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夜田わけい

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
矢田和啓から転送)
夜田 わけいやだ わけい
ペンネーム 夜田 わけいやだ わけい
言語 日本語
教育 静岡大学農学部
アルバータ大学
ジャンル 詩、小説、SF
主な受賞歴 「100年後の成都」SFコンテスト 特別賞
第十一回空想科學小説コンテスト 選外努力賞
公式サイト https://www.resume.id/wakei_yada
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(やだ わけい)は、日本作家

経歴

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新潟県に生まれ、神奈川県横浜市に育つ。静岡大学農学部環境森林科学科卒業。在学中にカナダアルバータ大学に留学し、哲学と森林学を聴講[1]

2019年11月に行われた第五回中国国際科幻大会で、「100年後の成都」SFコンテストの特別賞を受賞した[2][3]


2024年7月に刊行された「SFファンジン」の空想科學小説コンテストにて、作品『えっぐ/エッグ/ヱッグ!』で選外努力賞を受ける。 審査委員長は夢枕獏、審査委員はひかわ玲子巽孝之菊池誠阿部毅[4]

選評で、ひかわ玲子に「彼の世界に対する視野の鋭さみたいなものには、わたしは敬意を感じます」「問題意識というのはSFとしてすごいものだと思うんですよ。筒井康隆もやっぱりそういうところがあったじゃないですか」「彼は筒井康隆になる資質は持っているかもしれない」等述べている。夢枕獏は「これ、全面否定しちゃまずいなと思う」とし、巽孝之は「昆虫食に関して彼は一貫してこだわっていて、ブレがない」「彼は詩人でもあるので、結構シュールレアリスム的な文章というのも意識している」「これは完全に筒井康隆さんの『バブリング創世記』(『定本バブリング創世記』として徳間文庫より刊行)へのオマージュだと思うんです」等述べている。菊池誠は「夜田さんの独特の謎のユーモアがあって」等述べている[5]

作品

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  • エターナロイド
初出はLINEノベル。続編の『エターナロイド:リメンバー』は青春小説大賞の最終候補になった[6]。その後、その続編『エターナロイド∮アッチェレランド:||』と3つまとめて1つにした書籍版を電子(2020年12月)、紙版(2022年2月 ISBN 979-8750309344)と出版。
  • パレット上の戦火
noteのWEB連載。2021年6月〜2022年4月まで連載[7][8]
SFファンジンの空想科學小説コンテストで最終候補に残っており、その作品は『2100』へと結実した[9][10][11]

その他、電子書籍としてチャかシズムを刊行している[12]

蟲医シリーズも出版している。

書籍掲載

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  • 詩と思想(土曜美術社出版)
    • 「道」掲載(2016年8月号)
    • 「Bから始まる音」掲載(2017年3月号) 
  • 『詩と思想詩人集2017』に「海が細胞分裂する」掲載(2017年8月)
  • SFファンジンに写真詩「Der Schnelle Spuk」掲載(2017年7月、61号)
  • 詩と思想の特集「地域からの発信――前橋」に『詩人の聖地前橋――ヒツクリコ ガツクリコ展を訪れて――』寄稿(2018年4月号)[13]
  • 詩と思想『風の広場』(2020年11月)[14]

翻訳

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  • Tokyo Poetry Journal Vol.4に「ヒョウカ、ライガイ」の英訳掲載(抄訳、翻訳はAndrew Campana、2017年)[15]

編集協力

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エピソード

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  • 哲学者永井均の著作『哲学的洞察』にX(当時Twitter)の投稿が引用された[16]
  • 2016年10月静岡大学にて、アーティスト・詩人のni_kaと二人展『現代を生きるモジュール展』を企画しアーティストとして参加した[17]
  • 昆虫食を好んで食べる。ライフワークとする蟲医シリーズの作品中には、昆虫食が出てくる[18][19]。第61回SF大会「Sci-con」2023・第62回SF大会「やねこんR」2024にて、SF大会では珍しい昆虫食のイベントを行った[20][21][22]

参考文献

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  1. ^ 本人のRESUME”. 2021年1月23日閲覧。
  2. ^ 藤井太洋さんのツイート”. 2021年1月23日閲覧。
  3. ^ 100年后的成都啥模样?科幻作品让人脑洞大开!”. 2021年1月23日閲覧。
  4. ^ SFファンジン68号 p49
  5. ^ SFファンジン68号 p63-67
  6. ^ もう発表があったので言いますが… 本人Twitter”. 2021年3月22日閲覧。
  7. ^ UMA CREW PROJECT (2021年6月9日). “探検日誌:【パレット上の戦火】のこと”. 2021年7月23日閲覧。
  8. ^ 【パレット上の戦火】 あとがき” (2022年4月22日). 2023年1月21日閲覧。
  9. ^ SFファンジン62号、185〜221ページ
  10. ^ SFファンジン63号、291〜312ページ
  11. ^ SFファンジン64号、136〜154ページ
  12. ^ 【チャかシズム】”. 2023年1月21日閲覧。
  13. ^ 詩と思想ページ”. 土曜美術社出版 (2018年3月29日). 2021年3月22日閲覧。
  14. ^ 『詩と思想』p164-168,(2020年11月)
  15. ^ Tokyo Poetry Journal Vol.4、90-92ページ
  16. ^ 永井均『哲学的洞察』(青土社)(電子版p.233)
  17. ^ https://www.lib.shizuoka.ac.jp/wordpress/wp-content/uploads/s-gallery/exhibition55.pdf
  18. ^ https://www.amazon.co.jp/dp/B0BWHFNSZ4?binding=kindle_edition&ref_=dbs_s_ks_series_rwt_tkin&sr=1-6
  19. ^ https://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/B0BRTJKKFP
  20. ^ https://www.scicon.jp/kikaku-timetable.html
  21. ^ https://togetter.com/li/2200765
  22. ^ https://www.yanecon.com/archives/402

関連項目

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外部リンク

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