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2006年12月28日 (木) 15:38時点における版
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エホバの証人は、米国で興ったキリスト教系の新興宗教団体。日本では第二次大戦後にひろまった為、新新宗教として分類される。ヘブライ語聖書(旧約聖書)をギリシャ語聖書(新約聖書)と同列に扱い原典を字義どおり忠実に解釈しようとするなど、米国に特徴的なキリスト教の原理主義的性格をもつ新興宗教。
日本の支部事務所の正式法人登記名は、ものみの塔聖書冊子協会 日本 東京都。また、米国の世界本部の法人登記名は Watch Tower Bible and Tract Society of Pennsylvania. という。「ものみの塔」の名はイザヤ書 21章8節 に由来する。なお、英国ではInternational Bible Students Association(国際聖書研究者協会)という法人名も用いている。
教義
特徴的な教義は以下のようなものである。
- 聖書は神の言葉で、真理である
- 神の名はエホバである
- イエス・キリストは神の独り子である
- 輸血の拒否(無輸血治療を求める)
- 参政権、兵役の拒否
- 格闘技、国旗敬礼、国歌斉唱、聖書に反する年中行事の拒否
- 神とサタンによって宇宙主権が争われているという世界観
- 1914年のキリストの臨在(目に見えない再臨)
- 「終わりの日」が1914年に始まり、ハルマゲドンは間近である
- ハルマゲドンを生きて通過する者がいる
- 古代ユダ王国は、ユダヤ人がバビロン捕囚から帰還した紀元前537年の70年前の、紀元前607年に滅んだ。(1914年を算定する基準となる年)
- 指導者は目に見えないイエス・キリストであり、1世紀以降に聖書に忠実だった者のうち、神に選ばれた14万4000人の者が、ハルマゲドン後、キリストと共に人類を支配する
- ハルマゲドン後に地球が楽園に回復し、死者が復活する。(神に忠実だった者と聖書を知る機会がなかった者)
- すべての信徒は戸別訪問による伝道活動を行う
- 聖書の道徳上の教えを守る
- いかなる人物にも宗教上の称号を用いない
- 聖書に反しない限り、人間の法にはすべて従う
- 神への献身の象徴として水の浸礼(バプテスマ)を受ける。(幼児洗礼をしない)
- 三位一体の否定。地獄、煉獄の否定、死後の魂の否定
論拠として主に教団が独自に翻訳した新世界訳聖書を使用する。黙示録の大淫婦バビロンをカトリック教会に代表される既成のキリスト教会および諸宗教とみなす。三位一体の否定や既成の教会への攻撃的立場などから、カトリック教会やプロテスタント系教会からは異端的宗派と扱われる場合がある。
起源と歴史
1879年にチャールズ・テイズ・ラッセル(Charles Taze Russell)によって出版された 「シオンのものみの塔およびキリストの臨在の告知者(Zion's Watch Tower and Herald of Christ's Presence)」が始まり。ラッセルの死後、内部分裂や幹部の煽動罪による投獄などを経て、組織の再編成をした後、1931年に従来の「聖書研究者(Bible Students)」という名称をやめ「エホバの証人 (Jehovah's Witnesses) 」(イザヤ43章10節に由来)という名称を採択した。主な財源は信者や、文書を受け取った人の自発的な寄付による。他に集会場などの不動産が教団名義に変更される場合がある。欧米では資産の投機が報道されることもあるが、経理の詳細は公開されていないので不明な部分が多い。
日本での活動
日本では、1926年に活動を開始した。初期の代表者として明石順三が知られるが、1947年、教団との関係を絶ち、それに伴い戦前の組織は事実上壊滅した。1949年、米国本部から宣教者が多数送り込まれ再組織化された。教団が公称する国内信者数は21万人超でキリスト教系の団体ではカトリックに次いで第二位。
社会的側面
輸血の拒否や、格闘技の拒否の主張に関する最高裁判例や、宗教を理由とする養育権、離婚訴訟、また脱会活動をめぐる保護・説得に関する裁判などが知られており、しばしば社会問題化している。 しかし医療面において、エホバの証人が裁判で勝ち取っている権利(インフォームドチョイス、インフォームド・コンセントなど)は患者の益となっており、その部分は高く評価されるべきである。