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2023年9月12日 (火) 01:50時点における版
デイヴ・ロジャース (Dave Rodgers) | |
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出生名 |
Giancarlo Pasquini (ジャンカルロ・パスクィーニ) |
別名 |
The Big Brother Marco Manzi Alkogan Robert Stone Patrick Holley Derek Simon Robert Newman Jill Sander Mario Ross Action Man |
生誕 | 1963年2月21日(61歳) |
出身地 | イタリア・マントヴァ |
ジャンル |
ディスコ ハイエナジー ユーロビート ポップ・ロック ハードロック ユーロダンス イタロダンス テクノ |
職業 |
シンガーソングライター 音楽プロデューサー レコーディング・エンジニア |
活動期間 | 1981年 - 現在 |
レーベル |
Time Records(1985年 - 1990年) Discomagic(1980年代 - 1990年) Flea Records(1990年 - 1991年) A-BEAT C(1990年 - 2010年) SUN FIRE RECORDS(2010年 - 2018年) Dave Rodgers Music(2018年 - 現在) |
共同作業者 |
ALEPH Rodgers, Contini & Sinclaire Hinoky Team |
公式サイト | Dave Rodgers Official Site |
デイヴ・ロジャース(Dave Rodgers、本名:ジャンカルロ・パスクィーニ(Giancarlo Pasquini)、1963年2月21日 - )は、イタリア・マントヴァ出身(在住)のユーロビートミュージシャン、シンガーソングライター、音楽プロデューサー、レコーディング・エンジニア。2020年現在は、レコードレーベル『Dave Rodgers Music』の主宰者である。身長174cm。
概要
本国やヨーロッパ諸国においては、1980年代のイタロ・ディスコ、ユーロビートを代表するバンド・「ALEPH」のヴォーカリストとして、『Fly To Me』(1985年)や『Fire On The Moon』(1986年)などのヒット曲で高い知名度を誇る。
日本でも、上述のヒット曲が『THAT'S EUROBEAT』などのコンピレーションで取り上げられたことにより「ALEPH」メンバーとしての活動で名を上げた後、1990年代に流行したダンス・パラパラで使われたユーロビートのコンピレーションアルバム『SUPER EUROBEAT』への楽曲提供のほか、1990年代中頃よりTMNや安室奈美恵などのJ-POPのプロデューサーとして楽曲のアレンジメントに携わり、日本におけるユーロビートの流行を牽引した。流行の最盛期となる1995年頃には、市場がほぼ日本のみのJ-POPにおいて、安室奈美恵『太陽のSEASON』(1995年)やV6『MUSIC FOR THE PEOPLE』(1995年)といった数十万枚の売り上げのヒット曲を連発するなど、日本において最も大きな商業的成功を収めたユーロビートミュージシャンの一人でもある。
略歴
1984年、バンド「ALEPH」のヴォーカルとして、本名名義で『IN YOUR EYES』(1984年)でデビュー。同年、マウロ・ファリーナの誘いでユーロビートの世界へ入る。
1985年、TIME Recordsより『Fly to Me』(1985年)でメジャーデビュー。イタリア国外での販売もなされたこの作品より「Dave Rodgers」の芸名を使い始める。2作目の『Fly to Me』と3作目の『Fire On The Moon』(1986年)が欧州各国のチャートにランクインするヒット曲となり、Alephはイタロ・ディスコを代表するバンドの一つとなった[1]。
1987年、デイヴ・ロジャース名義のデビュー曲「RICH AND FAMOUS」を発表。一方、ALEPH名義では1990年に活動を停止するまで『Big Brother』(1988年)など次々とヒットを重ね、ファリーナが抜けた後のTIME Recordsのメインソングライターとなる。また、この頃からDISCOMAGIC社を中心とした数多くのユーロビート系アーティストへ楽曲の提供・プロデュースを手掛けるようになった[2]。
1990年、クリエイティヴ面におけるレーベル上層部との対立や金銭における待遇面での不満などからTIME Recordsを脱退[3]、FLEA Recordsに移籍[4]。同年には、スラッシュメタルバンド・BULLDOZERのヴォーカリストであり、DISCOMAGIC社のA&Rでもあったアルベルト・コンティーニと共に、当時FLEA Recordsに在籍していたソングライター陣[5]と共に、A-BEAT C(正式にはRodgers & Contini Recordsの中の1レーベル[6])を設立した。
