硫黄細菌
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硫黄細菌 | |||
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硫黄細菌(いおうさいきん)とは、硫黄および硫化物を酸化する細菌の総称[1]。
チオバクテリウム、チオバチルス、チオスピラ、ベッギアトアなどが主な属である[1]。
H₂S+1/2O₂=H₂O+S+176kJ
ベッギアトア属などはこのとき発生するエネルギーで炭酸同化すなわち化学合成を行う。
上記のような化学合成生物である硫黄細菌のほかに、光合成細菌である緑色硫黄細菌・紅色硫黄細菌などを含めて硫黄細菌とよぶ場合もある[2]。有色バクテリア中のクロロビウムは沼水に生育し、嫌気的に硫化水素を電子受容体として光合成する。紅色硫黄細菌はバクテリオクロロフィルを持ち、光合成を行う。
チオバクテリウムは海水にいるもの、一般の土壌にいるものなどがあり、桿菌で非運動性である。 チオバチルスは水中または土壌中におり、小さな桿菌で非運動性または一端に鞭毛を有して泳ぐ。 チオスピラはやや曲がった桿菌で、両端がややとがり、鞭毛をもって泳ぐ。 ベッギアトア属は大きく、下水溝などに肉眼でも認められるような糸状体をつくる。 チオスリックス属もまた糸状で、硫化水素の存在する水中に住み、細菌内に、硫黄粒を形成する。