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盧彦勳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
盧彦勲から転送)
盧彦勳
Yen-Hsun Lu
2016年エイゴン・サービトン・トロフィーでの盧彦勳
基本情報
フルネーム Yen-Hsun Lu
愛称 レンディー(Rendy)
国籍 中華民国の旗 中華民国
出身地 桃園県 (現:桃園市)
居住地 桃園市
生年月日 (1983-08-14) 1983年8月14日(41歳)
身長 180cm
体重 74kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2001年
引退年 2021年
ツアー通算 3勝
シングルス 0勝
ダブルス 3勝
生涯通算成績 225勝324敗
シングルス 162勝231敗
ダブルス 63勝93敗
生涯獲得賞金 4,915,463 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 3回戦(2009・12)
全仏 2回戦(2013・15)
全英 ベスト8(2010)
全米 2回戦(2008・13・17)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 3回戦(2005)
全仏 2回戦(2012・21)
全英 3回戦(2010)
全米 3回戦(2009・13)
4大大会最高成績・混合ダブルス
全豪 2回戦(2005)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 33位(2010年11月1日)
ダブルス 86位(2005年1月31日)
2022年6月19日現在

盧 彦勳(ルー・イェンスン、英語表記:Yen-Hsun Lu、1983年8月14日 - )は、台湾桃園県出身の男子プロテニス選手。

台湾テニス選手として初めてシングルスランキングトップ100位内に入った選手である。身長180cm、体重74kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。ATPツアーでシングルス優勝はないが、ダブルスで3勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス33位、ダブルス86位。

選手経歴

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ジュニア時代

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ジュニア時代にシングルス最高位3位、世界スーパージュニアテニス選手権大会シングルス準優勝などの記録を残してきた盧は2001年にプロ入り。同年から男子テニス国別対抗戦・デビスカップチャイニーズタイペイ代表選手に選ばれる。

2004年 アテネ五輪初出場

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2004年でのウィンブルドン選手権の前哨戦として知られるクイーンズ・クラブ選手権の2回戦で当時世界ランキング3位のギリェルモ・コリアを6-2, 6-4のストレートで破った事により注目を浴びるようになる。同年にはアテネオリンピックのチャイニーズタイペイ代表選手としてシングルス部門に初出場したが、1回戦でヤルコ・ニエミネンに敗れている。

2008年全米オープンでの盧彦勳

2005年 ツアーダブル初優勝

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2005年にはダブルスでも顕著な記録を残し、年初の大会として知られるチェンナイ・オープンにおいてライナー・シュットラーと組んで出場したダブルスの決勝でマヘシュ・ブパシ/ヨナス・ビョルクマン組を下しATPツアーのダブルス初優勝。続く全豪オープンでは鈴木貴男とのペアでダブルス部門に出場。3回戦進出の記録を残した。その後ツアーレベルでは暫く1、2回戦敗退が続いていたが、ツアー下部のチャレンジャーシリーズで着実にランキングを上昇させた。

2008年 北京五輪3回戦進出

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2度目のオリンピック出場となった2008年北京五輪では1回戦で第6シード、当時世界ランキング6位のアンディ・マリーをストレートで下す番狂わせを演じ、ユルゲン・メルツァーとの3回戦まで進出した。

2010年 ウィンブルドンベスト8

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2010年ウィンブルドンでは4回戦でアンディ・ロディックを4-6, 7-6(3), 7-6(4), 6-7(5), 9-7で破り、台湾人初のベスト8進出を果たした。準々決勝ではノバク・ジョコビッチに3-6, 2-6, 2-6で敗れた。

2012年 ツアーダブルス2勝目

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2012年7月のロンドン五輪で3度目のオリンピックに出場したが、1回戦でチュニジアマレク・ジャジリに6-7(12), 6-4, 3-6で敗れた。9月のタイ・オープンではダナイ・ウドムチョクと組んだダブルスで決勝に進出。エリック・ブトラック/ポール・ハンリー組を6-3, 6-4で破り7年ぶりのダブルス2勝目を挙げた。

2014年 アジア競技大会銀メダル

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2014年2月のハイネケン・オープンで準決勝で世界ランク3位のダビド・フェレールを6-4, 7-6(4)で破り、初のシングルス決勝に進出した。決勝ではジョン・イズナーに6–7(4), 6–7(7)で敗れ初優勝を逃した。また8月のシンシナティ・マスターズの2回戦で世界ランク5位のトマーシュ・ベルディヒを3-6, 6-3, 6-4で破り、3回戦まで進出した。