1991年、ユーロビートシンガーであるドミノ[7]と結婚し、同年10月19日には一人息子のフェデリーコが誕生。「Dave and Domino」としての活動も行っていたが、2004年頃に離婚。息子のフェデリーコも、「FREDDY RODGERS」として後に歌手デビューを果たしている[8]。
1992年、アンドレア・レオナルディ、コンティーニと共にユニット「RODGERS, CONTINI & SINCLAIRE」を結成[9]。この名義で数曲発表した。
1990年代以降は日本市場に重点を置いた活動を行い、ユーロビートのコンピレーションアルバムへの楽曲提供と並行に、多数の日本人ポップミュージシャンのユーロビートアレンジを手掛ける。
1992年9月23日にカヴァーアルバム「TMN SONG MEETS DISCO STYLE」を発表。「Get Wild」をはじめ、TM NETWORKの楽曲を全編英詞に書き直し、ユーロビートのアレンジに仕上げた。
1993年には「GET WILD MEETS TECHNO STYLE」を発表。それをきっかけにハウス、テクノ、ラップ等のコンピレーションアルバム『HOUSE REVOLUTION』シリーズにBULLDOZER、DJ ZORRO、MMMなどのアーティスト、グループに、テクノハウス、ハイパーテクノ等の楽曲提供、プロデュースを手掛けることになる。
1995年9月27日、THE ALFEEの高見沢俊彦と共同で、『the ALFEE MEETS dance』を発表した。DAVE RODGERS project名義で、デイヴと妻のドミノのヴォーカル、高見沢はトータルプロデュースとギターでの参加であった。 当時のフライヤーやCDジャーナル等では、「こぶしを上げずに腰を振れ」というキャッチコピーが記載されていた[10]。
1990年代後半には安室奈美恵・MAX・V6などの楽曲のプロデュースを数多く手がけた事で、日本で商業的に大きな成功を収めたユーロビート作家となり、avex traxとは約10年もの長期独占契約を結んでいた[11]。アニメ『頭文字D』では、「SPACE BOY」をはじめ他アーティストへの提供曲を含む多くの楽曲が劇中に使用されている。
2010年、アーティスト兼プロデューサーのFuturaと共に新レーベル「SUN FIRE RECORDS」を設立、活動を開始した。2011年7月11日には、Futuraと婚約していることをfacebook上で自ら明かしていた。2015年11月、facebookのプロフィールを「シングル」に変更したが、2016年1月20日、またfacebook上でFuturaとの結婚を発表。
2016年1月1日、Alephのデビュー30周年を記念し、「FLY TO ME」をリメイクした「FLY TO ME 2016」を「Aleph feat. Dave Rodgers」の名義でYouTubeに公開。
2018年、「SUN FIRE RECORDS」を離脱し、「Dave Rodgers Music」を創設。新規楽曲に加えて、A.BEAT-C時代のリメイク楽曲や他レーベルのカヴァー楽曲を積極的にリリースしており、POWERFUL T.、NORMA SHEFFIELDなど「SUN FIRE RECORDS」に移籍したアーティストやヴォーカリストのほかにも、ドミノ、KAIOH(フェデリーコ)、NUAGEなど「GoGo's Music」に移籍したアーティストや、BRIAN ICE(ファブリツィオ・リッツォロ)、MICKEY B.、エネリー・ゴードンなどユーロビートの新曲を発表していなかったアーティストが多数参加している。
デイヴ・ロジャース名義における代表曲
あくまでデイヴ・ロジャース名義の代表曲であり、全てではない。他名義の代表曲も省略する。
他名義の曲も含め、「Category:デイブ・ロジャースが制作した楽曲 」も参照のこと。
- SUN CITY
- 『MAHARAJA NIGHT HI-NRG REVOLUTION VOL.12』収録。ALEPH時代の「BIG BROTHER」をモチーフとしたアンサーソング的な楽曲。ゲストとしてジェニファー・バトゥンがギター演奏で参加。ジェニファーは同曲以降デイヴをはじめA.BEAT-Cのアーティストによる複数楽曲でもギターを演奏している。
- NOTHING CHANGED
- 『SUPER EUROBEAT VOL.52』収録。UBの「あの頃のまま」をカヴァーした曲。後にレーベルメイトのノーマ・シェフィールドもカバーした。
- MUSIC FOR THE PEOPLE
- 『SUPER EUROBEAT VOL.65』収録。V6のセルフカヴァー。ジェニファー・バトゥンとタッグを組んでいる。
