鴻島 (統営市)
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(統営鴻島のウミネコの繁殖地から転送)
鴻島 | |
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2018年の鴻島 | |
所在地 | 韓国慶尚南道統営市 |
所在海域 | 日本海(朝鮮海峡) |
座標 | 北緯34度31分52秒 東経128度43分53秒 / 北緯34.53111度 東経128.73139度座標: 北緯34度31分52秒 東経128度43分53秒 / 北緯34.53111度 東経128.73139度 |
面積 | 0.09838 km² |
海岸線長 | 0.6 km |
最高標高 | 115 m |
プロジェクト 地形 |
鴻島 | |
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各種表記 | |
ハングル: | 홍도 |
漢字: | 鴻島 |
発音: | ホンド |
ローマ字転写: | Hong-do[1] |
鴻島(ホンド、朝: 홍도)は、朝鮮海峡にある大韓民国の無人島[2]。行政上は慶尚南道統営市に属する。
概要
[編集]鴻島は日本海と東シナ海に接続しており、統営から南東に50 km、巨済島から南に21 km離れている。47 kmの東には日本の対馬がある[3][4]。
島の面積は98,380 m2で[5]、島の南部には115 mの最高標高地点があり、45°以上の急勾配の岸壁がそびえる[6]。
歴史
[編集]大韓帝国時代末期の1906年3月に灯台が設けられ、韓国で3番目に古い歴史を持つ近代灯台となった[5]。
第二次世界大戦以前の構想である朝鮮海峡トンネル(大東亜縦貫鉄道)では、鴻島に作業坑を設け、島の地下を経由して対馬と馬山を接続することが計画された[7]。
日本海軍は1個中隊の兵力をこの島に駐留させて砲陣地を構築し、大戦中は軍事標的となり、灯台は連合国軍の爆撃で破壊された。今日でも島の各所で砲陣地を構築した痕跡を見つけることができるという[5]。
灯台は1954年11月に復旧され、1996年10月に無人化された[7]。
ウミネコの繁殖地
[編集]鴻島はウミネコの繁殖に適した条件を揃えており、毎年4月になると数万のウミネコが産卵のために飛来する。島全体が大韓民国指定天然記念物第355号に指定されている[2][3][5][6][8][9]。
植物相
[編集]島に分布するヒゲスゲは、鳥の営巣に用いられている。ツバキ・オプンティア属のサボテン(Opuntia ficus-indica)・ザゼンソウ・タンポポが自生している[6]。
また、近年は地球温暖化の影響と見られるマルバツユクサの生息が確認されている[2]。
脚注
[編集]- ^ 國家教育研究院, ed (2014). 外國地名譯名(第四版). 國家教育研究院. p. 1153. ISBN 978-986-04-4072-0
- ^ a b c “地球温暖化で鴻島のカモメの繁殖期が早まった”. www.donga.com. 東亜日報 (2019年5月7日). 2019年5月28日閲覧。
- ^ a b “4월 무인도서 '홍도' 선정…국내 최대 갈매기 번식지” (朝鮮語). www.msn.com (2018年4月2日). 2019年5月28日閲覧。
- ^ Lee et al. 2006, p. 604.
- ^ a b c d “남해안 비경 환상의 섬 (22) 통영 홍도” (朝鮮語). 경남신문 (2010年6月10日). 2019年5月28日閲覧。
- ^ a b c Lee et al. 2006, p. 603.
- ^ a b 小野田滋「朝鮮海峡トンネル計画とその経緯」(PDF)『土木史研究 講演集』第34巻、2014年、199-207頁、CRID 1520290884997463040、2019年5月28日閲覧。
- ^ Lee, Kwon & Yoo 2005, p. 2.
- ^ Lee, Kwon & Yoo 2005, p. 3.
参考文献
[編集]- Lee, Who-Seung; Kwon, Young-Soo; Yoo, Jeong-Chil; Song, Mi-Young; Chon, Tae-Soo (2006), "Multivariate analysis and self-organizing mapping applied to analysis of nest-site selection in Black-tailed Gulls", Ecological Modelling, vol. 193, pp. 601–614, doi:10.1016/j.ecolmodel.2005.08.043。
- Lee, Who-Seung; Kwon, Young-Soo; Yoo, Jeong-Chil (2005), "Status of the Breeding Population of Black-tailed Gulls on Hongdo Island, Korea" (PDF), Pacific Seabirds, Pacific Seabirds Group, vol. 32, no. 1, pp. 1–45, 2017年11月26日閲覧。, KBytes: 3400