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流紋岩

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
石英粗面岩から転送)
流紋岩

流紋岩(りゅうもんがん、英語: rhyolite)は、火山岩の一種。花崗岩深成岩)と同等である成分の火山岩である。

「流紋岩」の名称は、マグマの流動時に形成される斑晶の配列などによる流れ模様(流理構造)がしばしば見られることによる。以前は、流理構造の見られないものを「石英粗面岩(せきえいそめんがん、liparite)」と呼んでいたが、現在では流紋岩に統一され、石英粗面岩の名称は用いられない。

火山岩は岩石全体の成分(特にSiO2の比率)で分類され、流紋岩はSiO2が70%以上のもの。通常は斑状組織を持つ。色は白っぽいことが多いが、噴出条件や結晶度などにより多様である(黒い流紋岩もあるので色だけでは判断できない)。

斑晶および石基として、無色鉱物である石英長石(カリ長石・斜長石)、有色鉱物である黒雲母角閃石等を含む。

流紋岩とデイサイトの中間的な性質の火山岩を流紋デイサイトrhyodacite)と呼ぶことがある。

特殊な流紋岩

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黒曜岩(黒曜石、obsidian)
石基がガラス質で、ガラス光沢のあるもの。
ピッチストーン(松脂岩、pitchstone)
石基がガラス質で、樹脂光沢のあるもの。
パーライト(真珠岩、perlite)
石基がガラス質で、丸い割れ目の多数あるもの。
リソイダイト(木目岩、Resoidite)
石基が潜晶質の珪長質で、緻密でほとんど斑晶を含まないもの。

関連項目

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参考文献

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  • 久城育夫; 荒牧重雄; 青木謙一郎『日本の火成岩』岩波書店、1989年。ISBN 4-00-005766-9 
  • 豊遙秋; 青木正博『検索入門 鉱物・岩石』保育社、1996年。ISBN 4-586-31040-5