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レディーミクストコンクリート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
生コンクリートから転送)

レディーミクストコンクリート(英語:ready-mixed concrete)は、製造法によるコンクリートの種類で、工場練り混ぜをしてから打設現場に運送するコンクリートである。

JIS A 5308でレディーミクストコンクリートとして規定されている。生コンクリート生コンと呼ばれる。レミコン太平洋セメント登録商標である[1]

レミコンに対し、現場で練り混ぜをする方法を(打設から見て)現場練りや(練り混ぜから見て)直送などと呼ぶ。

製造

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練り混ぜとは、セメント骨材砂利)、混和剤などを配合し混ぜる工程である。レミコンはこの工程を工場で行ってから、打設現場に運送される。

工場へは、骨材はダンプトラックなどで入荷する。材の採取所のそばに工場があることも多い。骨材はふるい(ホッパ)により種類ごとに種別され、容器(サイロ、貯蔵ビンなどと呼ばれる)に貯蔵される。

材料を調合しコンクリートを作る設備はバッチャープラントと呼ばれる。上から材料が投入され、下るに従い次のようにコンクリートが出来上がる。

  • 材料はベルトコンベアで上から投入される。
  • 材料は種類ごとに貯蔵され、計量しミキサーに投入する。
  • ミキサーで練り混ぜられる。
  • 生コンクリートとして取り出され、車両に積み込まれる。

運送

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レミコンの運送には、途中で分離や凝結が起こらないよう、アジテータトラック(ミキサー車)で混ぜながら輸送する。ミキサーでも凝結を完全に防げるわけではなく、90分以内に現場に到着しなければならない[2]

種類

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  • 普通コンクリート
  • 軽量コンクリート
  • 舗装コンクリート

品質

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生コンクリートの試験等の様子。左はスランプ及びスランプフローの計測。中央は空気量の計測、その下は生コンの温度測定。右は固化後の強度試験に使われるサンプル。

レミコンの品質は、荷卸時点でチェックされる。JIS A 5308では強度(養生したうえで固化してからの経過日数により、プラントにて試験が行われる。現場での型枠などを外す時期の目安にもなる)、スランプ及びスランプフロー空気量温度塩化物含有量が規定されている。

脚注

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  1. ^ 登録番号第602090号
  2. ^ JIS A 5308

関連項目

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