「グリフォン・ホバーワーク 2000TD」の版間の差分
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2023年8月29日 (火) 00:14時点における版
2000TD型ホバークラフト(Griffon 2000TD)は、イギリスのグリフォン・ホバークラフト社(現:グリフォン・ホバーワーク社)の開発したホバークラフトである。軍用型と民間商用型が存在している。
用途としては、揚陸、警備、旅客輸送、救難、開発支援などが想定されている。
概要
イングランド南岸ハンプシャーに拠点を置くグリフォン・ホバーワークは、40年にわたりホバークラフトの開発、製造、販売を行っている。また同社は、ホバークラフトに初めてターボディーゼルエンジンを搭載したことでも知られる。
1990年代初頭に開発された2000TDシリーズは、1970年代から軍用・商用の両方で広く用いられていたブリティッシュ・ホバークラフト SR.N6に比べるとわずかに小型で、また大幅に軽量化されていた。ほぼ全ての構造材がアルミ製となった2000TDXはSR.N6の約半分の重量となっている。
2008年には改良型の2400TDが開発された。このモデルは従来機種に比べ速度、積載量が増大し、また障害物を乗り越えられる高さも大きくなっている。
採用国
民生型採用国
- ニュージーランド オークランド国際空港 2000TDX[1]
- ノルウェー ノルウェー極地研究所 2000TD Mark III 1隻[2]
- SABVABAA
-
オークランド国際空港の2000TD
軍用型採用国
- コロンビア海軍 2000TD 8隻主に麻薬取り締まりに利用されている[3]。
- ARC 331
- ARC 332
- ARC 333
- ARC 334
- ARC 335
- ARC 336
- ARC 337
- ARC 338
- リトアニア国境警備隊 2000TDX 1隻
- クリスティーナ (Christina)
- エストニア国境警備隊 1隻
- PVH 1
- ベルギー海軍 1隻
- A999 Barbara
- フィンランド国境警備隊 3隻
- パキスタン海軍 2000TD 4隻
- ペルー海軍 2000TD 6隻、ディロン・エアロ M134D機関銃を搭載している[4]。
- UCF-104
- UCF-105
- UCF-106
- ポーランド国境警備隊 2000TD 2隻[5]
- SG-411
- SG-412
- スウェーデン沿岸警備隊 2000TD 3隻
- KBV 590
- KBV 591
- KBV 592
- スウェーデン海軍 3隻
- 301
- 302
- 303
- イギリス海兵隊 2000TDX 4隻、LCAC(L)型エア・クッション型揚陸艇として採用している。
- C21
- C22
- C23
- C24
要目
グリフォン・ホバークラフト社による基本的な数値であり、採用者により細部は異なる
- 全長 12.7m
- 全幅 6.1m
- 全高 3.93m
- 乗員 1名
- 乗客 20~25名
- 積載量 2.2t
- 稼働時間 10時間
- 燃費 毎時45リットル
- 速力 最大積載時に最高35ノット
- 機関 ドイツAG社製ディーゼルエンジン1基、出力330kW
- 限界乗越え高 0.73m
- 最大波高 1.2m
脚注
- ^ “Airport Rescue Hovercraft”. グリフォン・ホバーワーク. 2023年8月15日閲覧。
- ^ “Polar Hovercraft "Sabvabaa"”. ベルゲン大学. 2023年8月15日閲覧。
- ^ Gardner, Frank. “Colombia forces in hovercraft boost”. BBC News. 2013年7月7日閲覧。
- ^ “The Peruvian Navy will integrate rotating mounts for Dillon machine guns in three Griffon 2000TD hovercraft”. euro ES Euro. 2023年8月17日閲覧。
- ^ “galeria zdjęć poduszkowców MOSG”. 2012年4月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月4日閲覧。