9月には仁川アジア競技大会に出場した。そのために当初エントリーしていたチャイナ・オープンを欠場することとなったが、この欠場に対しATPは盧に対し罰金と3年間の出場停止処分を受けることになると警告した[1]。結局盧はアジア競技大会に出場し、シングルスの決勝に進出したが、西岡良仁に2-6, 2-6で敗れ、銀メダルを獲得した。アジア競技大会出場に対して盧は罰金処分を受けたが、出場停止処分はなかった[2]

2015年 ツアーダブル3勝目

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2015年1月のチェンナイ・オープンジョナサン・マレーと組み、決勝でレイベン・クラーセン/リーンダー・パエスに勝利し、ダブルス3勝目を挙げた。

ATPツアー決勝進出結果

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シングルス: 1回 (0勝1敗)

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大会グレード
グランドスラム (0-0)
ATPワールドツアー・ファイナル (0-0)
ATPワールドツアー・マスターズ1000 (0-0)
ATPワールドツアー・500シリーズ (0-0)
ATPワールドツアー・250シリーズ (0–1)
サーフェス別タイトル
ハード (0-1)
クレー (0-0)
芝 (0-0)
カーペット (0-0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2014年1月11日 ニュージーランドの旗 オークランド ハード アメリカ合衆国の旗 ジョン・イズナー 6–7(4), 6–7(7)

ダブルス: 6回 (3勝3敗)

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結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2005年1月9日 インドの旗 チェンナイ ハード ドイツの旗 ライナー・シュットラー インドの旗 マヘシュ・ブパシ
スウェーデンの旗 ヨナス・ビョルクマン
7-5, 4-6, 7-6(4)
準優勝 1. 2007年9月16日 中華人民共和国の旗 北京 ハード 南アフリカ共和国の旗 クリス・ハガード 南アフリカ共和国の旗 リック・デ・フスト
オーストラリアの旗 アシュリー・フィッシャー
7–6, 0–6, [6–10]
準優勝 2. 2010年1月10日 インドの旗 チェンナイ ハード セルビアの旗 ヤンコ・ティプサレビッチ スペインの旗 マルセル・グラノリェルス
スペインの旗 サンティアゴ・ベントゥーラ
5–7, 2–6
優勝 2. 2012年9月30日 タイ王国の旗 バンコク ハード
(室内)
タイ王国の旗 ダナイ・ウドムチョク アメリカ合衆国の旗 エリック・ブトラック
オーストラリアの旗 ポール・ハンリー
6-3, 6-4
優勝 3. 2015年1月11日 インドの旗 チェンナイ ハード イギリスの旗 ジョナサン・マレー 南アフリカ共和国の旗 レイベン・クラーセン
インドの旗 リーンダー・パエス
6–3, 7–6(4)
準優勝 3. 2015年5月23日 スイスの旗 ジュネーヴ クレー 南アフリカ共和国の旗 レイベン・クラーセン コロンビアの旗 フアン・セバスティアン・カバル
コロンビアの旗 ロベルト・ファラ
5–7, 6–4, [7–10]

シングルス成績

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略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 通算成績
全豪オープン A LQ LQ 1R 1R 2R 1R 3R 1R 1R 3R 2R 2R 1R A 1R 7–12
全仏オープン A A LQ A A 1R A 1R 1R 1R 1R 2R 1R 2R 1R 1R 2–9
ウィンブルドン A LQ 2R 2R 1R 1R 1R 1R QF 3R 1R 2R 2R 1R 2R 1R 11–14
全米オープン LQ LQ 1R LQ LQ A 2R 1R 1R 1R 1R 2R 1R 1R 1R 2R 3–11

: 2013年全仏2回戦の不戦敗は通算成績に含まない

大会最高成績

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大会 成績
ATPファイナルズ A 出場なし
インディアンウェルズ 3R 2013
マイアミ 2R 2009-2014, 2017, 2021
モンテカルロ 2R 2014
マドリード 2R 2011
ローマ Q1 2004
カナダ 3R 2010
シンシナティ 3R 2014
上海 2R 2010, 2012, 2014
パリ 1R 2014
オリンピック 3R 2008
デビスカップ A 出場なし
ATPカップ A 出場なし

脚注

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  1. ^ “ATP threatens Lu with 3-year ban over conflict with Asian Games”. Central News Agency. (24 September 2014). http://focustaiwan.tw/news/aeas/201409240028.aspx 5 February 2017閲覧。 
  2. ^ Sabatier, Luke (30 September 2014). “Lu Yen-hsun runs out of gas in Asian Games tennis final”. Central News Agency. http://focustaiwan.tw/news/aeas/201409300013.aspx 5 February 2017閲覧。 

外部リンク

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