「同・級・生」の版間の差分
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*木俣冬は、TVドラマ版と原作との差違を、「「会話が途切れることを「天使が通った」っていうんだって」や「ひとりのさみしさよりも二人の寂しさがつらい」というような叙情的な台詞も相まって、原作と比べて作風がガラッと変わり、しっとりした風情を醸しだしている。」と高く評価している<ref>木俣冬「坂元裕二主要作品解題」、『ユリイカ 詩と批評』2021年2月号・第53巻第2号(通巻770号)「特集・坂元裕二」、青土社、pp. 288-301。</ref>。 |
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== 脚注 == |
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2023年9月7日 (木) 06:07時点における版
『同・級・生』(どう・きゅう・せい)は、柴門ふみの漫画、またこれを原作とする1989年7月3日から9月25日までフジテレビ系列の月曜9時枠で放送されたテレビドラマ。
小学館『ビッグコミックスピリッツ』に連載された。1988年(昭和63年)に小学館から「Big spirits comics special」として単行本上下巻が刊行される。その後、1995年(平成7年)に小学館文庫から、2010年(平成22年)に文春文庫から文庫化されている。
テレビドラマ
同・級・生 | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 柴門ふみ |
脚本 | 坂元裕二 |
出演者 |
安田成美 緒形直人 山口智子 菊池桃子 石田純一 中井美穂 勝俣州和 宅麻伸 陣内孝則 浅野ゆう子 |
オープニング | ZIGGY「GLORIA」 |
製作 | |
プロデューサー | 山田良明、清野豊 |
制作 | フジテレビ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1989年7月3日 - 9月25日 |
放送時間 | 毎週月曜日 21:00 - 21:54 |
放送枠 | フジテレビ月曜9時枠の連続ドラマ |
放送分 | 54分 |
回数 | 13 |
会社勤めをしているある若手サラリーマンの主人公と彼の周辺の人間との間に繰り広げられる人間模様を描いたドラマ。坂元裕二の連続ドラマ初脚本作品である。また、当時フジテレビアナウンサーであった中井美穂の女優デビュー作[1]としても話題になった。
担当プロデューサーの山田良明によると、TVドラマ『同・級・生』は当初大石静の脚本で企画が進行しており、第1話も書き上がっていたという[2]。しかし、山田が気になっていた脚本家である坂元裕二に何話分か書かせてみたところ、その書き上げた脚本のクオリティや新鮮さに感激した山田が大石静に興奮して読ませた結果、坂元の脚本のクオリティに驚いた大石が「今回はこの若者にお任せしましょう」[3]と坂元に譲る形で、坂元の連続ドラマ脚本デビューが決まった[2]。
キャスト
- 名取ちなみ:安田成美
- 鴨居透:緒形直人
- 佐倉杏子:菊池桃子
- 飛鳥浩史:石田純一
- 沢口優子:山口智子
- 秋山茜:中井美穂
- 江藤拓也:勝俣州和
- 堤礼二:戸田研一郎
- 海江田一樹:宅麻伸
- 浅野ゆう子(友情出演)
- 陣内孝則(最終話に友情出演)
- 網浜直子
- 大島智子
- 黒田アーサー
主題歌・挿入歌
- ZIGGY「GLORIA」(徳間ジャパンコミュニケーションズ)
- 久保田利伸「Missing」(ソニー・ミュージックレコーズ)※第2話・第10話のみ
スタッフ
サブタイトル
各話 | 放送日 | サブタイトル | 演出 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|
第1話 | 1989年7月3日 | あの日に帰りたい | 光野道夫 | 14.0% |
第2話 | 1989年7月10日 | 再会!まだキミを愛してる!! | 14.1% | |
第3話 | 1989年7月17日 | 愛が間に合うなら | 中野昌宏 | 13.9% |
第4話 | 1989年7月24日 | 新しい恋 | 14.5% | |
第5話 | 1989年7月31日 | 突然のプロポーズ | 永山耕三 | 16.6% |
第6話 | 1989年8月7日 | 恋人に戻れない! | 光野道夫 | 12.6% |
第7話 | 1989年8月14日 | 思い出にさよなら | 12.2% | |
第8話 | 1989年8月21日 | 新しい恋に走って | 中野昌宏 | 13.2% |
第9話 | 1989年8月28日 | 私、結婚します! | 永山耕三 | 14.4% |
第10話 | 1989年9月4日 | もう離さない | 光野道夫 | 13.8% |
第11話 | 1989年9月11日 | 今夜、君を帰したくない! | 中野昌宏 | 15.5% |
第12話 | 1989年9月18日 | 今、本当に好きなのは誰? | 永山耕三 | 12.8% |
第13話 | 1989年9月25日 | 愛と青春の旅立ち | 光野道夫 | 20.8% |
テレビドラマ版の評価
- 木俣冬は、TVドラマ版と原作との差違を、「「会話が途切れることを「天使が通った」っていうんだって」や「ひとりのさみしさよりも二人の寂しさがつらい」というような叙情的な台詞も相まって、原作と比べて作風がガラッと変わり、しっとりした風情を醸しだしている。」と高く評価している[4]。
脚注
- ^ ゲスト出演ではなく、ヒロイン(名取ちなみ)の友人役としてのレギュラー出演。テレビ局所属のアナウンサーがテレビドラマにレギュラー出演する事は異例であった。
- ^ a b 山田良明「二〇歳の頃の坂元さん」、『ユリイカ 詩と批評』2021年2月号・第53巻第2号(通巻770号)「特集・坂元裕二」、青土社、pp. 52-55。
- ^ 戸部田誠『全部やれ。 日本テレビ えげつない勝ち方』文藝春秋、2018年。(山田良明へのインタビュー取材を含んでいる。)
- ^ 木俣冬「坂元裕二主要作品解題」、『ユリイカ 詩と批評』2021年2月号・第53巻第2号(通巻770号)「特集・坂元裕二」、青土社、pp. 288-301。
外部リンク
フジテレビ系 月曜9時枠の連続ドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
教師びんびん物語
第2シリーズ |
同・級・生
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