- SPACE BOY
- 『SUPER EUROBEAT VOL.87』収録。アニメ『頭文字D』シリーズの作中のBGMとして最初に起用された。
- KINGDOM OF ROCK
- DEJA VU
- 『EUROMACH 2』収録。EXTENDED版はSUPER EUROBEAT presents 頭文字 D SUPER EURO BESTに収録されている。
- WHEELS OF FIRE
- 『SUPER EUROBEAT VOL.115』収録。
- WILD REPUTATION 2005
- 『SUPER EUROBEAT VOL.156』収録。原曲をTHE BIG BROTHER名義で自身が歌っている。
- ELDORADO
- 『SUPER EUROBEAT VOL.162』収録。
- DISCO FIRE
- 『SUPER EUROBEAT presents INITIAL D BATTLE STAGE 2』収録。『SUPER EUROBEAT VOL.169』に収録されたNEO名義の同タイトルの楽曲をセルフカヴァーしたもの。
他、多数。
脚注・出典
- ^ この当時は、パスクィーニの作家名義として「Manzi-Bellini」を使用していたが、Alephのオリジナルメンバーとして記載されているMarco Manzi(マルコ・マンツィ、キーボード)とDonato Bellini(ドナート・ベルリーニ、ギター)の関係や、Alephがいつごろからパスクィーニ、ファリーナ、ローラン・ジェルメッティによるプロジェクトとなったのか、そもそもパスクィーニ以外のオリジナルメンバーは実在したのかどうかは定かではない。
- ^ この時期より、従来の「Manzi-Bellini」名義も引き続き併用する傍ら、本名名義における作詞・作曲を始めるようになる。
- ^ Beat Freak Special 1991 - History Of Dave Rodgers - A.Beat-C.| Facebook
- ^ この当時は、作家名義として本名以外にもAlkogan、プロデューサー及び制作者名義としてFrankie Lee & Felix the Fox(Felix The Foxとセットは少なく、基本的にはFrankie Leeのみ。)を使用していた。
- ^ マルコ・グリネッリ、ルイージ・ライモンディ、ジーノ・カリア、サンドロ・オリーヴァ、ファブリツィオ・リッツォロ、フランコ・ディアフェリアなど。いずれも当時FLEA Recordsのプロデューサーを務めていたFrankie Leeの作品に関わっていた。
- ^ その後、「Rodgers & Contini Records」の中には、ドミノとサンドロ・オリーヴァの二名を中心とするレーベル「GOGO'S MUSIC」も含んだ体制となっていた(近年リリースされたSUPER EUROBEAT(VOL.175以降)のブックレットの各楽曲の著作権表示に記載がある)。しかし、2010年以降は、A-BEAT Cレーベルからの新規楽曲のリリースを事実上停止。Dave Rodgers Music設立までは、Rodgers & Contini Recordsと系列関係にないレーベルであるSUN FIRE RECORDSより新規楽曲をリリースしていた。
- ^ 『KING AND QUEEN』(1991年)や『PARA PARA』(1994年)を歌っていた時期の「King&Queen」のヴォーカリストとしても知られる。
- ^ その後、FREDDY R.を経て「KAIOH」に改名し、母・ドミノが主宰するGoGo's Musicに移籍して活動を続け、本名名義でも楽曲制作を行っている。父のデイヴとは共同制作も続けており、デイヴの新曲や過去の曲のリメイク曲などをデイヴのYouTubeチャンネルで発表している
- ^ 2019年現在、自身のレーベル・SinclaireStyleを主宰している
- ^ “アルフィー・ミーツ・ダンス : 高見沢俊彦 / Dave Rodgers”. hmv.co.jp. 2022年9月11日閲覧。
- ^ デイヴは大のロック好きとしても知られており、avex社のコンピレーションアルバム「SUPER EUROBEAT」シリーズにDEEP PURPLE等のグループのカヴァー曲が幾つか収録されている。
関連項目
- ユーロビート
- ハイパーテクノ
- 頭文字D
- SUPER EUROBEAT
- V6 (ジャニーズ系音楽ユニット) - CDデビュー以来、初期の複数タイトルをプロデュース。
- エイベックス - 日本版の発売契約元。
- EUROBEAT FLASH
外部リンク
- SUPER EUROBEAT Official Site - ウェイバックマシン(2001年2月15日アーカイブ分)
- Dave Rodgers Official Site
- Rodgersmusic.com