日にリリースへ。最大4つの限定アクセサリーを受け取れる前夜祭イベントも開催中”. 4Gamer.net (2022年11月4日). 2024年1月21日閲覧。
- ^ “LiTMUSとAimingが共同開発した「脱獄ごっこPRO」配信開始。新マップ“月面基地”では重力が弱くなる新ギミック登場”. 4Gamer.net (2022年11月17日). 2024年1月21日閲覧。
- ^ a b “「脱獄ごっこPRO」バトロワモードを,2023年2月22日に実装”. 4Gamer.net (2023年2月21日). 2024年1月21日閲覧。
- ^ “「脱獄ごっこPRO」カラフルピーチ考案の新モード「監獄かくれんぼ」が8月1日に実装!”. Gamer (2023年7月26日). 2024年1月21日閲覧。
- ^ “Aiming、LiTMUSとの共同開発による『脱獄ごっこ PRO』の開発元としての役割を移管”. gamebiz (2024年7月2日). 2024年8月2日閲覧。
- ^ a b c d e f g “LiTMUSとAiming、『脱獄ごっこPRO』の公式アンバサダー・カラフルピー チが考案した新モード「監獄かくれんぼ」モードを実装! | gamebiz”. gamebiz【ゲームビズ】 (2023年7月26日). 2023年12月9日閲覧。
- ^ a b c d “ゲーム「脱獄ごっこ」がコロコロでマンガ化、第1話にはHIKAKIN&ネフライトが登場”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年12月24日) 2022年9月6日閲覧。
- ^ 高出なおたか「脱獄ごっこ」『月刊コロコロコミック』2024年6月号、小学館、2024年5月15日、726頁。
- ^ a b “HIKAKINやフィッシャーズも登場、人狼脱出ゲーム「脱獄ごっこ」マンガ版1巻”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年8月26日) 2022年9月6日閲覧。
- ^ “コロコロ創刊45周年!歴代表紙閲覧できる金色の団員証やカービィのステッカー”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年4月15日) 2022年9月6日閲覧。
- ^ “脱獄ごっこ 1”. 小学館. 2022年9月6日閲覧。
- ^ “脱獄ごっこ 2”. 小学館. 2023年2月28日閲覧。
- ^ “脱獄ごっこ 3”. 小学館. 2023年12月9日閲覧。
- ^ “脱獄ごっこ 4”. 小学館. 2024年2月28日閲覧。
- ^ “脱獄ごっこ 5 | 書籍”. 小学館. 2024年7月26日閲覧。
関連項目
[編集]- LiTMUS
- 脱出ゲーム
- 逃走ごっこ - フジテレビの番組『run for money 逃走中』とのコラボレーション
外部リンク
[編集]- 運営会社Litmus公式サイト
- 脱獄ごっこ公式サイト
- 脱獄ごっこ PRO公式サイト
- 脱獄ごっこ (@datsugokugokko) - X(旧Twitter)